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モンスターハンター勇次郎

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八章『狩猟ルール』

 
前書き
前回のあらすじ、


ハンター、勇次郎とペアをくむ。


ハンターこと良之助「胃が工事現場にある道具のように音をたてている(白目)」


あっ、補足ですけど、勇次郎がベルナ村に来た日に、ハンターたちがシンクロニシティを、その翌日に刃牙たちがシンクロニシティを起こしています。


ん?矛盾してるって?


だって意味が違っても同時に起こるって言ってないから・・・(意味不明)


あ、あと今回はモンスターハンターの細かい説明がだらだらと、たれ流しに書いています。


長文読むと気分が悪くなる人は控えたほうがいいかも? 

 
ベルナ村、オトモ広場


「勇次郎さん、あなたが科学界で狩りに慣れているということはもうわかりました(飛行船で村に向かってるときに聞いたから)。しかしですね、わかってると思いますがこの狩人界の仕事の流れはあっちと全然違いますからよく聞いてくださいね。正直言ってあっちの仕事の流れよく知らないけど」


良之助は広場にある練習場で武器がおいてあるところに近づいた。


「その一、受付嬢に話してクエストを受注する。基本的には集会場っていうギルドにいる受付嬢さんからクエストこと仕事を選ぶ。そして選んだら契約金を払って正式的な受注をしてもらう!」


「細かい話になりますが、契約金は現地で他のハンターと取り合いにならないために作っています。つまり簡単に言えば先に契約金払えば、ターゲットを自分だけが捕れるということです」


「それと、その際に受付嬢は契約金を出した人の特徴をしっかりと観察しています」


「顔はもちろん、その人がつけている防具、武器も覚える技術も持っているし、なによりあとでメモりますからね」










「つまり勇次郎さんッ、防具なしで、ましてや武器も持たないで狩りに行くなんて色んな場所で問題がおきますからね!?」トイウカマズロンガイデス!


「俺たちハンターはモンスターから剥ぎ取ったりした素材を使って装備を作っています。そして身に付けている装備は自分の実力を示しているものでもあり、一般人から組織上、上の立場にいる人たちへの信頼を示すための証拠でもあるんです」


「だからいくらハンターランクという階級が高くても、まともな装備をしていなかったら、超有名人じゃなければ不審に見られたりするんです」


「それに・・・防具なしはともかくして、武器なしはもういろいろとアウトです。まず素手で狩るなんて・・・狩れたとしてもターゲット等の研究班の調べで『このモンスターを狩ったハンターの武器はなんだ?』とか言われて、素手で狩ったなんて言ってもまず信じてくれませんよ?」


「最悪この世界の警察ことギルドナイトにも不審に見られちゃいますからね・・・」


「だから勇次郎さん、あなたには武器を使いこなして貰いたいんです!!素手で狩るなんて正気の沙汰じゃありません!お願いですから手に武器をとって狩ってくださいね!?ホントにこの世界のモンスターマジで強い上固いですから!!」


「・・・・・」


笑いを絶やさないまま話を聞く勇次郎。良之助は大きく不安を感じる。


「・・・とにかく、武器についてはあとで選びましょう。それと基本的に狩りを行う際は4人までとなっていますが、受注した人は人数を限定することができます。まぁ龍歴院からの任務からだと強制的に俺と二人で狩りに行かなきゃいけないかもしれませんが・・・」


「まぁその一はこれくらいでいいでしょうかね。じゃあその二!猫飯で力を付けておく!この世界にいるアイルーはもうご存じでしょうが、その料理アイルーたちが作った食事は特殊な訓練により食べた人の力がみなぎってくれるんです」


「まぁ科学的にむちゃくちゃ変と思いますが・・・食べることをおすすめします。無論受注する前に食べても、あえて食べなくともいいですけど、あらかじめ受注してたほうが他の人にクエストを盗られなくて済みますし、食べたら食べたで体力の大幅な上昇、さらに特殊能力もついてくるんです」


「その特殊能力を俺は猫飯スキルと言いますが、種類的には攻撃、防御力が上昇する、武器の切れ味を回復するための砥石を手短に扱える、走ったり回避行動したときに体の負担が軽減したり自分にいろんな得が入るんです。それと・・・なぜか自分だけでなく他人もだったり、狩り場にも影響を出すものまであるんですよね。なんでだろ?」


「それと、他の猫飯の料理は一人一つの料理しか食べれません。スキルがそれ以上増えるわけでもないし、ましてや一人分がホント多いですからね・・・マジで」


「スキルの内容についてはおいおい話しますので次にいきますね。その三、狩り場についたら支給品をとってからターゲットを探す!支給品はキャンプ場にある青い箱に入ってますから必ずしとること、もちろん仲間と来てるなら分けあうこと、そして本題のターゲットの達成条件!狩人といえど狩りだけを行うのがモンスターハンターじゃありません」


「クエストにはそれぞれ採集、討伐、狩猟、 捕獲といった仕事があります。ほぼすべてその名の通りの意味ですが、《採集クエスト》は決められた素材や採取物を規定量集め、キャンプにある収納ボックスに入れること。採取の際は植物、鉱石、骨、あげくには竜の卵などがあります。俺としてはフィールドに慣れる際と同時に採取クエストを行うのがいいと思います」


「次に《討伐クエスト》。こちらは基本的に特定の小型モンスターの規定量の駆逐ですね。 しかし単に討伐するだけでなく、討伐したモンスターの素材を剥ぎ取らなければなりません。つまりその剥ぎ取った素材が証拠となるんです。これは大型モンスターも同じですね」


「さて、最後に狩猟、捕獲クエストについてです。この二つの共通点はターゲットが大型モンスターであることですが対照するところは、討伐していいかどうか、です」


「狩猟と書かれてあるクエストは討伐、捕獲どちらでもいいですが、捕獲クエストの場合討伐してしまえばクエスト失敗になります。捕獲するコツは大型モンスターが足を引きずったりして弱っているところに罠を引っ掛からせて《捕獲麻酔玉》と呼ばれる道具を二個ほど当てます。するとターゲットが昏睡状態になり捕獲成功となります」


「その四、クエスト終了後受付嬢に報告する。こちらは成功失敗、もしくはリタイア問わずですね。失敗した際はなにも手に入らないのは当然ですが成功したときは様々な報酬が手に入ります。報酬金はもちろん、契約金が倍になって戻ってきたり、そのターゲット等の追加素材が手に入ります。それらも売ることができますがまず集めたほうがずっといいですね」


「それとターゲット外の大型モンスターの狩猟もきちんと報告してください。そちらも方もフリー報酬で素材が来ます」


「説明が長くなりましたが大まかな流れはこんな感じですね。まとめますと・・・

一、受付嬢からクエストを受ける

二、猫飯を食べる

三、現地に行き、支給品をもらってターゲットを確保する。

四、成功か失敗、リタイアして終了し、村に戻ったら、受付嬢に報告する。

です。 ちゃんとこの流れ守ってくださいね。勇次郎さん!」


と、強調。勇次郎はというと・・・




「あぁ、よくわかった」


あっさりと受け入れた。


「あーよかった。じゃあ今度は武器を選びましょうか、とりあえず説明しやすいのを紹介しますね」


良之助は後ろにある沢山の武器の前に立ち、ある武器を手にした。




それは、刃の長さだけでもとっくに人の身長は確実に超してある、まさに《刀》と印象付けるものだった。


「おっ」




「この世界にも刀がなんとあるんです。一般的には《太刀(たち)》と呼ばれる武器で、武器の種類上結構スピード重視なんですよね。この世界ならではの説明ですが・・・」


「まぁまず俺なりに説明しますね。太刀は大剣よりも全然薄くて、身幅も細いですから攻撃を防ぐことも出来ないし、精々『流す』くらいですかね・・・鍛冶屋さんに聞いてみれば『洗練された造りだが横からの衝撃に弱い』とのことです。昔は大剣と同じように扱ってたらしいですけどね(苦笑)」


「しかしその分ずっと軽量でリーチも長く、一発のダメージもそれなりに高いですからハンターの武器の中では扱いやすい方ですよ」


「もっとも、科学界の人にとってはどうしても、余りに長すぎると思いますがね。あっ、長すぎて鞘から出せないんじゃないかと思いますが、鞘の峰のところは常に開いているので安心してください」


そういうと鞘に納まった太刀を勇次郎に渡す。勇次郎はなにも言わず、手に取ってくれた。


そのあと良之助は『背中に掛けて抜刀してみてください』といい、勇次郎もまた黙ったまま良之助の言うことを聞き、背中に太刀を背負った。


シャキン




「・・・・・立派だ。お前の大剣といい、この世界の鍛冶技術はウチの世界と比べて正に、次元が違う」


「一応言っときますが今回ここに持ってきた武器達は俺のを除いて全て量産型です。まぁこの世界の技術がおかしかったり、素材事態からの問題だったりしますけどね」


またも苦笑いしながら話す良之助。しかし少しして若干真剣な表情を見せた。


「・・・勇次郎さん。自分なりに素振りしてみてください。一応言っときますが太刀を地面に叩き付けても、むしろそれが正しい《縦切り》の仕方だったりするし、万が一折れたとしても責任は俺が取るんで遠慮せず振り回してみてください」


少し離れ、勇次郎にすすめる彼。




「・・・・・・」




勇次郎は静かに太刀のグリップを両手で握った。


そして上に大きく振りかぶり、腕、手に力を入れる。




「・・・・・・・・おっ、え?あ、え・・!?」


ある異変に気付く良之助。














勇次郎の丸見えになっている腕と手はなんと全体的に血管が完全に浮かび上がり、今にもはち切れそうになっていた。




(うわぁぁなんだあれ!?正直にいって気持ち悪ッ!人って鍛えすぎるとああなるの!?)


内心かなり驚く良之助。そして勇次郎はついに素振りを始めようとした━━━━━━━━

























ドバギャアァンッッッッ!!!!!!!!!!!!






広場中に素振りで太刀で叩きつけたとは思えない爆音が鳴り響いた。 
 

 
後書き
■素振りだけでこの勇次郎の威力ッッ!あと、説明がだらだらと長すぎて申し訳ありませんでした~~~~~ッッ!!! 
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