転生とらぶる
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機動戦士ガンダム
2098話
「アクセル!?」
ホワイトスターにある俺の家に、シャドウワーカーの仕事を終えて帰ってきた美鶴の驚きの声が響く。
セイラ達は今日ホワイトスターに泊まる事になり、そうなれば当然のようにその泊まる場所は俺の家となる。
いや、泊まる場所というだけであれば他に幾らでも空き家はあるのだが、UC世界の人間にとっては理解出来ない事とかもあるだろうし。
そんな訳でセイラ達を俺の家に案内して……まぁ、そこで俺が恋人10人以上と同棲しており、養子ではあっても2人の子持ちであるという事を知ってラルやコズンが驚いたりもしたのだが……それはそれだ。
コズンから嫉妬の籠もった視線を向けられもしたが、それは俺の境遇を考えれば当然の事なのでスルーしておいた。
ともあれ、そんな感じでリビングで寛ぎつつ色々と話を――殆どが女なので、主に話をするのはセイラとハモンだったが――していた中で、美鶴が帰ってきたのだ。
「お帰り。早かったな、美鶴」
驚きの視線でこちらを見ている美鶴に、軽く手を振りながら、そう声を掛ける。
「ああ、ただいま。……ではなくて! その、アクセルはどうしたのだ!?」
「どうしたって、転移した世界から帰ってきただけだけど?」
「いや、だが……」
もう少し美鶴をからかってやろうと思っていたのだが、マリューに軽く睨まれる。
「ちょっと、アクセル。あまり美鶴をからかわないの。……美鶴、こっちに来て。事情説明するから」
そう言いながらら、マリューは美鶴を連れていく。
「……また増えた……」
コズンのそんな声が聞こえてきた、取りあえずこっちはスルーの方向で。
「コズン……もうアクセルの女癖の悪さについて、気にするのは止めろ。ただし、アクセルが姫様にその魔手を伸ばしたら……」
「分かってます、大尉。姫様をアクセルに汚させる訳にはいきませんからね」
取りあえず俺が色々と言われているのは無視するとして……いつの間にか、コズンもセイラの事を姫様と呼ぶようになっていたんだな。
アルテイシア様と呼ぶよりはいいんだろうけど。
「ほら、取りあえずそろそろ食事の時間だぞ。……ん? ラピス、ルリは?」
「勉強」
少し離れた場所で、特に何をするでもなく大人のやり取りを見ていたラピスは、俺の言葉に端的に答える。
にしても、勉強?
いや、SEED世界の学校に通っているのだから、宿題とかは出ていてもおかしくはないのだろうが、それでもあのルリがラピスを置いて勉強するというのはちょっと意外だ。
「何を勉強してるんだ? 宿題とかか?」
「そう」
……本当に宿題だったのか。
ルリは運動神経はそんなに良くない――シャドウミラー基準ではなく一般的な基準で――が、頭はかなり良い。
それこそSEED世界にあるオーブの学校では、コーディネイターに負けないくらいの頭脳を持っており、実際に学校のテストでも首位を独占し続けているらしいし。
それだけに、ルリがやらなければならないような宿題……? と、疑問を抱く。
「読書感想文」
「あー……うん、なるほど」
ラピスの言葉に、思わず納得してしまった。
理数系とかを得意としているルリにとって、感想文というのは苦手な分野だ。
元々育ちの影響で、その手の情緒面があまり発達していないというのも大きい。
もっとも、今ではレモンを始めとしてシャドウミラーの面々と毎日のように触れあい、その上でラピスの世話をする事によってその手の感情もかなり豊かになってはいるのだが……苦手なのは変わらないらしい。
それでもしっかりとテストではトップを取ってる辺り、時間を掛ければ何とかなるのだろうが。
「ラピスは読書感想文はいいのか?」
「うん。ルリだけ」
これは、ルリがラピスよりも年上だから、そんな宿題が出た……と、そう考えた方がいいのか?
もしくは、ラピスは既に読書感想文を終わらせたのか。
いやまぁ、どっちもでいいのか。
取りあえず明日にはUC世界にまた行く事になるんだし、今は娘との時間を楽しむとしよう。
「アクセル、その子供がお主の?」
「ああ。ナデシコ世界って世界で養子にしたラピスだ。ラピス、挨拶しろ」
ラルが俺の方に近づいてきて、声を掛けてくる。
ちなみにコズンは、シェリルと美砂に色々とからかわれているが……まぁ、微妙に楽しそうだから、そのままでもいいか。
「ラピス・アルマー」
「そうか。儂はランバ・ラルだ。アクセルには色々と世話になっている。よろしくな」
「……うん」
おお? ラルとラピスの相性が意外といい?
レモン達のような例外を除いて、ラピスがこうまで初対面の相手に挨拶を返すとは、ちょっと予想外だった。
あるいは、これもまた学校に行っているおかげか?
それとも……まさかとは思うけど、『ラ』ルと『ラ』ピスのラ繋がりなんて事はないよな?
「ラルってもしかして、子供好きか?」
「いや……どうだろうな。儂は見ての通り顔が強面だ。そう考えると、子供からは怖がられる事はあっても、好かれるという事は少ない。ラピスだったか。この子は儂の顔を見ても驚いたり怖がったりしないという点では素晴らしいな」
何だかんだと、子供に怖がられないというのはラルにとっても嬉しかったのか、髭の生えた強面の顔に笑みを浮かべていた。
ラピスとラルの2人は、特に何かこれといった会話をする訳ではなかったが、どこか和やかなやり取りをしている。
そんな2人と一緒に会話をしていると……
「アクセルが戻ってきたって聞いたんだけど、本当!?」
いきなり叫びながら、誰かが部屋の中に突入してくる。
いや、誰かというのはこの際考えるまでもない。俺は、その声の主が誰なのかを十分に理解していたのだから。
突然の事で一瞬緊張したラルの気配を感じながら、俺はその人物に呼び掛ける。
「ゆかり、こっちだ!」
「いたわね。……全く、他の世界に行くなら行くで、恋人の私には知らせてくれてもいいんじゃないの? 美鶴に聞かされて、どれだけ驚いたと思ってるのよ」
へぇ、ゆかりは美鶴のことを先輩でも、さんづけでもなく、呼び捨てで呼んでるのか。
いやまぁ、夜にベッドの中では美鶴と呼び捨てにしていたから、それがこっちに広がっただけの話だと思うんだが。
それに俺の恋人という事でこれから長い間生きていくのを考えれば、1年の生まれはこの先の長い人生を考えれば誤差に等しいだろうし。
「ま、また増えた……だと……?」
コズンの呟く声が聞こえてくるが、そちらは変わらずにスルーしておく。
ゆかりもラルやコズン、セイラ、ハモンといった面々には気が付いた様子だったが、今は俺と話をするのが先だと判断したのだろう。
そちらを一瞥するだけで、こちらに近づいてくる足を止める様子はない。
「さて、アクセル。ちょーっと話があるから行きましょうか。ちょっとアクセルを借りるわね」
「いいけど、夜までには返してよ?」
シェリルの言葉の意味を理解したのだろう。ゆかりは頬を赤く染めながらも、分かってるわよ! と叫んでから、俺を引っ張って行く。
そうしてやって来たのは、空き室の1つ。
「……さて、色々と話を聞かせて貰いましょうか。アクセルがいきなり他の世界に行ったって聞いて、どれくらい驚いたと思う? 美鶴もアクセルを見送ったんなら、私にだって見送らせても良かったじゃない」
「そう言ってもな。美鶴は日程的にまだ余裕があったけど、ゆかりはそういう訳にもいかなかっただろ?」
大学の入学式を終えたばかりの美鶴はともかく、ゆかりの方は既にもう新学期が始まっている。
そうである以上、3年として色々と忙しいのは事実なのだ。
「あのね。学校の方が忙しいのは事実だけど……その、恋人がいつ戻ってくるかも分からない世界に旅立つんだから、それを見送るくらいはさせなさいよね」
ゆかりと付き合い始めてから随分と経つが、それでもゆかりにとって俺と付き合っていると口にするのはまだ若干恥ずかしいらしい。
正確には俺がまだ月光館学園に通っていた時はそうでもなかったのだが、こうして新しい形になったのが、ゆかりの照れを増大させているのだろう。
だが、ゆかりが俺を責める視線の強さは、変わる様子がない。
「あー……悪かったな。そうだよな。俺とか他の面々は結構慣れてるけど、ゆかりや美鶴にしてみれば、俺が別の世界に向かうのは初めての事だったんだ。それを不安に思うのは当然だった」
念動力によって、少しでも早くUC世界に――当初はOGs世界の可能性が高いと思っていたが――行く事に急ぎすぎていた。
「全く……分かればいいんだけど。結局こうやってすぐに戻ってきたんだし。言っておくけど、これでこっちの世界で何ヶ月も戻ってこなかったら……」
そこで一旦言葉を切るゆかり。
うん、どんな事を考えていたのかは分からないが、かなり怖いのは間違いない。
何気に、ゆかりって怒らせると怖いんだよな。
……他の恋人達も、怒らせると怖いのは間違いないのだが。
「それで? 向こうの世界はどんな世界だったの? 何人か知らない人がいたけど、その世界の人? 2人、随分な美人がいたけど……」
若干ジト目で見られるのは、ペルソナ世界でゆかりと美鶴の2人を恋人にしたというのをゆかり自身が体験しているからだろう。
「あー……取りあえず、あの2人とはそういう関係じゃない。特にハモン……大人の女の方は、ラピスと話していたラルって男の恋人だしな。……どっちかと言えば、恋人じゃなくて妻って表現の方が正しいのかもしれないけど」
ただ、俺の知ってる限りではハモンはラルと正式に籍を入れるといった真似はしていなかった筈だ。
つまり、言うなれば……
「内縁の妻?」
「ちょっと、何よそのインモラルな響きのする言葉は。それはともかく、じゃあ私と同い年くらいの金髪の子は?」
「セイラか? セイラは、俺が転移したUC世界で国を作る事になってな。その国を率いる女だ」
「……率いるって……あんなに若いのに?」
それを言うのなら、俺だって今は10代半ばの姿になっているのだから、セイラよりも年下に見えてもおかしくはない。
まぁ、俺の場合はそういう風に見せているだけで、実年齢は20代なんだが。
もっとも、20代で国を率いるというのも珍しいのは事実だ。
あ、でもOGs世界には、リクセント公国って10代半ば、それこそ今の俺とそう変わらない年齢で国を率いている例があったな。
「まぁ、色々とあるんだよ」
ダイクン派を弾圧から守る事や、シャアの件、それ以外にも俺には知らせていないだろうが、セイラには色々と考えがあるのは間違いない。
そんな俺の言葉で、本当に深く色々な事情があると判断したのだろう。
ゆかりも、セイラについてはそれ以上は聞いてこず、パーティー会場に戻るのだった。
「そう言えば、アクセル。クレイドルに用意する動物とか鳥とか魚とか虫とか、植物とか、そういうのは結局どうするの?」
パーティー会場に戻ってきてから色々と話をしていると、ふとマリューがそんな風に声を掛けてくる。
「その辺についても決めておく必要があったな。取りあえずマクロス世界に注文して、それ以外に何か欲しい動植物とかがいたら、それぞれ別個の世界に注文するって形でいいんじゃないか?」
マクロス世界はこれまで幾つもの移民船団を作ってきただけあって、その手のパッケージングもしっかりとしている筈だ。
それで足りない分を他の世界から連れてくれば、ある程度は何とかなるだろう。
クレイドルは北海道以上の大きさだから、かなりしっかりと準備をする必要があると思うが。
「クレイドルみたいなのを使うのは、私達にとっても初めてだから……セイラ、その辺はどうする?」
「そう、ね。……一般的……いえ、どうせなら私達の世界にいないような動植物の方がいいと思います」
「姫様!?」
マリューの問いに対するセイラの言葉が予想外だったのか、ラピスと何やら話していたラルが驚愕の声を上げる。
まぁ、いきなりUC世界にはいない動植物を……と、そう言い出したのだから、その気持ちも分からないではないのだが。
「ラル、落ち着きなさい。ルナ・ジオンという国を建国しても、そこに人が集まらなければどうしようもありません。ましてや、クレイドルの広さを考えればダイクン派や私に賛同するだけの人では絶対的に国民が足りなくなるのは確実です」
「……だから、異世界の動物や植物を、と?」
ラルのその言葉に、セイラは頷く。
「未知の世界の動植物。ジオン公国にいる者達だけではなく、他のサイドの住人や……それこそ地球からも移住の希望者を見込めます」
移住してくるのは、戦争に嫌気が差した者も多い筈だ。
特にシャドウミラーの力を示した後であれば、連邦軍やジオン軍でもこちらに手を出しかねるというのを理解し、その手の移住希望者が増えるのは確実だった。
そんな中で、より多くの人を集める為にセイラが選択したのが、異世界の動植物。
もっとも、基本的にホワイトスターが繋がっているのは地球だ。
異世界という意味では、門世界もあったが……もう通じてないしな。
そうである以上、基本的に地球以外の動植物となると、マクロス世界からの動植物が多くなる筈で、そこまで大騒ぎするような事にはならないと思う。
そんな風に考えつつ、俺はクレイドルについて……そしてルナ・ジオンについての話を進めるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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