レーヴァティン
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第六十話 召喚士その十
「宜しくだっちゃ」
「ああ、召喚士やっていうな」
「そうだっちゃよ」
「ほなそっちでの活躍頼むで」
「わかってるっちゃよ」
「存分にな、これであと五人か」
耕平は仲間達の残りの数のことも話した。
「いよいよ折り返し回ったな」
「そうですね、十人の仲間も七人となりました」
このことは良太も述べた。
「そして八人目も手掛かりがあります」
「伊勢やな」
「そこに行けばです」
「巫女さんがおるらしいからな、物凄い」
「彼女と会って私達と同じなら」
「その時はやな」
「誘いをかけ是非」
その時にというのだ。
「仲間に迎えましょう」
「そうなるな」
「はい、そしてその前にです」
「名古屋の街をやな」
「徹底的に頭に入れておきましょう」
こう話した。
「是非」
「わかったわ」
「都や堺はわかっています」
ここで謙二は耕平にこのことを話した。
「拙僧と良太殿は都に住んでいましたし」
「堺は堺でな」
「拙者がいたでござるからな」
智が耕平に話した。
「だからでござる」
「この二つの街はやな」
「もう知っているでござる、しかし」
「名古屋は縁があるモンがおらんからか」
「はい」
それ故にというのだ。
「よく見て回るべきでござる」
「今後の政を考えてな」
「そうすべきでござるよ」
「そやな、ほな名古屋を頭に入れてから」
「伊勢でござる」
「あちらやな」
「そうなるでござるよ、それででござるが」
ここまで話してだ、智は耕平にあらためて尋ねた。
「耕平殿はお食事は」
「名古屋名物だがや」
「きし麺やういろう等は」
「まだ口にしてへんわ」
「それではです」
「それを食べてか」
「はい、そうして下さい」
是非にというのだった。
「どれも美味しいでござるよ」
「ほな明日はそっちもな」
「楽しむでござる」
「そして酒もであります」
峰夫はこちらの話もした。
「こちらも」
「名古屋のお酒だっちゃな」
「はい」
「実はうちお酒大好きだっちゃ」
愛実は笑って応えた。
「本当に」
「そうでありますか」
「甘いものも好きっちゃが」
それと共にというのだ。
「お酒も好き、大好きっちゃよ」
「そうでありますか、どうも?」
「どうも?どうしたっちゃ」
「それはこの面々全員ですね」
愛実を入れた八人全員がというのだ、当然その中には峰夫も入っているし英雄もそうであるのは言うまでもない。
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