提督はBarにいる。
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マメに食べよう!豆料理特集・3
さて、お次は多めに茹でておいた蚕豆を使って手軽に出来るオツマミを幾つか作るとしよう。
《簡単!美味しい!蚕豆のオツマミ4種》
(蚕豆のクリームチーズ和え)
・蚕豆:400g
・クリームチーズ:80g
・醤油:大さじ1/2
・練りわさび:少々
(蚕豆とタコのガリバタ炒め)
・蚕豆:300g
・タコの足(ボイルした物):1本
・ニンニク:1/2片
・オリーブオイル:小さじ2
・バター:5g
・赤唐辛子:少々
・醤油:少々
(ホタテと蚕豆の辛子マヨ和え)
・ホタテの貝柱(刺身用):8個
・蚕豆:150g位
・マヨネーズ:大さじ3
・辛子:適量
・砂糖:小さじ1
・酢:小さじ1
・ごま油:大さじ1/2
(蚕豆とベーコンのアンチョビ炒め)
・蚕豆:200g
・ベーコン(出来ればブロック):70g
・アンチョビ:1~2枚
・ニンニク:1/2片
・オリーブオイル:小さじ2
・ブラックペッパー:適量
「蚕豆を使ったツマミを4つ作る。丁度4人居るから、分担してやるぞ」
「えぇ!?僕料理なんてしたことないよ!」
水無月が不安からかギャーギャー騒ぎ出すが、
「安心しろ。俺が補助するし、そんなに難しい奴はやらせないから」
3人の中で一番料理の上手い春雨との相談の結果、クリームチーズ和えを水無月が、辛子マヨ和えを五月雨、タコとのガリバタ炒めを春雨が作る事になった。俺は3人の補助をしつつ、アンチョビ炒めの担当だ。
(クリームチーズ和えの作り方)
「まずは蚕豆を茹でて、薄皮を剥いておく……って、これは出来てるからOKだな」
「うんうん、次は?」
「クリームチーズを耐熱ボウルに移して、電子レンジでチンして温めてくれ。500wで30秒だ」
「500wで……30秒、と。スイッチオ~ン!」
「後は、温まって柔らかくなったクリームチーズに醤油とワサビを加えて練ったら、蚕豆を加えてよく混ぜたら完成だ」
「うわ、本当に簡単だ……」
「だから言ったろ?簡単だって」
(辛子マヨ和えの作り方)
「よし五月雨、辛子マヨ和えを作るぞ」
「は、はいっ!頑張りますっ!」
「……力みすぎないようにな。リラックスリラックス」
気合いが空回りすると録な事が起きない未来しか見えん。
「蚕豆は茹でて薄皮を剥くところまではやってあるから、お次は辛子マヨソースを作る。ボウルにマヨネーズ、辛子、砂糖、酢を加えてよく混ぜる。辛子は適量だが、一度にドバッと入れずに少しずつ加えて調整しろ」
「了解です!」
五月雨は言いつけ通り、少しずつ加えて混ぜ、味見をしつつ量を調節している。うんうん、順調だな。
「ふぇ……ふぇ……ふぇっくし!ああっ!?」
……なんて思ってた時期が俺にもありました。チューブのねりからし絞り出してる最中に五月雨がくしゃみをして、その勢いで辛子がドバッとソースに入っちまった。流石五月雨、期待を裏切らないというか、なんというか……。
「ご、ごめんなさいぃ~」
「あー、泣くな泣くな。うん、そこまで辛くねぇし酒の肴だからな。少し位辛味がキツくても問題ない」
ソースの味見をしたが、そこまでの大惨事にはなっていなかったのが救いだな、うん。
「ホラ、次の行程だ。フライパンにごま油を引いて熱したら、ホタテを入れて軽く炒める。ホタテが白っぽくなってきたら蚕豆を加えて更に炒める」
「どのくらい炒めればいいんですか?」
「軽く焼き目が付く位だな。焼きすぎには注意しろ」
「はいっ!」
五月雨は今度こそ失敗しないように……と呟きながら、ホタテと蚕豆を炒めていく。今度は失敗せず、いい焼き色だ。
「うっし、後は炒めた具材をさっきの辛子マヨソースに入れて、絡ませれば完成だ」
「で、出来た~……」
「お疲れさん、五月雨」
(タコとのガリバタ炒めの作り方)
「待たせたな春雨」
「いえ、大丈夫です。水無月ちゃんと五月雨ちゃんは付きっきりじゃないと不安でしょうし」
「……だな。下拵えは?」
「はい、蚕豆は薄皮を剥いて、タコは食べやすい大きさに削ぎ切り、ニンニクは芽を取って薄切り、唐辛子は輪切りにしておきました!」
なんてこった。指示する事がねぇや。
「パーフェクトだ、後はフライパンでオリーブオイルとバターを温めて、ニンニクと唐辛子を炒めて香りを出したら蚕豆とタコを炒めてくれ」
「その後、仕上げにお醤油ですね?」
「流石だな、偉いぞ」
褒めるご褒美というか、して欲しそうな顔をしていたので頭を撫でてやる。
「ふあぁ……司令官、恥ずかしいですよぅ///」
と言いつつも、しっかり満面の笑みだったのでその後も滅茶苦茶ナデナデした。
(アンチョビ炒めの作り方)
さて、最後は俺だな。……と言っても、大して難しい事は無い。ベーコンを5mm角の棒状に切って、ニンニクはみじん切り。アンチョビも炒めやすいように細かくしておく。
フライパンにオリーブオイルを熱し、アンチョビとニンニクを中火で炒めていく。香りが立ってきたらベーコンと蚕豆を加えて更に炒める。焼き色が付いてきたら仕上げにブラックペッパーで味にアクセントを加えて出来上がりだ。
「うん、クリームチーズの塩気が蚕豆と合うね。それにワサビの辛味が味を引き立ててるよ」
「それを言ったらこの辛子マヨ和えもピリッとしてて美味しいです」
「私はこのタコの奴がいいな。ニンニクとバターの風味で幾らでも食べられそう……」
そんな感想を口々に言いながら、俺以外の3人はそれぞれが作った蚕豆料理を味見して品評している。
「お前らなぁ、あんまり食うなよ?そりゃお前らの昼飯じゃなくて今晩店に出すツマミなんだぞ?」
俺がそう言うと3人は不満そうな顔をしている。時間を見れば丁度昼を回った所だ。腹も空いて来る頃だろう。
「仕方ねぇなぁ……ホレ、ちゃっちゃと座れ。今豆使って何か作ってやっから大人しくしてろ」
「あ、それなら手伝います……ハイ!」
春雨は手伝いを申し出てくれたが、後の2人はそんな素振りもなくカウンターに座っている。
「はぁ……とりあえず、さっさと作りますかねぇ」
《パスタ以外にも!枝豆のクリームチーズソースパスタ》※分量2人前
・枝豆(さや付きで):100g
・クリームチーズ:100g
・無調整豆乳:20cc
・塩、胡椒:適量
・パスタ:160g
・ハム:2枚
・パスタの茹で汁:大さじ2
米も炊いて無ぇからパスタにしよう。枝豆を使ったチーズソースパスタだ。
「春雨、枝豆を茹でて皮を剥いておいてくれ」
「了解です!」
俺はその間に他の下準備をしておく。大きめのボウルを用意し、クリームチーズを入れて室温に戻しておく。時間が無い時には500wのレンジで20秒位チンするといいぞ。そしてハムを細かく刻み、パスタを袋の時間通りに茹でておく。……あ、茹で上がったらパスタの茹で汁を大さじ2取っておくのを忘れずにな。
「司令官、枝豆茹で上がりました!」
「よし、そしたら皮を剥いてくれ。出来れば薄皮も頼む。それが終わったらミキサーかフードプロセッサーで枝豆を細かくしてくれ」
剥き終わった枝豆を細かくして、柔らかくなったクリームチーズに豆乳と一緒に混ぜる。味を見て塩、胡椒で調整すれば枝豆のクリームチーズソースの完成だ。作って冷蔵庫に入れておけば3~4日は保つし、トーストに塗ったり蒸かしたイモに乗っけて食っても美味いぞ。ただ今回は作りたてのソースをパスタソースに使っちまうがな。
出来上がったチーズソースをフライパンに入れる。刻んでおいたハムも入れて均等になるように混ぜる。そこに茹でておいたパスタと茹で汁を加えてソースを延ばしながら火を点けて温める。チーズがトロリと溶け出して、パスタに絡んだら皿に盛り付け。仕上げにお好みでオリーブオイルをかければ完成だ。
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