ドリトル先生と奇麗な薔薇園
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第二幕その五
「大変なことになるからね」
「そうだよね」
「悠長なことを言ってる間に犠牲者が出るかも知れないから」
「すぐに何とかしないとね」
「巣があるってわかったら」
「そう、ここですぐに動いてくれる学園だから」
スズメバチの巣にも駆除班を送って即座に対応してくれたのです。
「いいんだよ、警察でもそうだね」
「うん、ストーカー被害聞いても対応が遅れてね」
「取り返しのつかないことになったってあるよね」
「早く動いていればってね」
「そんな時も多いよね」
「本当にそうなってからでは遅いんだ」
こうした場合もあるというのです。
「だからね」
「スズメバチもだね」
「早いうちに何とかする」
「このことが大事だね」
「どうしても」
「そうだよ」
本当にというのです。
「すぐに対応するのが大事だよ」
「慎重に対応を検討するとか言ってね」
「それで何もしない人もいるし」
「こうした人って大抵取り返しのつかないことしても責任取らないし」
「むしろ他の人に責任押し付けるから」
「そんな人は駄目だよ」
絶対にと言う先生でした。
「責任転嫁なんてね」
「もっての他だよね」
「自分が何もしないで取り返しがつかないことになってね」
「それでそんなことするから」
「もう絶対にね」
「したら駄目だね」
「けれどする人がいるから」
先生はお顔を曇らせて言うのでした。
「世の中にはね」
「そうだよね」
「酷い人がいるわよね」
「そんな人にはならない」
「なったら駄目ね」
「そうだよ」
本当にというのです。
「僕達はね」
「だからだよね」
「スズメバチの巣についてもね」
「無責任に放っておかずに」
「すぐにちゃんとしないと駄目だね」
「そう、犠牲者が出る前に」
本当にというのです。
「何とかしないとね」
「そうだよね」
「それが人としての正しい在り方よね」
「だから学園の理事長さんもすぐに動いてくれたのね」
「この森のお話を聞いて」
「そうだよ、だから今は安全だよ」
この森もというのです。
「スズメバチの巣がなくなってね」
「一件落着だね」
「蠍や毒蛇より怖い存在がなくなって」
「やっぱり放置出来ないから」
「ちゃんとしないとね」
動物の皆も言います、そしてでした。
先生達はその動物の皆と一緒に農学部の方に行きました、すぐ傍には高等部の農業科の校舎も見えます。そこでです。
先生はビニールハウスや牧場、田畑を見て回りました。その中で。
先生はすぐにです、こう言いました。
「うん、虫が凄く少ないね」
「やっぱり農薬使えるからね」
「そのお陰でだよね」
「やっぱり害虫が少ないんだね」
「そうだね」
「それもあるね、ただどうもね」
ここでこうも言った先生でした。
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