| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と和歌山の海と山

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十二幕その三

「白くてお坊さんみたいなね」
「ああ、托鉢の時の」
「街でお経を唱えてる人時々いるわね」
「あの人達みたいな服装で」
「それで回るのね」
「そうなんだ」
 このこともお話した先生でした。
「だから僕達も若しもだよ」
「お遍路に出た時は」
「仏教のお坊さんの恰好をして」
「そうしてだね」
「八十八の場所を巡るんだね」
「そうなるよ、ただ宗教的にね」
 仏教だからだというのです。
「僕達はどうかな、出来るかな」
「出来るんじゃない?」
「日本だしね」
「お遍路の人多分真言宗じゃない人いるよ」
「日本の宗教だとね」
「それもあるよ」
「そうだね、日本だからね」
 今回は先生が思うのでした、皆に言われて。
「そうしたことは極めて寛容だから」
「いけるんじゃない?」
「先生達がお遍路をしてもね」
「あと僕達もついていっても」
「そうしてもね」
「そうかもね、まあお遍路はね」
 そちらはと思った先生でした。
「かなりの時間が必要だから」
「四国を歩くとなると」
「それこそね」
「かなりの時間がかかるね」
「あの島を一周となると」
「だからね」
 時間の問題ではというのです。
「ちょっとないね」
「そうだよね」
「今回みたいな時は連休で行けるけれど」
「それでもね」
「四国を歩いて一周となると」
「時間がないよ」
 まさにと言った先生でした。
「ちょっとね」
「そうだよね」
「まあフィールドワークでいけるかも知れないけれど」
「それでもね」
「時間はかなり必要だから」
「滅多に行けないね」
「うん、あとお遍路の時はね」
 その時はとです、また言った先生でした。
「髪の毛は剃るからね」
「あっ、お坊さんみたいに」
「そうなるの」
「髪の毛についても」
「することがあるんだ」
「そのことは別にいいね」
 先生としてはです。
「剃ってもまたね」
「生えるしね」
「先生髪の毛のことはあまりこだわらないし」
「外に出る時は整えてるけれど」
「ヘアスタイルに凝る方でもないしね」
「だからね」
 それでとです、また言った先生でした。
「このことは特にいいけれどね」
「それでもだね」
「問題は時間だね」
「時間をどう取るか」
「お遍路については」
「そうなんだよね、まあ機会があればだよ」
 またこう言う先生でした。
「お遍路に出る時はね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「また時間があれば」
「そうしようね」
「そうなるね、あとお遍路をしている人達がね」 
 先生はさらにお話をしました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧