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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
6章 たまにはまったりな日常
  幸運の事

 俺は聖王教会で用意してくれた部屋で待機していた。
人の気配がしたので扉を開けてやった。

「あの・・・綾さんいつも思うんですがそれどうやってやってるんですか、
わたし達みたいなISじゃ無いんですよね?」

「お疲れさま、セインにシャンテ
訓練すれば誰でも出来るって、見回りの時間だっけ」

「ん~絶対に綾さんだけですって」

「シャンテ、そんなこと言うと自分から枠が狭くなっちゃうぞ!
迎えに来てもらってありがとう」

「でも綾さんも見回るって珍しいですね、
いくら良いこと起きるって聞いたからって大概結果を聞くって感じじゃないですか?
特に結婚してからは?」

 セインは多少データで知ってたのだろう
結婚って言うか6課に居た頃の俺の事を

「そうだねぇ、基本なのは達が家にいるのなら居たいじゃない
でもなんかいた方がいいと思って」

「厄介事には・・・」

 続いてシャンテがそう聞いてきたからさあ?としか答えようがなかった。
誤魔化しているわけではなく本当に知らないからだ
知ってたら、状況によっては俺はここにいない
なのはとの大切な時間を削ってやるなんて面倒なだけ

「私からも聞いていい?」

「あ、はい」

「セインの持っているそのバスケットは夜にピクニックにでも行くの?」

「違いますよ!
これはイクスのです。
お客様から沢山頂いたので、香りだけでも楽しんで貰えたらいいかなって」

「本当にここにお願いして良かった。
ありがとうセイン」

「あ、いえ、そんな、シスターとして当然の事をしているだけですから」

「それでも感謝するべきは感謝するよ
例え上から言われたことでも
義務でもこのように心からしてくれたものはきっと対象者も喜ぶ
いつもヴィヴィオのことも見てくれてありがとうね二人とも」

 セインとシャンテは恥ずかしそうに返事をした。
俺って普段どのように思われているのか聞くのが怖い
そうして見回りも無事に終わり
最後にイクスの部屋に向かう
セインとシャンテが中に入り俺も入ろうとした瞬間
二人が戦闘体制で警戒していたので、良いことってこれね
確かに良いことだわ

「二人とも対象をよく見ろ」

「え!」

 薄い花の中に昔のツヴァイぐらいの大きさのイクスが存在していた。
もちろん本体はぐっすり寝ている。

「ほら二人が、戦闘体制とるから起きちゃったじゃん」

「いやいや、あれってもしかしてイクスですか?」

「シャンテにはそれ以外に見える?」

「すぐに報告しなくちゃ」

「セインも慌てるな」

「おはようイクス、覚えている?」

 頭を少し上下してくれた。

「その格好じゃなんだから」

 俺は普段持っているポーチから絹を取り出した。
テレキネシスの呪文でさっさとイクスの服を作りながら、呪文で探知する。
ものの10分ぐらいで服も作り上がり、同時に検査結果も出た。
それと同時に騎士カリムとシスターシャッハも登場した。

「カリムにシャッハこんな夜更けにお疲れさま
良いことってイクスのことみたい
花の中で眠ってたから、妖精もすぐに分かたんだろうねぇ」

「綾さん何かわかったのですか?」

「もちろん、服歯科作ってなかった訳じゃないから
そちらの大がかりな設備は必要ないよ」

「結果を教えていただいても?」

「この子もイクスだよ
簡単に言うと生き霊の現実化バージョン
本体は寝てるけれど、この子を通してみたり聞いたりは出来る
話すことと食べることは無理だけどね」

「それは起きかけてるってことですか」

「そうじゃないかな?
何かきっかけがあれば完全に覚醒するかもね
次元移動しない限りはリンクが切れないと思う」

「信じない訳ではないですが、こちらも検査さしていただいても」

「それは信じてないっていってるようなものだけど、組織だしイクスがいいのなら、どうする?」

 俺はちっこいイクスに向かって聞いてみた?
イクスが肯定したんだから俺が拒否するのは違うよね

「んじゃ、俺は帰るから、ヴィヴィオとスバルにはきちんと報告してやって」

「構いませんがヴィヴィオだったら綾さんの方が」

「お願いできる?」

「構いません」

「セインとシャンテも仕事の邪魔しちゃって悪いね」

「いえ、居てもらって助かりました」

「ありがと」

 セインからそう言ってもらえて少し嬉しかったかな
俺はそれを背中で聞いて聖王協会から出た

 
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