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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第七幕その八

「まずはね」
「九十九パーセントの努力だね」
「あとの一パーセントはね」
 閃き、それはといいますと。
「神様が授けてくれるから」
「九十九パーセントの努力の中で」
「だからエジソンもあそこまで出来たんだよ」 
 この言葉を残したこの人もです。
「多くの発明が出来たんだよ」
「そうだったんだね」
「そして天才はその努力を努力を思わない」
「趣味とかそんな感じでしているんだ」
「完全に没頭してね」
 その努力にです。
「そう思わないんだ、モーツァルトがそうだね」
「音楽家のだね」
「あの人はいつも作曲していたからね」
 それこそそうしていないと苦しい位だったといいます。
「だからね」
「それでだよね」
「天才だったんだよ、もっとも六歳から作曲していたのは」
「有り得ないよ」
 動物の皆が言ってきました。
「そんなことは」
「空海さんも六歳でとかないよね」
「モーツァルトさんみたいに」
「そんな有り得ないことは」
「ちょっと以上に」
「それでずっと作曲していたとか」
「やっぱり凄過ぎるよ」
 動物の皆が見たモーツァルトさんはそうでした。
「あの人は閃きが一パーセントどころかね」
「最初から百パーセントあったんじゃない?」
「そこに作曲していないと苦しい位の努力があって」
「百パーセントの努力かな」
 九十九パーセントの努力ではなくです。
「音楽についてね」
「そこまでだったのかな」
「ううん、モーツァルトさんはね」
「また違う人かな」
「音楽だけにしても」
「まああの人は元の才能が格別だったね」
 先生が見てもです。
「どう考えてもね」
「だよね」
「六歳から作曲してね」
「それで数多くの様々なジャンルの曲を残してるけれど」
「駄作なしだからね」
「歌劇でも端役なしだし」
「そんな人は本当にね」 
 それこそというのです。
「最初から才能が半端じゃなくて」
「それでだよね」
「努力も怠らなかったから」
「その努力を努力と思わず」
「だから天才なんだね」
「そうだよ、あの人はね」
 それこそというのです。
「別格かな、それで空海さんにお話を戻すけれど」
「どの分野でも才能があって」
「その才能を努力で開花させて」
「それであそこまでの人になったんだ」
「そうなのかな」
「そう思うよ、才能は多く持っていたんだよ」
 閃き、それをです。
「それと共にね」
「あらゆる分野で努力して」
「そうしてなんだ」
「あそこまで凄い人になったの」
「超人って言っていいまでの人に」
「そうだろうね、しかしね」
 ここでまた言った先生でした。 
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