オズのトロット
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第五幕その六
「潜水艦の中からだと」
「そうだね、けれどね」
「この潜水艦は違うんですか」
「そう、潜水艦全体が三百六十度モニターになっていてね」
それでというのです。
「モニターのスイッチを入れたらね」
「そうしたらですか」
「海の周りが全部見られるよ」
そうなるというのです。
「そうなるよ」
「そうですか、それでなんですね」
「海の中を身られるよ、潜水艦を海の上に出してそうして甲板にいてもね」
そうしていてもというのです。
「モニターのスイッチを入れていたらね」
「甲板から海の中を見られるんですか」
「そうなんだ、甲板の真下をね」
「それは凄いですね」
「これも魔法と科学が合わさっているからだよ」
まさにその為にというのです。
「オズの国ならではのね」
「そうですか」
「だから凄いものが見られるからね」
「そのことを楽しみにしながら」
「航海を楽しもうね」
それをというのです、こうお話してでした。
潜水艦は出港しました、港と出るとすぐにでした。キャプテンはモニターのスイッチを入れてそうしてです。
皆で甲板でお昼御飯を食べました、今日のお昼のメニューは魚介類をふんだんに使ったものでシーフードサラダに蟹のスープ、生牡蠣にスパゲティペスカトーレに鱈のムニエル、ロブスターの丸煮にパエリアといったものでした。
そのシーフードのお料理を食べつつです、モジャボロはトロットに満面の笑顔で言いました。
「海の上で海の景色を見つつ海の幸を食べる」
「最高の贅沢よね」
「全くだよ」
ロブスターをにこにことして食べつつ言うのでいsた。
「本当にね」
「そう思ってね」
「今回のお料理を出したんだね」
「そうなの、パエリアもね」
これもというのです。
「出したのよ」
「海老も烏賊も貝も入っていて」
ジョージはそのパエリアを食べつつ言います。
「凄く美味しいです」
「このスープもいいですよ」
神宝は蟹のスープの味にご満悦です。
「本当に」
「ペスカトーレもです」
ナターシャはこちらを食べています、パスタの腰もかなりでオリーブオイルとガーリックもよく利いています。
「いいですよ」
「ムニエルも新鮮で味付けも焼き加減もよくて」
恵梨香はフォークとナイフを礼儀正しく使って食べています。
「美味しいですよ」
「うん、これは最高のご馳走だよ」
教授も白ワインを飲みながらお料理を楽しんでいます。
「海に出た醍醐味の一つだよ」
「海は本当にいいよ」
キャプテンも笑顔になっています。
「こうしたものが楽しめるからね」
「そうですよね、ただブラジルにいますと」
カルロスはキャプテンにお家のお話をしました、今もロブスターのお塩だけで神父つに味付けされたそれを楽しんでいます。
「どうしてもです」
「海に面しているところじゃないとだね」
「冷凍技術があっても」
それでもというのです。
「あまりです」
「海の幸は食べないんだね」
「アマゾンの方に行くと特に」
「川のものをよく食べるね」
「そうなっています、それかやっぱり」
「お肉だね」
「むしろブラジルはそっちが主流で」
お魚等海の幸よりもというのです。
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