ヘタリア学園
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第六千九百九十六話 濁り酒にも
第六千九百九十六話 濁り酒にも
今お料理と一緒に出ているお酒は日本酒です、ですがその日本酒はドイツがよく見るものではありませんでした。
「所謂濁酒だな」
「はい、当時は清酒がなかったので」
日本はドイツにすぐに答えました。
「万葉集でも詠われています」
「確か大伴家持だったな」
すぐにこの名前が出るのは見事と言うべきでしょうか。
「そうだったな」
「あの方の歌です」
実際にと答えたドイツでした。
「まことにあの頃はです」
「清酒はまだなくてだな」
「濁酒ばかりでして」
「それを再現したか」
「はい、白酒です」
日本はそのお酒の名前を言いました、濁酒とも言いますがこちらの方が正式な名前の様です。味は甘いです。
「飲み放題ですのでどうぞ」
「それは有り難いな」
今日はビールではなくこちらのお酒を楽しむことにしたドイツでした、日本古来の万葉集にも出て来るお酒を。
第六千九百九十六話 完
2018・4・26
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