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ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠

作者:unnown
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第三十三話 遊星とメイドと英雄(ヒーロー)

 
前書き
今回、遂にあの男が姿を現します!!!! 

 
「せ、誠治?本当に誠治なの?貴方今まで何を・・・・・いえ、それよりも何故ユーグリッドと一緒に?」

突如目の前に現れた誠治にリアスがそう問いかけたその時

「・・・・・・・・“禁手(バランスブレイク)”!!!!!」

誠治が叫ぶと同時に彼を禍々しい漆黒のオーラが包み込むのだった

「ど・・・・・どういう事!!?誠治は禁手に至れていなかった筈・・・・・いえ、それ以前にこの禍々しいオーラは一体!!!?」

突然の事態にリアスが叫ぶと同時に誠治を包み込んでいたオーラが消えそこから禍々しさを放つ血の様な赤と闇の様な黒で染められた龍を模したような鎧を纏う誠治が姿を現したのであった

「フフ、フハハハハハハハハハハハハハ!!!!!感じる!!!今まで感じた事の無い力を感じるぞぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!これが、これが僕の新たな力・・・・・・・“赤龍帝の遊星鎧(ブーステッド・ヴェルバーメイル)”の力かぁあああああああああああああああああ!!!!!!」

突如そんな声をあげる誠治に呆然とするオカ研メンバー

「な、何なんだありゃ!!?」

「何なんだって・・・・・・アイツの神器の禁手状態なんじゃないんですかアザゼルさん?」

「違う・・・・・・確かに“赤龍帝の籠手”の禁手に似てる所はあるがあんな禍々しい形状じゃないし何よりあんな色じゃない。まさか亜種禁手か?」

アザゼルがそう呟いたその時ヴァーリの神器に宿るアルビオンが口を開くのだった

「・・・・・・どういう事だ?ヤツの・・・・・赤いのの気配を感じない?」

『!!!!?』

その言葉にイッセー一行以外が驚愕する

「ど、どういう事なの!!?」

「簡単な事だ。この男の神器に宿る赤龍帝の魂は“ヴェルバー”によって完全に侵蝕されたからだ。」

リアスのその疑問にユーグリッドがそう答える

「“ヴェルバー”だと!!!?まさかお前!!!?」

「ククク、その通りだアザゼル。私とこの男は今や“遊星ヴェルバー”の尖兵となったのだ。」

「“遊星ヴェルバー”!?何なのアザゼル!!?」

「かつてこの星の先史文明を破壊しつくした遊星・・・・・この星に生きる全ての生命にとっての共通の敵と呼ぶべき存在だ。」

「何ですって!!?それじゃあ・・・・・」

「ああ、ユーグリッドとお前の兵士・・・・・誠治は悪魔・・・・・・いや、この星にとっての裏切者という事だ!!」

アザゼルの言葉にショックを受けたリアスはショックで膝から崩れ落ちるのであった

「何で・・・・・・何でですか誠治さん!!?何で私達を裏切ったんですか!!!?」

アーシアの悲痛な叫びに対して誠治は


















「何故?簡単だよ。そいつを・・・・・兵藤一誠を殺す力を得るためだよ。」








「・・・・・・・・・え?」

誠治の答えにアーシアは己の耳を疑った

「そんな・・・・・そんな理由で裏切ったの?」

信じられないといった表情でそう問いかけるイリナ

「そんな?僕にとっては十分すぎる理由だよ。この屑のせいで!!僕がどれだけの屈辱を味わった事か!!!!本来なら僕が掴む筈の栄光を全て奪い取って、肝心の神器も僕に力を貸そうとしない!!!そんな時だよ、彼らの誘いを受けたのは。断る理由なんて何一つ無かった、ヴェルバーの侵蝕のおかげで今まで力を貸そうともしなかったドライグは僕の思うがままになっただけでなく考えられない程の強大な力を手に入れたのだからね!!僕は確信している・・・・・・この力を持ってすればそいつを・・・・・・兵藤一誠を殺す事が出来るってね!!!!ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!!!!!」

イリナの問いにそう答え狂ったような笑い声をあげる誠治

「ふざけるな!!!!それだけの為に・・・・・・・それだけの為に赤いのを犠牲にしただと!!!!俺達二天龍にとってこれ以上の屈辱があるものか!!!!!!」

それに対してアルビオンが激しい怒りを露にする。当然だろう、神器に封じられてもなお戦い続けた宿敵であり好敵手であったドライグが誠治の身勝手な理由でヴェルバーに侵蝕されたのだ。これで怒りを抱かないわけが無い。そしてもう1人、彼に怒りを抱く者がいた

「愚弟・・・・・・誠治よ、貴様は救い様の無い屑以下の男だな。」

我らがハジケイッセーである。確かに彼自身恨まれるような扱いを彼に対して何度かやったりはしていた。それはイッセー自身も理解している事である。だが、自身への恨みを晴らす為だけに主であるリアスや仲間のオカ研メンバー・・・・・いや、地球の全ての生命を裏切ったのみならず自らの神器に宿るドライグを犠牲にするなど許せるわけが無かった

「落ちるところまで落ちた愚弟よ!!!!貴様は此処で地獄に叩き落してくれる!!!!」

そう言って戦闘態勢に入るイッセー

「俺達も戦うぞイッセー。」

「ああ、あの男は越えてはならない一線を越えたからな。」

そう言いながら戦闘態勢に入るアザゼルとヴァーリ。オカ研メンバー?リアス以下数名が誠治の裏切りによるショックで戦意喪失しているので戦えないでしょう

「ハハハハハハハハハハ!!!!雑魚が2人加わったところで我々ヴェルバーの尖兵に勝てるわけがないだろう!!!!」

「こっちは3人、そっちは2人。数ではこっちが上なんだぜ?」

「なぁなぁ俺達は?」

「俺らをわすれんなよ~。」

アザゼルの言葉にそう反論する首領パッチと天の助

「2人?何時我々が2人だけと言った?ヴェルバーの尖兵はもう1人いるのだよ!!!!」

「何だと!!!!?」

「ついでに言うとそいつは今遊星を呼び寄せる為の儀式を準備してるのだよ!!!!そしてそれはもう完成した筈だ!!!!!」

「遊星を呼び寄せる!!!!?そんな事をしたらこの星は!!!!!!!」

「そういう事だアザゼル!!!さぁ、今こそ遊星を呼び寄せるのだ同士“アルキメデス”よ!!!!!!!!!」

「てかすぐ近くでやってたの!!!?」

アザゼルのツッコミを無視してユーグリッドが振り向き指さしたその先には




















ズタボロの姿で立香に首根っこを掴まれているアルキメデスの姿があった























「・・・・・・・・んなぁあああああああああああああにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!?」

その光景を目の当たりにしたユーグリッドは目ん玉飛び出そうな程の驚きの表情で叫ぶ。まぁ当然だよね

「手強い相手だった。」

「ゴホッ!!!な、何なんだこの女は・・・・・・・・・計算外・・・・・・想定外過ぎる・・・・・・・こんな・・・・・・こんな人間がこの世にいて良いというのか・・・・・・・・・ガフッ!!!!!」

そう言って盛大な吐血をしたアルキメデスはこれといった出番も無しに消滅したのであった

「あ・・・・・・・あり得ない!!!!ヴェルバーの尖兵であるアルキメデスが人間の女に倒されるなど・・・・・・しかも女の方は無傷!!!!?」

「お、お前・・・・・・藤丸立香か!!!!?何で此処にいるんだよ!!!?」

「そいつに貸していたゲームを返してもらいに来たの。そしたらなんか変な事してるヤツがいて声掛けたらいきなり襲い掛かって来たから返り討ちにしたの。」

「ヴェルバーの尖兵を返り討ちにしただぁあああああああああああ!!!!!!?」

立香の答えに思わずツッコむアザゼルであった

「おのれぇええええええええええええええ!!!!!!だが儀式の準備は出来ている、ならば私が発動すればいいだけの事だ!!!!」

ユーグリッドが叫びながら遊星を呼び寄せる為の術式を発動しようとしたその時

「そうはさせませんよユーグリッド。」

彼の目の前にグレイフィアが姿を現したのであった

「グ、グレイフィア姉さん!!?何故此処にいるんだ!!!?」

「私は今イッセー様のメイドとして働いているのです。」

「あの男のメイドだって!!!?正気なの姉さん!!?あの男がどういうヤツなのか知らないのか!!!あの男のせいでリゼウィム様が・・・・・・」

「イッセー様は私の恩人です。そんな彼を侮辱することは許しません。第一貴方にそれを言う資格はないでしょうユーグリッド?遊星の尖兵に成り下がった貴方には。」

そうユーグリッドに言いながら戦闘態勢に入るグレイフィア

「・・・・・・ハハ、ハハハハハハハハハ!!!!!そうか、姉さんはあの男に洗脳されたんだね。わかったよ、姉さんも私と同じヴェルバーの尖兵になってもらうよ。そうすれば姉さんも目を覚ますはずだからねぇええええええええええええ!!!!!!」

そう叫ぶと同時にユーグリッドの背後から禍々しいオーラを放つ何かが現れグレイフィアに襲い掛かるのであった

「危ない!!!」

アザゼルがそう叫んだ次の瞬間






バシィイイイイイイイイイイッ





『・・・・・・・・・へ?』

グレイフィアはその全てを何時の間にか手に持っていたはたきで弾いたのであった

「ば、馬鹿な・・・・・・・・ヴェルバーの侵蝕をはたきなんかで!!!!?」

「これぞメイド真拳奥義“メイドの華麗なる埃取り”!!」

呆然とするユーグリッドの目の前でグレイフィアが静かにそう言ったのであった

「メイド真拳!!!?埃取り!!!!?アンタはマトモだと思ってたのに!!!!!」

目の前の光景を目の当たりにしたアザゼルはそうツッコむのであった

「致し方ありません・・・・・非常に悲しい事ですがユーグリッド、貴方を此処で討たせてもらいます!!!!」

「あり得ない・・・・・・・こんなバカな事があって良いわけが無いぃいいいいいいいいいいい!!!!!!」

そう叫びながら再び侵蝕を試みるユーグリッドであったが

「無駄です!!メイド真拳奥義“メイドの上品なる拭き掃除”!!!!」

それらをグレイフィアは何時の間にか手に持ってた雑巾で拭き取って行くのであった

「いやいやいやいやいや!!!!!拭き取るっておかしいだろ!!!?窓ガラスの汚れじゃないんだからさ!!!!!」

「凄い・・・・・伊達に兵藤一誠のメイドはしてないって事だな。」

「お前は何納得しちゃってんのヴァーリ!!!!?」

「そうだ!!!しっかりしろヴァーリ!!!!」

ヴァーリのその発言に思わずツッコむアザゼルとアルビオン

「クソォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!こうなったら直接侵蝕してやるぅううううううううう!!!!!!」

「残念ですがそれは不可能です・・・・・・・・」

そう言ってグレイフィアが何時の間にか手に持ってたスイッチを押すと・・・・・・












ガシャアアアアアアアアアアアアアアンッ





ユーグリッドを囲むように無数の人型兵器が出現したのだった






「な・・・・・・何なんだこれはぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!?」

「さようならユーグリッド・・・・・・・メイド真拳超奥義“メイドの優雅なる庭掃除”!!!!!!」

その瞬間、ユーグリッドを囲んでいた人型兵器がユーグリッドに対して一斉に攻撃を開始したのであった

「これの何処が庭掃除だぁあああああああああああああああああ!!!!!!どう考えても掃除になんねえだろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

アザゼルのそのツッコミは銃声と爆音にかき消されるのだった。そして銃声が鳴りやみ煙が晴れたその先には何も残っていなかったのである・・・・・そう、ユーグリッドは髪の毛1本残らず消し飛んだのだ

「お掃除完了ですね。」

「・・・・・・・・・・・・・・」

グレイフィアのその言葉にアザゼルは何も言わなかった・・・・・・どうツッコめばいいのかわからなくなったからだ

「・・・・・・・ハッ!!!そういえばイッセー達は!!!!?」

我に返ったアザゼルがイッセー達の方を振り向いたその先には





















「・・・・・・ガハッ!!!」

ボロボロになって血反吐を吐くイッセーの姿があった

「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!勝てる!!勝てるぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!あの忌々しい兵藤一誠に今の僕なら勝てるんだぁああああああああああああああああああ!!!!!!」

狂った笑い声を上げながらそういう誠治

「イッセー!!!」

ショックから何とか立ち直ったリアスがイッセーの姿を見て叫ぶ

「マジかよ・・・・・あのイッセーがあんな状態に・・・・・」

アザゼルがそう呟いたその時


















「クッ・・・・・・・これ程のダメージを受けたのは・・・・・・この間1000円落とした時以来だぜ。」

























『・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!?』

その言葉に全員が驚きの声を上げるのだった

「ふ・・・・ふざけるなふざけるなふざけるなぁあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!僕の力がその程度なわけないだろうがぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

その言葉を聞いた誠治は憎悪のこもった声で叫び彼の禍々しいオーラが更に膨れ上がるのだった

「おいおい・・・・なんつうプレッシャーだよ・・・・・・・」

「いくらイッセー君でもこれは・・・・・・・」

アザゼルと佑奈がつぶやいたその時

「・・・・・・・仕方ない、こうなったら奥の手を使うしかないな。」

立ち上がりながらイッセーがそう呟く

『奥の手!!?』

イッセーの言葉にオカ研組が驚きの声を上げた次の瞬間















「・・・・・・・・ボーボボおじさぁあああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!」


イッセーが大声でそう叫んだのだった

「ハッ!!!何をするかと思えばそんなくだらn「ここにいるよ。」!!!?」

誠治がイッセーを嘲笑おうとしたその時、どこからか声が響いたのだった

「な、何だ今の!!?」

アザゼルが困惑した声で叫ぶ

「ここにいるよ。」

「ど、何処から声が!!?」

リアスが周囲を見渡しながら叫ぶ

「ここにいるよ。」

「こ、この声の音量から近くなのは確かですけど・・・・・」

聞こえてくる声の音量から朱乃はそう推測する

「ここにいるよ。」

「で、でも一体何処から声がするっていうの!!!?」

イリナが困惑した表情で叫ぶ

「ここにいるよ。」

「何処だ!!!何処から喋ってる!!!姿を見せろぉおおおおおおおおお!!!!!!!」

誠治が声の主に向かってそう叫ぶ

「此処にいるよ。」

そして誠治はふと気づくのだった

「待てよ?この声・・・・・・まさか僕の鎧の中から聞こえてるのか!!!!!?」

そう言って自分が纏ってる鎧を開いたその時

「・・・・・・・・・何ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!?」

鎧の中に金髪アフロにグラサンをかけた男がいたのであった

「碌なもんじゃねぇええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「ゴハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!?」





我らが英雄(ヒーロー)、ボボボーボ・ボーボボ!!“赤龍帝の遊星鎧(ブーステッド・ヴェルバーメイル)”の中から登場!!!!!!!












『いやいやいやいやいや!!!!!どう考えても可笑しいだろ!!!!!?面積とか色々な点で!!!!!!てか何時の間にあの中に入ってたの!!!!!!?』

オカ研メンバーのツッコミが響き渡る

「久しぶりだなイッセーよ。」

「お久しぶりですボーボボおじさん。」

再会の言葉を交わしながら握手を交わすイッセーとボーボボ・・・・・・・此処に2人のハジケリストが再会した瞬間であった 
 

 
後書き
今回は此処までです!!遂に・・・・・遂に我らが英雄(ヒーロー)であるボーボボが登場しました!!!そして呆気なく倒されたユーグリッドとアルキメデス・・・・・・・・しかもグレイフィアまでもが真拳使いに・・・・・・・・遊星の尖兵となった誠治ですが希望は無いに等しいですよね・・・・・・・さぁクライマックスまであと僅かとなりましたが果たしてどうなるのか?次回もどうぞお楽しみに!!! 
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