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こんなチートでもありですかい?そうですかい。

作者:わいわい
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第15話。変人と友人。

 
前書き
原作に入るのはまだ先になりそう。
ここからは中1・中2・中3・高1・高2まで飛ばさずにやるつもりだからだ。

簡単に言うと途中で月姫編とかメルブラ編とかやろうと考えているからです。
ぶっちゃけ、やることが確定したのさ。 

 

6月の雨と湿気がうざくなる数日が過ぎ、7月初頭、期末テストが近くなる頃の話。

「シロちゃん1年で唯一、7月下旬の大会に出られるんやって。」
「へぇ。すごいじゃない。」
「最近の練習きつくてテスト勉強が面倒ってゆうてたわ。」

しかし、普通ではない衛宮家では魔術による治療により、一日の疲れをある程度取ってるので、他の子に比べて辛くないだろう。

疲れを全て取らないのは、姉ちゃん曰く、自然治癒力を強めるためとのこと。

疲れ切った体を魔術である程度治療することにより、「このぐらいは回復する。」と体に覚えさせ、さらに超回復を誘発する。

・・・・どんどんシロちゃんが遠い存在になっていきそうな予感。

「士郎?確か・・・・」
「俺の双子の弟や。めっちゃいい奴やで?多分一成も気にいるわ。」
「そうか。会うのが楽しみだな。」

そう言ってイケメンスマイルをする一成。ヤメテよね。そんな顔されたら、衝動的にビンタしたくなるだろ?

「シロちゃんなら全国いけるで?全国行ったら家族で応援に行くんよ。」
「フッ、それはいいな。」

またもやイケメンスマイルをする一成。なんだ?ツッコミ待ちなのか?ビンタして欲しいのか?

「それよりも、私たちは期末テストよ!」
「え~またヤル気なん?」
「当ったり前でしょ!?負けたままでは遠坂の名が廃るわ。」

名門のプライドって奴ですかい?いやいや、ただの負けず嫌いでしょう。

しかし凛ちゃんオーラはそのただの負けず嫌いですら、魅力に変えてしまうから怖い。ほら周りのみんなが見とれてる。

「ならば、俺も参加させてもらおう。」
「へぇ、また負けに来るのね?」
「フッ、次は君が負けるのさ。」
「ほなら5教科合計でいっちゃん上の奴が勝ちや。ビリはまた茶うけな。」

凛は思った、
授業中寝てばかりのこいつには絶対に負けん!アベレージ・ワンの名に賭けてぇえ!!
・・・・と

ドモン・カッシュも顔負けの熱血漢である。





そして、運命の日(タダのテスト返却日)が訪れた・・・・





凛。5教科合計497点。平均99.4点。9教科合計897点。平均約99.7点。

一成。5教科合計498点。平均99.6点。9教科合計883点。平均約98.1点。

晋吾。5教科合計500点。平均100点。当たり前。

9教科合計680点。平均約75.6点。何が起きた・・・・

美術30点(配分30点の絵しか描いてない。熱くなりすぎた)音楽30点(完全に遊んでいた。歌うのは得意。)

体育20点(ノー勉かつ、前世とは微妙にルール等が変わっていた。)家庭科100点(実はこの教科好き。)

死角ありまくりである。

「勝った~」
「ちょっと待ったぁあ!!」

凛ちゃん。猫がかぶれてないぞ。

「可笑しいわよね?可笑しいわよねぇ?これで負けとか納得いかないわ!」

凛ちゃんはぬこふぇいすを床に叩きつけて抗議を行う。

「何言ってるんや。俺はちゃ~んと5教科って言ったで?」
「グゥッ・・ねぇ、貴方達も納得いかないわよねぇ?」

周りのクラスメイトを味方につけようと、撫で声で脅迫と言う名の質問をする凛ちゃん。

必死である。クラスメイトも必死に首を縦に振る。美人の笑顔(黒い)には凄味があるのだよ。

「凛ちゃん。負けは負けやで?それともそんなに茶うけ買うのが嫌か?遠坂家の人間は金払いが悪いのぉ。」
「くっ、屈辱ね・・いいわ。茶うけの1つや2つ!どうと言うことはないわ!!」
「凛ちゃんかっけー」

クラスメイトは「頼むから巻きこまんでくれ」と、心を一つにしたそうな。





短縮授業に入る前の放課後、同好会には凛の姿が見えた。

「今日は何するの?」

物を作ることに意外にハマった凛であった。最近の趣味はパッチワーク。おばちゃん臭いと言ってはいけない。

「今日は、珈琲作っておしまい。」
「えー。」
「しかし!映画鑑賞を始める!!」
「映画?」

そう。映画である。何せテレビもない。パソコンもない。電話は黒電話。と言う家に住んでいる凛。

AV機器が全くないのである。昭和ですらない。カラーテレビぐらい置いておけよ。

「ジブリ見るでジブリ。」
「じぶり?」

そうジブリである。有言実行なのですよ。

「手始めにトトロからや。」





観賞中~





「どうやった?」
「ん・・まぁ。面白いんじゃない?」

首を一回も動かさんで集中してた癖に何を言う。

「心が温まるよね。ぽかぽかする。」
「・・・・そうね。」
「夢だけどー!!」
「・・?・・・っ!夢じゃなかったー!!」
「夢だけどー!」
「夢じゃなかったー!」

ノリのいい凛であった。その後、トトロのぬいぐるみを作って凛ちゃんにあげた。

いらないけど、別に貰ってあげてもいいわよっ。とか言われた。ツンデレ乙。





生徒会選挙と言う名の出来レースもおわり、短縮授業もおわり、速いことで終業式。

一成は生徒会に書記として入った。応援演説してくれって頼まれたけど全力で凛ちゃんに押し付けた。

二人とも嫌がってたけど、俺が褒めまくって押しまくったらヤル気にやってた。ハッハッハ、二人とも単純だな。

通知表が帰ってきた。けど、凛ちゃんも一成も5段階中4とか5ばっかでいじりようがない。

けど二人はやれ何が4だとかここが5じゃないとか言い合いをしている。お前ら声を小さくしろ。周りに気を使いなさい!!

俺?聞くまでもない。5教科は5。家庭科も5。他が3。

別に学校の成績で人間の優悪つくとは思っていないので、案外どうでもいい。

けど、先生のコメント欄いっぱいに「授業中寝るな。違うことをするな。」と大きく書かれた。

少し反省。二学期はたぶん起きます。だって寒いじゃん?

あとシロちゃんがどんな成績でも俺は褒める。我が家の教育方針は指導は厳しくスパルタで、結果に対しては褒めて伸ばす。ですから。

「成績はどうだってええ。夏やで?夏休みや!」
「そう言えばうちに泊まるって話だったな。」
「おうよ!お世話になります。」
「何、友人が泊まりに来るのは初めてだからな。俺も楽しみだ。」

例の如くイケメンスマイルをする一成。落ち着け!落ち着け俺の右手!!っと邪気眼的なノリでビンタする衝動を抑える。

お泊まりの話を二人でしていると、ちらっちらっ、とこっちをちら見する凛ちゃん。混じりたそうである。

「凛ちゃん家にも遊びに行くで~」
「え・・ええっ!?」

驚く凛ちゃん。いや、ドンだけ驚いてるんだよ。

「またお茶でもしよか。」
「・・・・どっちかと言うとあなたが押し掛けてきたんじゃない。」

夏休みか~。青春じゃのぉ~。家族で海も山も行く予定だし、楽しみだ。

青春を謳歌すべく、これからの日々に想いをふくらませる晋吾であった。 
 

 
後書き
パッチワークが趣味になった凛ちゃん。家でもちくちくやっている。

トトロの話。他にもウ~~~ンバッ!(芽を出す体操)とか
「メ~イちゅぁあ~ん」(おばあちゃんの真似)とか二人でしていた。

次回はもちろん夏休みのお話。 
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