ドリトル先生と和歌山の海と山
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第四幕その六
「笹食べてるね」
「パンダさん達って笹が好きだっていうけれど」
「本当に笹食べてるね」
「そうしてるね」
「そうだよ、後ね」
さらにお話する先生でした。
「お肉だって食べるからね」
「あっ、そうなんだ」
「笹だけじゃないんだ」
「笹しか食べないって思ったら」
「そうでもないんだ」
「あくまで主食は笹だけれどね」
それでもというのです。
「お腹が減ったら笹以外のものも食べるんだ、あと彼等は中国の山の方にいてね」
「四川省の方だよね」
「三国志にも出て来る」
「あそこにいるんだよね」
「北京や上海の方にはいないね」
「西安や武官や広州にも」
「そうだよ、中国といっても広いからね」
それでというのです。
「四川の山の方にしかいなくて」
「かなり珍しい生きものだよね」
「それで中国でも大事にされてるんだよね」
「まさに中国じゃ宝みたいに扱われてるね」
「日本の鴇みたいに」
「そうした生きものなんだ、昔はね」
それこそとお話する先生でした。
「いるのかどうかわからなかったんだ」
「あっ、そうだったんだ」
「未確認動物だったの」
「昔はそんな風だったんだ」
「いないかもって言われてたの」
「何しろ山奥にいるから」
だからというのです。
「本当にいるのかどうかね」
「わからなかったの」
「そこまで珍しい生きもので」
「それで発見されて」
「今は大事にされているの」
「中国人の思い入れは強いよ」
パンダに対するそれはというのです。
「本当に日本人の鴇、あとニホンカモシカ以上だね」
「あのアルプスの方にいるね」
「可愛らしいカモシカさんよね」
「あのカモシカさんも珍しいし」
「そのカモシカさん以上に大事にされてるのね」
「そうなんだ、そしてここでもね」
日本のサファリパークでもというのです。
「とても大事にされてるよ」
「八条動物園にもいるけれどね」
「あそこでもコアラと同じ位大事にされてるね」
「ハクトウワシともね」
「それだけ貴重で中国人にとっても大事なのね」
「そういうことね」
「うん、僕も見ていてね」
そうしてというのです。
「何か嬉しくなるね」
「愛嬌ある外見だよね」
「よく見たら大きくて怖いかもだけれど」
「それでもね」
「何か見ていて楽しいよね」
「そういえばさっき」
ふとです、ホワイティが言いました。
「先生パンダの漫画とか言ってたね」
「そうそう、パンダが出る漫画があるってね」
ダブダブも言いました。
「ツチノコが出るとかいうお話の時に」
「サーバルキャットさん達のお話の鴇だったね」
ジップもこう言います。
「確かに言ってたよ」
「パンダさん達は人気があるから」
「日本の漫画にも出るのね」
チープサイドの家族も言います。
「他の人気のある生きものと一緒で」
「出演あるってことね」
「ううん、僕達もそれぞれ出てるけれど」
老馬は自分達のお話もしました。
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