ドリトル先生と和歌山の海と山
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第四幕その五
「お互いそこは気をつけようね」
「ははは、何か先生に言われるとね」
「気をつけようって思うね」
「今はもういつも食べた後は動けなくなる位に食べてるけれど」
それをというのです。
「少し動ける位に止めておこうかな」
「それ位?」
「それでも食べ過ぎじゃない?」
「ちょっとね」
「そう思うけれど」
動物の皆はホッキョクグマの食べる量を聞いてこう思いました。
「僕達も先生もそこまで食べてないよ」
「流石にね」
「満腹にはなっても」
「動けなくなる位まではね」
「それでもよ」
「そう言うとホッキョクグマさんは」
「食べ過ぎにも程があるんじゃ」
こう思うのでした、ですがホッキョクグマは笑ってそのうえでこうしたことを言ったのでした。
「だからそこをね」
「動けなくなるまでじゃなくて」
「少し動ける位にして」
「そこで止めるっていうんだ」
「そうしていくよ」
こう皆に答えるのでした。
「これからはね」
「それでも食べ過ぎなんじゃ」
「ちょっと以上に」
「流石に動けなくなるまでじゃないけれど」
「それでもね」
「食べ過ぎよ」
「そうかな、まあ係のお兄さんもいつもよく食うなとか言うし、笑ってね」
ホッキョクグマに御飯をあげているその人もというのです。
「そこを少し抑えてね」
「それでなんだ」
「そうしていくよ」
先生にお話しました。
「これからはね」
「それがいいね。やはりね」
「太り過ぎはね」
「身体によくないのは確かだからね」
「先生もだね」
「うん、僕もイギリスにいた時は」
「今よりもだね」
「太っていて脂肪率も高くてね」
そうなっていてというのです。
「よくなかったからね」
「ある程度位でいいね」
「そうだよ、じゃあ君もね」
「うん、これからはね」
「食事をだね」
「少し減らしてね」
そうしてというのです。
「太り過ぎにならない様にするよ」
「それじゃあね」
先生はホッキョクグマに笑顔で応えました、そしてです。
皆でホッキョクグマともお話をしてそうしてでした、皆で他の海の生きもの達のコーナーを見て回ってです。
哺乳類のコーナーやお馬さんのコーナーにも行って今ここで一番有名な生きもの達のところにも行きました、その生きものはといいますと。
「遂にだね」
「パンダさんのところに行くのね」
「いや、待ってたけれど」
「遂にね」
「後でサファリとイルカ君やアシカ君達のショーも見るけれどね」
その前にとです、先生は皆に言いました。
「今度はね」
「うん、パンダさんだね」
「パンダさん達のところに行くのね」
「中国にしかいないあの生きもの」
「あの生きもののところに」
「行くよ」
こうお話してです、皆でパンダのコーナーに行きました。そこには熊によく似た白と黒の色のとても大きな生きものがいました。
パンダ達は笹を食べています、その彼等を見てです。動物の皆は先生に聞きました。
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