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ドリトル先生と和歌山の海と山

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第二幕その六

「大阪はしょっちゅうだしね」
「奈良に京都にですね」
「愛媛も行ったしね」
「それに今度は和歌山で」
「色々巡ってるね」
「そうですよね」
「そのことは嬉しいよ、ただね」
 ここでこう言った先生でした。
「まだ伊勢や琵琶湖には行ってないね」
「関西ではですね」
「そうしたところも行きたいし九州にもね」
「そちらにもですね」
「行きたいね、福岡や長崎にもね」
 そうした場所にもというのです。
「それに島根にも」
「あちらにもですか」
「出雲にね」
「ああ、出雲大社ですね」
「あちらにも行きたいよ」
 こうトミーにお話するのでした。
「それに秋田のなまはげも見たいし仙台にも行って関東にもね」
「あちらにもですね」
「行きたいよ、横須賀とかね」
 関東のこちらにというのです。
「行きたいよ」
「ええと、横須賀は確か」
「知ってるよね」
「海上自衛隊の軍港がありますよね」
「そうだよ、海上自衛隊最大の軍港があって」
 さらにお話する先生でした。
「日本の士官学校防衛大学もあるよ」
「そうなんですね」
「だから一度ね」
「横須賀にもですね」
「行きたいね」
 こうトミーにお話するのでした。
「僕としては」
「そうですね、僕もそう言われますと」
「横須賀に行きたくなったね」
「あと横浜にも」
「同じ神奈川県だから近いよ、あと鎌倉もあるから」
 神奈川県にはというのです。
「そちらにも行けばね」
「学問にもなりますね」
「観光と一緒に楽しめるよ」
 その両方をというのです。
「だから横須賀にも行きたいよ、勿論東京にもね」
「東京は何か」
「僕はあまり縁がない感じだね」
「そうですよね、僕達も」
 トミーもでした。
「何か東京、そして関東には」
「あまり縁がないね」
「行くことは殆どないですね」
「そうだね、今のところは」
「そういえばそうかな」
 ここで動物の皆も旅行の用意をしつつ言いました。
「僕達も西の方はよく行ってるけれど」
「それでもね」
「関東については」
「あまり行ってないっていうかね」
「縁がないわね」
「どうにもね」
「今のところにしてもね」 
 先生は動物の皆にも応えました。
「確かに縁がないね」
「そうだよね」
「どうにもね」
「東京もそうだしね」
「横須賀とか横浜も」
「あまり行く機会がなくて」
 それでというのです。
「縁もないね」
「北海道は行ってもね」
「じっくり関東の何処か行ったことないね」
「そうだよね」
「こうしたことは縁が大事だからね」
 それでとです、先生は皆にお話しました。 
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