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ヘタリア学園

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第六千九百三十七話  謎の少年

第六千九百三十七話  謎の少年
 まだドイツが今の統一された国家になる前のことです、以前のことを忘れてしまっていたドイツの目の前にあるお話が舞い込んできました。
「バイエルンでなのか」
「はい、奇妙な少年が発見されました」
「まさかと思うが」
 ドイツは怪訝なお顔で応えました。
「狼に育てられた少年か」
「いえ、よりおかしな少年です」
 よく言われる狼少年ではないというのです。
「服は着ていますが」
「それでもか」
「はい、常識が全くなく」
「人間としてのか」
「はい、とにかく奇妙な少年です」
 報告をする人もそのお顔が強張っています。
「本人が言うには長い間牢獄に入れられていたとか」
「牢獄にか」
「そう言っています」
「少し会ってみたいが」
 ドイツは真剣なお顔で言いました、この奇妙な少年のことが後々まで語られることになるとは思いも寄らず。


第六千九百三十七話   完


                   2018・3・28
 
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