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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第十七話

 
前書き
東日本大震災で亡くなった方々に対して冥福を祈ります。

亡くなった家族、友人知人、親友の事を思い出して本日は静かに祈ります。 

 


帝国暦479年9月


「パウルよい」

「はい」

「パウルは姉様と皇太子殿下に姫様の件は任せるぞ、来週には中将になるから爺い共に言っておいたから、リューネブルクもまだ訓練期間が残っているので配下にして良いからね」

「しかしリューネブルクはロルフ様の護衛にするのでは?」

「オフレッサーが来てくれるから問題無し、それにリューネブルクには伝手を作るのが先決でしょ」

「分かりました、共にお三方をお守りいたします」

「頼んだよ」
共にか原作では見れない俺だけの特権だなこれ

「で!」

「ヤッパリ分かるか、憲兵隊が動くときに装甲擲弾兵を動かして良いからね、艦隊もバジェス少将に三千隻を預けてあるしね」

「責任重大ですな」

「期待している」
中将だって言ったのに顔色一つ変えないし、自分のことは余り興味無いからな仕方が無いか......



宇宙艦隊の副司令長官室


「イゼルローン方面軍の総司令官で旗下には七万八千三百隻だが!参謀長頼む」

「艦隊編成ですね。本隊には二万隻ですが内訳は無人艦1万5500隻になります分艦隊は2500隻で無人艦は2000隻です。
六つの分艦隊総勢1万5千隻、総司令官の本隊5000隻、無人艦は3500隻になります。
副司令官にはクリスティアン・ウェイランド中将、分艦隊の司令官にはザイドリンゲン少将、ルーディッゲ少将、バルトハウザー少将、ゲーリッヒ少将、リューネック少将をこの任に着きますが此処まで意見は?」

「総司令官は要塞から指令を出さないので」

「俺は基本的に要塞で命令を出すから本隊は副司令官のクリスティアン中将に任せる事にする、それに今回は要塞プラネート!惑星が新たに回廊に配備される直径98キロ詳細は後でな・・・」

「イゼルローン方面軍の副総司令官にウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ大将の旗下の艦隊は1万6000隻です。
他にイゼルローン要塞駐留艦隊司令官にバルツァー中将、旗下の艦隊は1万5000隻。
バクレル・バルキア中将旗下に1万5000隻、
ヘルネスト・ベッケンバウアー中将の旗下に1万5000隻、
トーマス・ヘスラー中将の旗下に1万5000隻、
トーマス・ミュラー中将の旗下に1万5000隻、
オリバー・カーン中将の旗下に1万5000隻です、
総数は10万隻を越えますが8万5000隻の無人艦を配置しておりますので合わせて八個艦隊です」

「それともう一つ大事な事があるので」

「各艦隊の内1万隻は無人艦になります。それと以前にも簡単に話しましたが!もし戦闘中に敵軍が突入して来た時には良いですか?
恐らくは敵はモーントシャインの発射が出来ない様に追撃し我が軍と乱戦状況を作り出すでしょう。
その時には迷う事無く無人艦を突撃させ自爆させてください」

要塞プラネート(惑星)のモーントシャイン(月光)はイゼルローン要塞のトールハンマーと同じ要塞主砲である?。



「それは色々と試しているが・・・・
中々に度胸がいるな、シミュレーションでは何度も成功しているし艦隊の訓練でもな」

「之は今の時点での艦数だが無人艦でこれから艦隊を増やして行くぞ、お前等考えろ自分が艦隊司令官になった時の事をだ。
交代で司令官の経験を積んでもらう、いつもの通りだ良いナ。
俺は指揮下の兵士の命を守る為なら無人艦など幾ら潰しても良いと考えているぞ!直ぐに代わりの無人艦が補充できるから問題無い」

「「「「「了解」」」」」

「艦隊訓練は既に終わっている順次要塞プラネートに向かうぞ。
家族はイゼルローン要塞に住まわせるが!我らが準備が終わってからの移動になるイゼルローン要塞は後方支援基地になり家族の安全は我らに掛かっている
事を忘れるな、イゼルローン要塞は修繕されて800万人の住める居住空間を作り皆が還る場所になるいいか?」

全員が熱い眼差しでみてくる

「では!家族は家族が来るのに時間が掛かるのですか?」
皆が不安な顔をしているが・・・・

「時間は掛かるが家族の安全が第一だぞ、部下であるお前達の命のも大事だがしかし!皆は家族を優先させるだろ?」

「無論です」
直ぐに反論があった

「メックリンガー参謀長!結婚もしてない卿が言っても説得力ないぞ」

「・・・・・」

「それはそうだ、独身貴族が言う言葉では無いナ、説得力皆無だ」

それからは皆が独身者に攻撃をし会議は波乱に・・・・・・

何だよ会議は中断かよ、ロイにこれは不利かな?


「波乱に満ちた会議でしたね」

「本当に凄い事になったな」

もう御免だ、根に持たれるロイエンタールに参謀長は未だに責められている。
ルッツは上手く交わしたのだが「自分は恋愛をしたいが副官の仕事が忙しく誰か紹介してくれると嬉しいのだが」とか言ったので・・・
毒舌家の部下達は何時も餌を見つけ噛み付くのが習慣になっている。

好き勝手やってるのは清々しいほどに気持ちがいい

半年後には12万隻が無人艦になる事になるしな無駄な犠牲は少なくだ、出来るか?この計画は転生する前に無人艦隊を考えていたんだが。

今がその時だが仲間の命が金で買えればそれで良い、悪いが相手側の事等・・・

仲間を失う悲しさ


戦いで傷つき倒れる恐ろしさは以前には経験してないが本当に辛いモノだだった。だから今の仲間の命を守り生き抜いてやる



一月後
要塞プラネートを先頭にイゼルローン回廊進む艦隊はイゼルローン要塞を横切りイゼルローン要塞の前方移動し艦隊50万キロ距離に到達し移動用の16機のエンジンを外すとエンジンを後方に運び陣形を整えた。

要塞プラネート

「では、要塞プラネートに入港するか」

「入港します」

入港後には俺の戦艦専用ハッチに接続し


「久しぶりだな、直ぐに大会議室で会議を開くルッツ頼む」

「1時間後に開きます」

「方針を決めようか正式な」


1時間後大会議室にて


全員が席に着き紅茶が皆の前に置かれている。
ロルフはコーヒーアレルギーで普段は誰が何を飲もうが関係無い、しかし正式な会議では禁止している。
会議中に強烈なコーヒーの匂いで一度倒れた経験が有るので皆が納得している。

「全員揃いました総司令官」

「皆!ご苦労様、早速だが今回はイゼルローン要塞の司令官にモルト中将を大将に昇格しその任に任命する」

「はっ、イゼルローン要塞の事はお任せ下さい」

「特に民間人には注意しろ、兵士が悪さをするなら卿に全て任せる。
我が妻達も住む事になるのでスマンが頼む、もし我儘を言って来る時は厳しく言ってやってくれ任せる。
イゼルローン要塞の法は卿だ、参謀や部下の更迭も全て任せるし部下の引き抜きも勝手にやってくれだが!貴族の勝手気ままにはさせるなよ」

「全てですか?」

「全てだ、イゼルローン要塞駐留艦隊にはバルツァー中将をその任に任命する」

「ハッ、微力を尽くします」

「頼んだぞ、モルト大将の良き相棒となってくれ。参謀長後は頼んだ」

「では他に要塞プラネートはロルフ総司令官がその任に着きますが、イゼルローン方面軍の総司令官兼任です。
副総司令官にウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ大将
要塞防御指揮官にオフレッサー大将
要塞事務監にエバス中将
要塞憲兵隊にアイヒベルク中将
総司令官の副官にルッツ准将
次席副官にレオポルド・シューマッハ大尉
参謀長に私メックリンガー中将が務めます。
此処までに質問は有りますか?」

「特に無いが、ルッツ副官は昇進しないのかな?」

「副官ですから此処までが限度かと考えています、少将になれば分艦隊の司令官にもなれますが....」

「良いのでは!総司令官が認めれば我々は特に問題無いのだが?」

「総司令官?」
皆さん注目中!

「それでは少将に昇進ネ」

「「「「「異論無し」」」」」
ロルフ様の副官してんだからそれ位は良いだろう、皆が思っていた苦労しているのが分かっているからこそだ。

「序に分艦隊を指揮するのも良いかと提言します」

「ルッツはどうなの?」

「はい、私も軍人です艦隊の指揮も取りたく思いますが!
総司令官の副官は他の者に勤まるか疑問です」

「それはそうだな、ロルフ様だオーベルシュタイン以外に勤まるのはルッツ副官位か?」

「ロイエンタールにビッテンフェルトとミッターマイヤーだったか三人居れば何とかならんか?三人は後輩でロイエンタールにビッテンフェルトは耐性が有るだろ」
何だ!失礼な話になっていないか?

「三人を次席補佐にして副官任務に就かせればルッツも楽になるだろう」

「賛成だ、ロイエンタールにビッテンフェルトは既に中佐出しな問題無いがシューマッハ大尉を大佐にすればいいだろう」

「それで良いだろう、他の者では務まらんだろうしな」

「すみませんが宜しいか?」

「シュターデン准将か何だ」

「私も副官に志願したいのですが」

掛かったぞ!理屈倒れもロルフ様には敵わんナ

「良いよ、シュターデン准将は次席副官として任命するから宜しくね。
俺は面倒な事は嫌いだから報告は簡潔にね。面倒な理屈何て物は入らないからね」

「はい、次席副官の任を全うします」
此奴は無理だな、すり潰して更迭にしようウン 
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