ドリトル先生と奈良の三山
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第十幕その一
第十幕 天理の神殿
先生達は天理市に来ました、そうして瓦の屋根の五階や六階建ての大きな建物達を見てぎょうてんしました。
「何、この建物」
「無茶苦茶大きいじゃない」
「日本風の建て方で」
「とても独特ね」
「これが天理教の建物なんだ」
先生は驚く皆にお話します。
「おやかたって言って天理教の神殿本部を囲む様に建てられていってるんだ」
「そうなの」
「これおやかたっていうの」
「そう呼ばれてるのね」
「そうだよ、そしてあれがね」
先生はここで皆に南の方を指し示しました、すると右手にはおやかたと同じ瓦の屋根の建物左手にはキャンバスがあります。
「天理高等学校、右手にあるのがね」
「ああ、あの高校野球で有名な」
「ラグビーや柔道でも有名ね」
「あと吹奏楽とか雅楽とか弦楽でもね」
「何かと有名な学校よね」
「左手にあるのが天理大学だよ」
キャンバスの方も指し示してお話をするのでした。
「あちらがね」
「あの大学も有名よね」
「凄く大きな図書館があって」
「色々な本があるのよね」
「そうだったわね」
「そう、そして僕達が今見ているおやかたは天理博物館だよ」
そこのお話もするのでした。
「ここには世界のあちこちから集められた色々な資料があるんだ」
「じゃあここに入ってもね」
「学問が出来るのね」
「そうなのね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「僕も機会があればね」
「この博物館に入ってね」
「色々な資料を見たい」
「そうなのね」
「そう考えているよ」
こう動物の皆にお話しました。
「今はそこまでの時間がないけれど」
「そうだね、じゃあこれからね」
「あそこに行くのね」
「皆で」
前、北の方を見れるとです。そこには。
黒い大きな門の向こうに日本の神社を思わせる建物があります、その建物を見て皆はまた驚いて言いました。
「何、あれ」
「大きいなんてものじゃないわよ」
「あれ神殿?」
「あんな大きな神殿ないでしょ」
「大三輪神社より大きいじゃない」
「あれは何なのかしら」
「あれがその天理教の神殿なんだ」
先生は皆ににこりと笑ってお話しました。
「神殿本部というけれどね」
「ふうん、そうなの」
「あの神殿がなのね」
「天理教の神殿なの」
「そうなの」
「そうなんだ、今からあそこに行くからね」
こう言ってそしてでした。
先生は皆をその天理教の神殿に案内しました。黒い大きな門を潜ってそうして天理教の神殿の前まで来ますが。
その大きさにです、皆あらためて驚いて言いました。
「うわ、間近で見ると」
「余計に大きいね」
「大きいっていうかね」
「巨大だよね」
「そうだよね」
「これは」
「そういってもいいよ」
「本来は動物は入られないけれど」
それでもというのです。
「今は皆も入られるからね」
「他のお寺とか神殿もね」
「お城とかだってそうなのよね」
「けれど僕達も先生と一緒だからね」
「こうして中に入られるのよね」
「うん、僕のことは日本でもよく知ってもらっていてね」
それでなのです。
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