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万華鏡の連鎖

作者:fw187
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夢想家の軌跡
  時の潮(仮)

 時間工作員が通話機《マイク》を取り出し、素早く唇に寄せる。
 上級魔道師ディラン、もとい、第二段階の魔術師が瞑目。
 アンドロメダ星雲で遭遇の機械駆動パラ罠と基本構造、原理は違わない。
 私の腕に触れ絶対魔法防御(アンティ・マジックシェル)級バリア、超能力遮蔽力場を微調整。
 催眠暗示波《ヒュプノ・ウェーブ》は敵に届き、透明障壁の動力源を断つ。
 オルゴン秘蔵の情報が語られた後、時間実験組織ルナ=クラブ議長も懐柔。
 政府隠蔽組織を創る過程で意気投合、同志的タム評議員スキモル関連情報を得た。

 先に『MA天才的』と提携の為、太陽系を離れ惑星ワシュン周回軌道に急行。
 宇宙ステーション所有者マロク指揮パドラー約5千名発見後、ハルト艦3隻を屠る。
 最強戦闘員満載小型艇4隻も撃破、女子供を含む犠牲者4200名前後の無事を確保。
 衛星ダラク地表の偵察に搭載艇数隻を割き、ハルト人瞬殺可能の繊維状種族も探す。
 オルゴン達が権威の象徴と偽った《クリシュン》、光り輝く(ケープ)は最強の護衛。
 タム評議員の標準装備として普及後、乱獲を避ける為に棲息地も匿したらしい。

 アトラン直属の《パラスプリンター》兄弟、双生児は超光速通信同調(シンクロ)移動可能。
 宇宙戦艦8万隻の重防御を透過、現実時間に情報を届けた。
 アンドロ・ベータ星雲の断片船20隻が動けば、《母》を盾に地球人襲撃強要は確実。
 短時間で《司令》数基のみ艦隊テンダー移乗、過去界に渡航の要望が通る。
 球形艦を使う星間航行種族は数多く、地球人操艦と暴露の要素は僅少。
 各種データ『ディノⅢ』転送後ポスビ数千、薄膜生物、ジン達も続く。

 過去界では他の時間工作員が煽動、レムール艦隊『MA天才的』襲撃の事態を警戒。
 銀河東域(イースト・エリア)、1万光年以上離れた青緑色太陽プロフス周回軌道に匿す。
 パドラー達の気質に鑑み、『クレストⅢ』は遺伝子モデュレーター捜索を選択。
 ヴェガ星系第六惑星ピゲル接近前、元バアロル司祭に機械駆動パラ罠の解除を頼む。
 要塞操作員の懐柔後ステーション爆破、全滅を偽装の叛逆者達と提携。
 惑星スキモル接近前タム評議員マルカム、ルナ=クラブ議長と称し通信を送る。
 首脳陣は《パラスプリンター》帰還に備え、惑星地表に情報記録を残置。
 艦隊テンダー乗員は新大陸の模様に気付き、伝言も見つけた。

 『ディノⅢ』銀河中枢部東辺境スコーチ星系到着後、《司令》達は首席に直訴。
 遺伝子モデュレーター達も残留を望み、ペリー・ローダン説得を請け負う。
「ポスビ達の《母》を救い、時間矛盾《タイム・パラドックス》は起こしません。
 地球人類の名誉に懸けて、調整を試みます」
 『クレストⅢ』『ディノⅢ』離脱後、各種技術情報を優秀な物理学者達に提供。
 タム評議員スキモル構築の情報網を通じ、他の惑星から通信が届く。

 ハルト軍は最後の砦、オルボン星系警備艦隊を襲撃。
 分子結晶構造に調整の《歌う兵器》対策、パラトロン・バリア貫通例は無い。
 返事を厳重に禁じ地下都市建設中、私は計画《プラン》を推進。
 遺伝子モデュレーター達は《クリシュン》、ジン融合、能力補強を試す。
 タム評議員が惑星ゴム遭難の後、過酷な環境の影響で薄膜生物に変貌と推測。
 人型機械《ポスビ》製造、思考プラズマ増殖の準備も急ぐ。

 物理学者の組織、通称《ファウンデーション》は或る鉱物に着目。
 惑星サティアト産エクリッセ、五次元性放射利用案の議論が進む。
 私は惑星ピゲル潜伏者、遺伝学研究所、生物学者、医師、心理学者と提携。
 《第二ファウンデーション》創設後、第二段階《歌う兵器》実現の鍵を探る。
 ルナ=クラブ参加要請を断り、惑星スキモル避難を選んだ時間研究家達も集結。
 約2万年前を観察可能な《時の瞳》を種に考古学者、歴史研究家を誘う。

 《第一ファウンデーション》は数百年後、コントラ・フィールド放射理論を確立。
 建造資材節減の為エクリッセ輸送艦は簡易構造、ポスビ運用案が通る。
 直径230m『アスカハ』準拠『ペンギン』は黒一色、探知機器妨害機能を満載。
 無人艦に食糧・飲用水貯蔵庫、医務室、トイレ、空気は要らない。
 量産前試作艦性能評価の後『P1』~『P9』も続き、秘密裏に希少物質を輸送。
 パラトロン・バリア直撃、実戦配備の前に実験が続く。

 《第二ファウンデーション》も更に数百年後、懐柔案を具体化。
 心因性リ・ジェネレーター稼働後、影響浸透には最低数十年が要る。
 惑星ハルト地底に構成放射装置を隠す為、2艦種の設計案を選択。
 コントラ・フィールド放射装置は嵩張る為、直径1800mの戦艦に積む。
 直径540m『オーディン』に熱線砲、分子破壊砲、搭載艇、戦闘機は皆無。
 巡洋戦艦と割り切り機動力重視、資材節減も兼ね無駄を省いた。
 重防御『ハンニバル』は敵艦と距離を詰め、盾となる前提で被弾を覚悟。
 量産型『O』級百隻、『H』級50隻は建造費削減の評価も高い。

 無人艦に乗組員の慣熟訓練は要らない為、奇襲効果を重視。
 被弾の際に高エネルギー重層バリア、緑色遮蔽力場が煌き碧く染まる。
 コントラ・フィールド放射、パラトロン・バリア撤去後に敵艦は爆発。
 トランスフォーム砲連射後、ジン達が損傷艦内部に繊維状種族を運ぶ。
 光り輝く《クリシュン》達は集団行動も優れ、的確に乗員を捕捉。
 数秒で戦闘力奪取、ディメントランス・エンジン研究の道を開いた。

 《不可触性の神殿》構築後、思考プラズマ集合意識の願望を考慮。
 直径2500m量産前『アンドロメダ』試作、評価後『A』級百隻も続く。
 私は『水晶王子』に倣い、イド、もとい、元断片船《司令》に警告。
 透明種族ローリン惑星メカニカ訪問、ポスビ誕生前に動いてはならない。
 紀元前4万9千年《母》捜索開始、約500光年往復の輸送案は撤回。
 圧制者《島の王》打倒、宇宙要塞オールド・マン建造準備に舵を戻す。

 ローリン銀河間横断、惑星メカニカ訪問は約4万年前。
 憎悪回路破壊の際、そう聞いた筈だが。
 紀元前3万8千年を過ぎても、蜥蜴《トカゲ》型種族は無事。
 透明種族は現れず、アウトサイド星系監視が続く。
 紀元前3万5千年、シリンダー状宇宙船が第二惑星に着陸。
 ロボット製造、試行錯誤に費やした期間は推測より遥かに長い。
 紀元前2万6千年、漸く思考プラズマ数トン到着を確認。
 元断片船《司令》増殖、無人艦隊百隻分譲の集合意識が動いた。
 酸素惑星出身の種族は硬質の暗示インパルス、催眠暗示命令を駆使。
 探検隊指揮官、旗艦の情報機器を操り《母》発見の鍵を探す。
 《島の王》に関する情報は無く、惑星座標の検索に専念。
 酸素惑星に『アンドロメダ』、姉妹艦百隻が舞い降りる。 
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