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ドリトル先生と奈良の三山

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第八幕その十一

「まだまだ見付かっていないものもあるし」
「ああ、そうなんだ」
「古墳にしても」
「それに副葬品って埴輪とかね」
「ああしたものね」
「そう、そうしたものもね」
 本当にというのです。
「掘り出されたりするから」
「そこエジプトみたいだね」
「そうよね」
「流石にエジプトより歴史は古くないけれど」
「日本もそうしたことあるのね」
「新たに見付かったものでわかる」
「新たな歴史的事実が」
 動物の皆もこのことがわかりました。
「成程ね」
「そうしたことってあるのね」
「それで文字もひょっとしたら使っていたんだ」
「古墳時代とかも」
「うん、今の定説ではなかったとあるけれど」 
 先生は皆にこのことについてあらためてお話しました。
「神代文字が本当に使われていたら」
「若しかしたら」
「記録が残されていて」
「そこから新たなことがわかるかも知れないの」
「あの三山達にしても」
「ひょっとしたら」
「そうかも知れないよ、しかし本当にね」
 先生はここで感慨を込めて言うのでした。
「この奈良は歴史の宝庫だね」
「そうだね、奈良に明日香にあの三山って」
「歴史について色々あるね」
「それで文学も宗教もあって」
「学問においてはとても魅力的な場所ね」
「今回ここに来られて幸せだよ」
 こうも言った先生でした。
「本当にね」
「先生らしいお言葉ね」
「先生の大好きな学問を好きなだけ出来る場所だからね」
「先生にとって奈良はいい場所ね」
「本当にそうだよね」
「全くだよ、では明日もね」
 先生は皆ににこりと笑って次の日のお話もしました。
「三山を見て回ろうね、そしてね」
「そして?」
「そしてっていうと」
「明日はちょっと時間があるから」
 だからだというのです。
「橿原神宮にも寄ろうね」
「あっ、そこにもなの」
「行くんだ」
「そうしよう、幸い三山にも近いし」
 このこともあってというのです。
「行ってそして見てね」
「学ぶのね」
「橿原神宮のことも」
「そうしようね」
 こう笑顔で言ってそしてでした。
 先生達はこの日のフィールドワークを終えてそうして一緒にホテルに帰りました、明日もフィールドワークをすることをお話して。 
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