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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第十一話


帝国歴479年


「此処は何処に向かっているのですか?」

「今年卒業の士官候補生だ、絶対に俺に部下にする前から目を付けていたんだ」

「閣下が目を付けたのなら間違いないのでしょうが、突然行ってもいいので?」

「良いだろうが、早めにスカウトしないとね」

閣下は何処から情報を集めているんだ、閣下が連れて来る者は全員が優秀だが


「ん!あの子は」

「可愛い子ですね」

「間違いないぞワーレンあの子が居るのだからこの家で間違いない」

「えっ!あの子が目印ですか?」

「その一つだ」

「失礼します、すいませんが此処はウォルフガング・ミッターマイヤー士官候補生の自宅で間違いないですかな」

「はい、そうですがどちら様ですか?」

「帝国軍宇宙艦隊ロルフ・フォン・ジークヴァルト上級大将です」

「お待ちください直ぐに呼んで来ます」

「笑顔が良いなあの子は」

二分後には家の中に通され

「お久しぶりです、ウォルフガング・ミッターマイヤー士官候補生であります、ロルフ・フォン・ジークヴァルト上級大将閣下」

「うん、知ってるよでだ、卒業後に私の艦隊に来ないかな?」

「私は アウグスト・ザムエル・ワーレン少佐だ、卿の一回生上だが卿の戦闘力に艦隊運用も常にトップクラスだったのは覚えている」

「はい、有難うございます。ワーレン少佐の事は良く覚えています」

「どうだ考えて置いてくれ」

「是非閣下の艦隊に配属をお願いします」
何て事だ!憧れの上級大将閣下自らお誘いに来るなんて、是非に行きたかった帝国軍の精鋭艦隊に夢の様だ

「ヨシ、決まりだなであの子は?」

「エヴァンゼリンです、親戚の子で家族が居なく家に引き取っています」

「で!何時結婚するんだ?」

「・・・・・えっ!」

「好きなんだろう、可愛いし間違って宮内省の役人に連れて行かれるぞ?」

「そうだ、私も結婚して子供が生まれるのを待っているが良いぞ結婚は」

「宮内省にですか・・・」

「前に合ったのだエヴァンゼリンは可愛いから狙われるぞ、卒業したら結婚した方がいいな」

「閣下そろそろ」

「ん!行くかでは邪魔した」

「閣下!遅かったみたいですぞ、既に囲まれています」

「ちっ、時間切れか」

「三時間何とか逃げ切りましたな」

「仕方が無い行くぞ」

玄関を出ると其処にはケスラーにパウルがいたのだった、これでは逃げきれない

「お疲れ!では帰るか」

「直ぐにお願いします、お待たせしていますので」

ミッターマイヤーは呆然と見送るだけであったが!後でエヴァンゼリンに正式にアタックする気が湧いて来ていた・・・
エヴァンゼリンを見て視線が合い二人の顔が真っ赤になっていたとか・・・・
両親は残念ながら買い物に行っていたので・・・

自宅に帰りワーレンはケスラーにパウルから説教を受けていた。
俺は普通に容姿は可愛い部類に入り身長は153センチかなやせ形で綺麗な金髪で外見は良いが中身はどうなんだ年齢は17歳で一時間程話をしてから婚約が正式に決まってしまった・・・・


陛下に報告しに明日行くように命じられ二人で行くようにとの父さんの言葉だった。
明日もケーキを作って行こうかと考えるが!大事な事を忘れていた

「もうその辺で良いだろう、俺が無理矢理連れて行ったんだから」

「閣下は自分の立場が分かっていませんね、少しは立場を弁えて下さい」

「分かったよ・・十分に分かりました。ワーレン飲むぞ」

「まだ飲むのですか?」

「何を驚いているんだ、婚約祝いだぞケスラーにパウルもな・・・・・・?
ビッテンフェルトはどうした?」

「魔人殿オフレッサーに拉致されました。飲みに来たのですがロルフ様が逃亡していたので代わりに・・・」

「良い経験になるだろうな・・・・」
全員が遠い目をしているが、魔人殿にはまだモノ足りないだろうなビッテンフェルトでは・・・・


その後に艦隊の幹部達を集め飲み始めていたが!父さんが登場し高級なブランデーにワインが振る舞われた。
ジークヴァルト伯爵家の地酒に無名だが410年物に負けない程の一品だった。
ジークヴァルト伯爵家は帝国中の酒を集めている、産地は数千と在るのだから毎年幾つもの銘酒が作られるのだから銘酒を求めて帝国中を走り回って爆買いしている。


次の日

「ワーレン何だ!顔色が悪いぞ!二日酔いか?」

「閣下実は妻の・・・・・」

「ん!奥さんがどうしたんだ」

「子供を産むと同時に死んでしまいます医者に告知されました」

「パウルよい、直ぐにワーレンの奥さんを我が家の病院に連れて行き検査させろ、必ず助けろワーレンは付いて行け、大丈夫だ帝国一の医療機関だから直ぐにいけ」

「では、ルッツ副官は必ず目を離さないで下さい、指揮下に護衛を30人付けますので御願いします」

「了承した」

俺って信用ないのか・・・

因みに信用は0で有るが!観察力に人を見る目と何かは知らないが皆に絶対の信頼を得ていた?

新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)

「姉さま、ケーキの差し入れです」

「ありがとう、これが本当に病み付きになって禁断症状がでるのよ」

「そこまでは言い過ぎでしょう」

「あら!分かってないのねこのケーキの価値をそれと婚約おめでとうで!お相手は?」

「身体の調子が悪くてね。でも有難うで陛下はここに来るの?」

「そうね、もう直ぐ来ますよ、最近はロルフと会うのは此処でと決めているらしいですね」

「そうなんだでも最近は部下が有能で俺は書類にサインして終わりだしね」
実際は殆ど部下に任せている

「良いんじゃないの貴方は上級大将閣下ですからね」

その時陛下が登場

「楽しそうじゃな、ロルフ婚約が決まって何よりだそれに三長官からお前を元帥にと話が来ているが?」

「陛下、今回は部下が活躍しました部下にこそ昇進をお願いします」

「卿は無欲だな、良いだろう三長官には言っておく事にするが美味いナこのケーキはでだ、捕虜交換に対して反乱軍が話に乗って来たぞ。
規模は250万人で三月後になりそうだぞ」

「それは大規模な捕虜交換になりますね前回とは規模が違います、無事に交渉が纏まれば良いのですが」

「そこは三長官がするだろうが、我が領地に全員を移住させる家族もなロルフに任せるがよいか?」

「はい、責任を持って・・・他に内務省社会秩序維持局の職員に次官クラスも農奴にし地球に送りますが宜しいですか?」

「好きにした方が良いだろう、任せる」

「では直ぐに行動に移ります」




宇宙艦隊司令部


「捕まえた内務省社会秩序維持局の職員と家族を地球に送る事にした、人数は20万人だ全員が農奴になっているので気にしないで送ってくれ」

「それと幹部クラスも捕まえているので気を付けて下さい、実働部隊も暗躍していますので」

「ロルフ様、内務省社会秩序維持局の幹部クラスが逃げ出しています。既に艦隊が捕縛に動く命令を待っていますが」

「直ぐに捕まえてよ逃げるなら実力行使もしていいよ」

「直ぐに手配します」

「それと捕虜交換が三月以内に250万人規模だ、全員を陛下の直轄領に移住させる家族もだ。
陛下に内内に指令を受けたので暫くは戦闘になる事は無いので移住計画の完遂を目標に全員勤しんでくれ」

「では、捕虜交換後に陛下の直轄領に直接帰還兵を移住ですか」

「そうだ、既に家族を含め2000万人が住める住居もほぼ完成している、他にも医療やインフラ設備もだ」

「陛下は名君で有らせられる」

「真に」

我が財団が大いに儲けていたのは内緒である



帝国歴479年3月


最終的に捕虜交換が最終的な合意が行われた。



時期は帝国歴479年5月

エル・ファシルにて第一回目の捕虜の交換が行われた。

特に目立つ事無くスムーズに行っている


俺は内務省社会秩序維持局の職員と家族を捕まえて地球に送っている、ラングは上手く逃げているが時間の問題だろう。

俺は自由気ままに過ごし、婚約者のエリザと毎週合いデートをしているし
アンネローゼの件も話したが概ね快諾を得て堕落的な毎日を過ごしては居ない月に二回はオフレッサーの訓練を受けている。

艦隊司令官に必要かと言えば結果は90%は入らないが俺は自身の健康管理の一環として月に五日は戦闘訓練をしている。
俺の艦隊の者は全員が月に三日は戦闘訓練を義務にしている。

パウルが言ったからだが、俺は別にそれは良いのではと思ったが逆らう事無く受け入れた、最近は迷惑を掛けていると実感が有るので・・・・・・

それで部下に対して昇進を行い、俺は上級大将のままだった。

これ以上は働きたくはない
 
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