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魔法少女リリカルなのはVivid ーオーブ列伝ー

作者:末武克之
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第14話 君の側に!

 
前書き
合体魔王獣 カオスオブモンス 

 
ヴィヴィオは眠りの中何か嫌な予感を感じた。

「高町さん、脈を測りますね」

そう誰かがヴィヴィオの右手を掴んだ。

ヴィヴィオは目を開けるとジャグラーが白衣を着てヴィヴィオの腕を掴んでいた。

「おや?脈が上がりましたね」

そうジャグラーは笑みを浮かべて言った。

「何で貴方が!」

ヴィヴィオはそうジャグラーに聞いた。

「オリヴィエのクローン。それが君だね?」

ジャグラーはそう言ってヴィヴィオの左手を触りながら笑みを浮かべていた。

「あの人はどうしたの?」

ヴィヴィオはガイの事をジャグラーに聞いた。

「あいつは助けに来ないぜ、あいつは君から逃げたんだ。オリヴィエと瓜二つの君からね」

ジャグラーはそう言って邪心剣を片手に持ちながらそれをヴィヴィオに向けた。

「ヒッ!」

ヴィヴィオは涙を流しながら奮えていた。

「あばよ!」

ジャグラーは邪心剣を振り下ろした。

だが。

ガキィン!

何かがジャグラーの邪心剣を受け止めた。

それはガイがオリヴィエから貰った片身の短剣だった。

「遅かったな、あと少しでそのガキが殺されていたぞ」

そうジャグラーは笑みを浮かべて言った。

「・・・」

ガイは何も言わずにその場から離れた。


ーーー次の日ーーー


ヴィヴィオは夢を見ていた。

「ここは?」

ヴィヴィオ辺りを見た。

そこには一人の少女と青年が立っていた。

「ガイ!」

「ガイ!」

二人はある人物の名前を呼んだ。

しかし辺りに人は居なかった。

だが森の向こうに光輝く巨人が立っていた。

「オリヴィエ!クラウス!何でここに?」

巨人からヴィヴィオのよく知る声が聞こえた。

「ガイ?」

ヴィヴィオに良く似た少女は巨人を見て言った。

「早く逃げろ!オリヴィエ!クラウス!」

巨人はそう言った。

だが怪獣の光弾の爆風が二人を襲い二人はどこかへ飛ばされた。

巨人は我を忘れて持っていた聖剣に力を集めて怪獣に向けて放った。

放たれた光線は怪獣に直撃して森を吹き飛ばすほどの大爆発を起こした。

巨人の姿が消えてそこにはヴィヴィオのよく知る人物が立っていた。

「ガイさん?」

ヴィヴィオはそう言った。

ガイは辺りを見ながら涙を流していた。

「うあああああああああ!」

その悲痛な叫び声にヴィヴィオの胸は強く痛んだ。


ーーー現実ーーー


ヴィヴィオは目を覚ますとガイが側に座っていた。

「ガイさん」

ヴィヴィオはガイの名前を言った。

「悪い。ヴィヴィオ」

ガイはそうヴィヴィオに言った。

「どうして謝るんですか?」

ヴィヴィオはガイに聞いた。

「お前を危険な目に遇わせて」

ガイはそう言って下を向いた。

かつて守ろうとした二人の友人も命を落としてしまっている。

全部自分のせいだとガイは悔やんでいた。

「勝手に決めないでください!」

ヴィヴィオはそうガイに近づいて言った。

「ヴィヴィオ?」

ガイはヴィヴィオを見た。

「私やアインハルトさんやリオやコロナが勝手にガイさんの周りに付いて楽しんでいたんです!私はガイさんに出会えてすごく嬉しかったです。ガイさんは私にとってとても大切な人です!」

ヴィヴィオはそう言ってガイの両手を握りながら笑顔で言った。

「ヴィヴィオ・・・」

ガイはその言葉に涙を流した。

「ガイさん?」

ヴィヴィオはどうしたらいいか解らないでいた。

「ありがとう、生きていてくれて!」

ガイはそう言ってヴィヴィオに抱きついた。

ヴィヴィオは今この時気付いた。

自分は歳が離れたガイに恋をしているんだと。


ーーーミッド大学病院ーーー


リオとコロナとアインハルトはアスカとダイゴからオーブの攻撃命令を聞いて反論していた。

「まだオーブは敵と決まった訳じゃありません!」

アインハルトはそうアスカに言った。

「俺だってそう思いたいさ、だがオーブはミライを重傷にまで追い込んだ!だからオーブは敵になっちまったんだ」

そうアスカは3人に言った。

「そんな」

アインハルトはその言葉に下を向いた。

「3人とも!!」

後ろからフェイトが走って来た。

「フェイトさんどうしたんですか?」

コロナはフェイトに聞いた。


「ヴィヴィオが病室から消えた!」

そうフェイトは3人に言った。

「えっ!」

ーーーミッドの山ーーー


ヴィヴィオとガイは山から降りようとしていた。

だが。

「見つけたぜ!ガイ!」

空からカオスオブモンスがゆっくりと地面に降りてきた。

「ヴィヴィオこれを持っていてくれ」

ガイはオーブニカをヴィヴィオに渡した。

「ヴィヴィオ、もし俺がオーブに変身したら前にオリヴィエとクラウスの墓の前で歌った歌を歌ってくれ」

そう言ってガイは走り出した。

「ガイさん!」

ヴィヴィオはオーブニカを両手に大事そうに持った。


ーーー森林ーーー


「俺は闇を怖れない!ヴィヴィオのくれた優しさで闇を包んでみせる!」

そう言ってガイはオーブリングを片手に持ちながら二枚のカードを取り出した。

「ゾフィーさん!」

[ゾフィー!]

『ジュワ!』

左にゾフィーが出現した。

「ベリアルさん!」

[ウルトラマンベリアル!]

『フゥア!』

右にウルトラマンベリアルが出現した。

「光と闇の力、お借りします!」

[フュージョンアップ!ウルトラマンオーブサンダーブレスター!]

ガイはウルトラマンオーブサンダーブレスターに姿を変えた。

「闇を抱いて、光となる!」

オーブはそう言って攻撃を仕掛けた。

サンダーブレスターのパワーはカオスオブモンスと互角だった。

しかしガイはサンダーブレスターの力をなんとか制御しようとしているが三割の力しか出せていなかった。

「お前の力はそんなもんか?」

カオスオブモンスの中のジャグラーはそうオーブに言った。



ーーー森林の外ーーー


ヴィヴィオはオーブをじっと見ていた。

「ヴィヴィオ!こんな所で何してるの?」

リオとコロナとアインハルトはヴィヴィオに近づいて言った。

「早く逃げようよ!」

そうリオはヴィヴィオに言った。

「オーブ!私信じてる!貴方が本当は優しい人だって私は信じてるよ!」

ヴィヴィオはそうオーブに言った。

空から巨大な戦艦ミッドペンドラゴンからファイターが3機出撃された。

「チームライトニング!オーブを攻撃しろ!」

そうヒュウガはチームライトニングに攻撃命令を降した。

「了解!フカダ!オオガハラ!行くぞ!」

そう言ってチームライトニングはオーブに攻撃を仕掛けた。


ミサイルはオーブに直撃した。

「ジュワ!」

オーブはミサイルを喰らいながら踏みとどまった。

「あばよ、ガイ!」

カオスオブモンスは口からカオスエンドブレスを放った。

巨大なエネルギーの光線はウルトラマンオーブに直撃した。


「はは、お前はまた大事な者を守れなかったんだ!終わりだな!さらばだウルトラマン!」

そう言ってジャグラーは勝ちを確信した。

だが。

煙が晴れてオーブは自らの体を盾にしてヴィヴィオ達を守った。

「オーブ!」

ヒュウガはそれを見て涙を一粒流した。

「おのれ!」

ジャグラーは2発目のカオスエンドブレスを放とうとした。

「ライトニング!オーブを援護しろ!あいつは味方だ!」

そうヒュウガは大声で言った。

「了解!」

カジオは頷き部下のパイロットにカオスオブモンスに攻撃対象を変えた。

「喰らいやがれ!」

ミッドペンドラゴンからファイターのミサイルがカオスオブモンスに直撃した。

「♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪」

ヴィヴィオはいきなり歌い出した。

それを聞いていたアインハルトは片手に何故かヴァイオリンを持っていた。

ヴィヴィオが歌いアインハルトが奏でる。

かつてオリヴィエとクラウスがガイと音楽を楽しんだりした時と同じだった。


ーーー森林ーーー


「己を信じる勇気それが力になる」

そう言ってガイは片手に白いカードから何かが浮き上がってきた。

それはかつてガイが失った力だった。

「これが本当の俺だ!」

ガイはそう言ってカードをオーブリングにリードした。

[覚醒せよ!オーブオリジン!]

カオスオブモンスの尻尾から光輝く何かがオーブのカラータイマーに吸い込まれた。

「オーブカリバー!」

ガイは片手に小さな聖剣を持ちカリバーホイルーを立てに回した。

そして4つのエレメントが光だしオーブはサンダーブレスターから更なる力を得た。

「その姿は!」

カオスオブモンスが見たのはオーブの本当の姿だった。

「俺はオーブ!ウルトラマンオーブ!」

それはヴィヴィオが夢で見た光の巨人だった。

「ウォッシャア!」

オーブオリジンはオーブカリバーでカオスオブモンスに攻撃を仕掛けた。

「フッ!」

オーブの中のガイはオーブカリバーのカリバーホイルを回して土属性に合わせてカードホルダーからウルトラマンガイアのカードを取り出した。

「ガイアさん力を借ります!」

[ウルトラマンガイアINグランドエッジ!]

オーブは地面にオーブカリバーを突き刺しそこからウルトラマンガイアスプリームバージョンが出現した。

ガイアの頭部から黄色いムチの様なエネルギーが放たれた。

カオスオブモンスは吸収しようとした。

だがそれを見逃さなかったのがミッド防衛軍のチームハーキュリーズだった。

「グレネードミサイル全弾発射!!」

そうヨシダは部下に言った。

「了解!」

クワバラはそう言ってグレネードミサイル全弾発射した。

カオスオブモンスはそれを喰らいふらついた。

オーブカリバーから放たれた光線はカオスオブモンスの体に大ダメージを与えた。

「こいつでトドメだ!」

オーブはオーブカリバーを上空に円を描き光の力を集めた。

「オーブスプリームカリバー!!」

オーブは剣先から巨大な光線がカオスオブモンスの体に直撃してカオスオブモンスは爆発した。

「やった!」

ヴィヴィオ達はそう喜んでオーブを見た。

オーブはヴィヴィオ達に親指をグッと立てて空を飛んだ。



ーーー森林の外ーーー


「ありがと」

そうヴィヴィオはガイに言った。

「ああ」

ガイはヴィヴィオの頭を優しく撫でた。

「えへへへへ。あっ!ガイさんこれ!」

ヴィヴィオはガイにオーブニカを渡した。

「ああ、ありがとな」

そう言ってガイはヴィヴィオと一緒に歩き始めた。

「あっ!ガイさん!」

リオとコロナはガイを見つけて近づいた。

「よう、お前等も元気そうだな」

ガイは帽子を片手に持ちながら言った。

(オリヴィエ、クラウス、君達が守ろうとした平和な世界はこれから先の後継者と俺が守るから安心してくれ)

そう言ってガイはヴィヴィオ達と歩き出した。



ーーー森林ーーー


ダークリングが消滅したジャグラーはふらふらになりながら歩いていた。

「見つけました!」

後ろからフェイトとティアナとスバルがジャグラーの前に立った。

ジャグラーは地面に倒れて拘束された。


続く

 
 

 
後書き
ガイのウルトラヒーロー大研究。

ガイ 今回のヒーローはこの人だ!

ウルトラマンスコット

ガイ スコットさんはM78星雲の若き戦士なんだ。
アドニウム光線で多くのソーティモンスターと呼ばれる怪獣を倒してきたんだ。

今回の怪獣は?

カオスオブモンス

ガイ 合体魔王獣カオスオブモンス。キングオブモンスとネオカオスダークネスが融合して生まれた最強に近い魔王獣だ。ボディには光線と魔法を吸収する能力を持ち吸収したエネルギーを相手に倍にして跳ね返す能力を持っている厄介な魔王獣だ。

次回も見てくれよな。

次回予告
ヴィヴィオとアインハルトそしてクロと子供達が出会った大猿。
それはかつてオリヴィエが幼少期に遊んでいた童心妖怪ヤマワラワだった。

ヴィヴィオとアインハルトとクロと絆を深めていくヤマワラワ。

だがどくろ怪獣レッドキングと伝説悪鬼マハゲノムがミッドの街を襲う。

ヴィヴィオとアインハルトとクロと子供達を救えヤマワラワが立ち上がった。

次回 妖怪の友達。

激闘四大バトル。

慈愛の勇気お借りします!  
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