| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第七十六話 芸術家をゲットせよ

明日夜勤です、更新できるか未定です。
********************************************
第七十六話 芸術家をゲットせよ

帝国歴480年7月1日

■オーディン  ローエングラム領臨時事務局

 この日は3月1日に発表された。
【ローエングラム大皇女記念大劇場設計コンペ】と
【大劇場大ホール壁画及び展示絵画コンペ】の応募締め切りの日の翌日である。

オーディンのローエングラム領臨時事務局応募係には、
全国から設計試案及び応募作品が続々と届いていた。
締め切り時点で既に設計試案15000人、応募作品30万人に及んでいた。

高名な人物は全くと言って良いほど応募してきておらず。
劇場コンペ応募者は、市井の建築家や建築学科学生が殆どであったが、
一部には官吏なのも含まれていた。
絵画コンペ応募者も、市井の芸術家や美術学校生なども居たが、
中には子供の描いた微笑ましい物も含まれていた。

膨大な数であるから、スタッフ2000人が手分けをして仕分けを始めている。
名前順に並べて記録を付けていく。
このまま数日掛け並べていき記録をするのである。

テレーゼ自身は上から下のホールを見ながら。
今回の代表者として頼んだ1人である、ゼーフェルト博士に話しかけていた。
他に代表者は、ヴェストパーレ男爵夫人である。

「博士、畑違いな代表者を頼んで済みません」
「殿下とんでもございません。このような事初めての事でございますから、
臣としても学問になります」
「そう言って頂いて助かりますわ」

博士すみませんね、貴方と繋がりを持つ為に畑違いな事をさせているんですよ。
それに既に出来レースで合格者はシルヴァーベルヒとメックリンガーとレイトマイエルなんですよ。
それ以外は、付属施設の建築家に使う予定ですから勘弁して下さい。
美術家はあと8人ほどは合格させますし、優秀な人材なら雇ったり支援しますんで、今回はお許しくだされ。

「其れでは博士宜しくお願いしますね」
「はっお任せください」

■オーディン  ローエングラム領臨時事務局 アドルフ・フォン・ゼーフェルト

 いよいよ始まったか、大学で教鞭を執っていた私にいきなり、
ノイエ・サンスーシから連絡が有ったのは3月1日の発表が為された日であった。
最初は建築と美術審査の代表者とは、畑違いで何かと思ったが話を聞いて居るうちに、
新たな考えが必要な為に敢えて畑違いな私を頼むとのことであった。

学問的にも新たな考えに挑戦は望むことであったし、
皇女殿下のお頼みである以上、お引き受けすることとした。

最初にお会いした時にご挨拶をして頂いたが、
非常に礼儀正しきお方であった。
本日もお気配りを頂きありがたい事であった。
さて今日から頑張ろうとしよう。

■オーディン ライニッケンドルフ地区ミッターマイヤー邸

 ウォルフとエヴァちゃんの結婚1周年記念に顔だけ出してきました。
時間がないんですよ。
2人にプレゼントを渡して、ご両親にご挨拶して、
フェリックスとエリーゼを抱っこして、
少し居た後おいとましました。
もう少し居たかったんですよね。


■オーディン ノイエ・サンスーシへの帰り テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 いやはや、作品は集まりまくりです。
結局発表は8月1日になりましたよ。
順番に一応は審査しないと駄目ですからね。
今月は大変忙しい日になります。

そう言えば、士官学校でフレーゲルの学年が余りにも体たらくだったので、
気になって在校生調べたんですよね。

477年組ミュラー、キスリング、フェルナー、
479年組エッシェンバッハ、バイエルラインが出ているのに、
478年組で著名人が出てないのって変じゃないですか。
そしたら最悪の人材だらけでしたよ。

フレーゲルを筆頭に、
自意識過剰貴族、ヒルデスハイム伯。
典礼尚書のアイゼンフートの曾孫コンラート。

あの息子2人を職権で後方配置にした、憲兵副総監クラーマーの息子グスタフ。
原作じゃミッターマイヤーを殺そうとして失敗した、ヴィクトール・フォン・コルプト。
銀河帝国正統政府財務尚書シェッツラー子爵の息子フィリップ。

ヴェスターランドで悪政した、ヴェルナー・フォン・シャイド男爵。
おいっ!ラインハルトを苛つかせたら天下一のノルディン少将の弟もいるぞ。
あとヴァーゲンザイルとか、ゾンバルトもいるぞ。

精々及第点ってヴァーゲンザイルぐらいじゃない?
あれも、質が悪かったけど、此だけどうしようもない連中だと優等生に見えるのだろうな。
それで大将までいったんだったりしてね。

頭痛ーーーい、余りの酷さに目眩がしますね。
478年度だけ恩賜の短剣じゃなくて怨念の短剣でも渡した方が良いよね。
それに遠洋航海じゃなくて彼奴等乗せて、
イゼルローン要塞から同盟側に迷子にして捕獲させた方が、
帝国の為になるんですけどね。

あのインチキ格闘の根性を叩きつぶしたいんですけどね。
原始人に頼めば良いんですが、
未だ家に行ってないので、呼びにくいんですよね。

頼めば原始人が来てくれるように、
早いうちに家へ行かないとですね。

おや、考えているうちに家にまもなく着きますね。
今日は母様と一緒に夕餉です、父様は、アンネローゼ所です。
そろそろ姐さんに頼んで、アンネローゼの館へ連れてってもらおうかなと思ってます。

色々仕込みたいんですよね。
最近料理も習い始めましたのですよ、特にチシァ料理を重点的に習ってます。
ラインハルトの大好物《キライ》じゃないですか。
アンネローゼの前では好き嫌いを言っていられないですからね、
全部チシャ料理で行きますよ。

アンネローゼは虐める気はないんですがね、
ラインハルトが足されると危ない化学変化がおこるのです。
少しはがりを付けておこうと思いましてね。

あとは、幼年学校の食事が味が悪いそうですから、
改良をさせるつもりですよ。
無論チシャをタップリ使うようにさせます。

「お母様、ただいま帰りました」
「テレーゼ、お帰りなさい」

************************************************
変更
461年誕生年度→477年度
462年誕生年度→478年度
463年誕生年度→479年度
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧