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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
4章 インターミドル予選
  エリートクラス開始

 最初の予想ではヴィヴィオ達はここまでの技量はエリートクラスでは太刀打ちできずにギリギリで抜けれるじゃないかと言う話をノーヴェから聞いた事がある
訓練前まではそれがたかが3ヶ月でエリートクラスまで行ってしまうのだからこれも才能なんだと思う。
まぁ一人だけ格がちがうのはアインハルト
あれ横綱試合と言うべきに見えた。
初出場って聞かないとわからないぐらいだ。
そんなわけでチームナカジマ誰も欠けることなくエリートクラスまで突破した。
実際ここからが本当の予選って言う感じなんだけど
ここからはシード選手にも当たるから本腰入れないといけないぐらいだ。
俺はと言えばやっとこ慣れてきた感じ。
年若い女の子たちが戦う場だからか甘いって言うのが俺の意見
魔法や刃物も使用しているから死亡が出ては遅いからわかるんだけど、
試合中は重度のダメージを負ったら擬似再現するだけで終わったら解除されるだけだからなぁ
ちょっとだけ緊張感が無くなってしまう。
確か規定オーバーすると本当になるって言ってたっけ
トーナメント戦だから仕方ないんだけどさ
戦いたいと思った相手全部外れたなんて、なんてくじ運悪いんだろう
3回戦で前回の4位の人が相手だけど、あまり興味が無いんだよな
そうやって俺はバカラグラスを見ながら考え事をしていた。

「どうしたのなのは?」

「もうなんでわかるかな」

 多分俺を驚かせようとしていたんだろう
後ろから押そうとしていたみたいだけど、そんなの恭也さん達と練習していたら
自然と身に付くって、まぁ気配察知って冒険者には必須条件だからなぁ

「何か飲む?」


「うん」

「丁度私はウイスキー飲んでたから、なのは冷蔵庫から牛乳取ってきて」

「うん、私には牛乳なの?」

「良いから、ありがとう」

 俺はもう一つバカラグラスを持ってきて、この中に氷をいっぱいに入れる
ウイスキーを3割ほど入れ、牛乳をグラス8割まで入れた
そしてマドラーで軽くかけ混ぜる(ステア)して隣に座っているなのはの目の前に置く

「綾ちゃん、カクテル?」

「うん、カウボーイって言うカクテルだよ」

「あ、あれ?綾ちゃん。これすごく飲みやすい」

「二日酔いにもなりにくいカクテルだよ。明日はヴィヴィオ達の試合見に行くんでしょ」

「綾ちゃんの試合もね。何を悩んでいたの?」

「ヴィヴィオ達頑張ってるなぁと戦いたい相手が誰もいなくてくじ運悪いなぁっと仕方ないけれどクラッシュエミュレートって不純物だなぁって思ってたわけ」

「でもクラッシュエミュレートが無くちゃ心配で仕方ないよ」

「だよねミカヤさんと居合い合戦とか、バスターヘッドと西部劇みたいなノーガードの殴り合いやコロナとのゴーレム合戦とかやりたかったなぁって」

「ははっ」

「義姉ちゃんの名前を借りてるから簡単に負けるつもりは無いけれどね」

「本当に楽しそうだね」

「多分戦うの好きなんだ。お菓子を作るのと同じぐらい」

「久し振りに綾ちゃんが楽しそうでよかった」

「そんなに暇そうにしてたっけ?」

「ん~なんか怒らないでね」

「何?」

「綾ちゃん私たちと居るのどう?」

「好きだよ。なんで?」

「うん、物足りてないような感じがして」

 なのはがそう言いながら、ひと口飲み物を入れた瞬間に口付けをした。

「美味しいねカウボーイなのは付けは」

「も・・・もう」

「なのはが馬鹿な事言ってるからだよ。私はなのはとヴィヴィオがそばにいてくれて十分幸せだよ
それ以外は荒事は無いのが少しだけね。でもこうやってピンポイントで何かがあるからそれで十分だよ
十分幸せだよ」

「そっか」

「私はなのはみたいに空に飛びたいって夢があるわけじゃないし、フェイトみたいに自分と同じ子供時代を過ごさせたくないとか、そんな大層な夢は無いから、しいて言えばなのはが笑っていける世界の手助けが出来ればいいと思っているよ」

「ありがとう。どうしたの素直だよね」

「お酒が入っているからかな」

「そっか。でもヴィヴィオ気合いは言ってたよアヤ・クリステラを倒すって」

「でも本戦は難しいと思うよ。ミカヤさん。結構強いから、三回戦突破したら本戦も可能性があるかも」

「綾ちゃんは?」

「私は突破するよ。負けるの嫌いだから、あのスペックで優勝目指すよ。もちろん」

「表立って応援できないけれど、綾ちゃんも頑張って」

「うん、ありがとう。寝る?」

「うん」

 俺たちは洗い物をしてすぐに寝床に着いた
そしてエリートクラス1回戦が始まった。


 相変わらず俺はセコンドはいなく相手は西洋の剣を持っていた。
俺は相変わらずの刃渡り40センチそこそこのバゼラードを装備して登場

 俺は開始の合図とともに腰を深く落として相手に向かって半身の姿勢をとり、刀は左手のみで持ち刀身は地面と水平に保ち、体の後ろに置き先端を敵に向け、右手を前に突き出して刀にやや重なるような位置に置いた。

 その異常な風景により相手の女子剣士はいったん後ろに下がり一振り振りかざした瞬間俺はそのままダッシュをした。
相手の振りかざすスピードより俺の突進しての突き技の方が一瞬早かった。

「不死鳥もどき(フェニックスもどき)」

 本来この技自分に炎を纏い突進して突き技をお見舞いする技なのだが今回は炎なしのバージョンだからもどき
相手はカウンター気味に入りそのまま食らいながら壁まで吹き飛ばされてしまった。
もちろんK・Oである。

 俺が終了と同時になんと戦いたいと思っていたミカヤさんが負けてしまっていた。
勝ったのは真正ベルガの騎士が鍛えたミウラ・リナウディ
まさか俺の予想が覆るとは思わなかった。
ヴィータとザフィーラは凄い選手を鍛えたのが分かったけれど、これ勝ちあがっても
ヴィヴィオと戦うから、結局はどちらかしか戦えれないんだよなぁ
ヴィヴィオが3回戦までくればの話だけど、今年はルーキーイヤーらしい
俺を含めてチームナカジマ
先ほどミウラ、ルーテシア以外にも怪しい魔女っ娘や
教会のシャンテやらここまで新人が出てきた年は無いらしい
動か俺のところも楽しい人に当たれば嬉しいのだけど・・・
本日の2回戦まで全日程を終え全員突破した。
俺も含めて来週の3回戦は色々な熱い戦いが待っていた。 
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