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『遺り続ける傷』

作者:零那
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『愛』



母親からの
無償の愛
そんなもの
触れた事が無い

理想の家族を
聞かれたところで
答えようが無い

理想どころか
異常だから
それどころじゃ
無いだろう

思い描く理想は
現実とは全く
正反対...だから
それが正しいか
それすら解らない

それでも刻一刻と
愛在る答えを
強いられる時間が
迫ってくだけ

愛するということ
それがどれだけ
重く苦しい行為か
それがどれだけ
美しく尊い行為か

我が子に出逢い
産まれて初めて
抱いた感情が
愛だと解った


 
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