『遺り続ける傷』

作者：零那

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『現実逃避』

失ったもの
歪んでったもの
求めたもの
必要だったもの

欲しいものは
何ひとつ
遺らないまま
生かされた

逃げ出してく
そんな現実
受け入れない
受け入れたくない

終わりは在る
命はいずれ散る
柵も消えてく

それまでは
生かされてく
それがどれだけ
苦しくて虚しいか

幾度も壊した壁
また邪魔する
静かに確実にまた
巨大な壁を
造り上げてく

何日眠らず
夜を明かすのか
いつまで経ったら
現実を見れる？

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