サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ヒカリ:「ちょっとサトシ!
どこに行くのよ!」
サトシ:「、、、決まってるだろ、、シルフを
倒さないと、、、守らないと、、、」
ヒロシ:「!?」
サトシはシルフと決着をつける為、
リビングを出ようとした。
ヒカリ:「なら私も行くわ!!
シルフなんかに好きにはさせない!」
タケシ:「お、おいお前ら!」
ヒロシ:「2人とも待つんだ!」
カツラ:「今がむしゃらに
向かっても、ワシらの負けは確実じゃ、、。
シルフの力を計れん以上、ワシらに
勝算は無い。先ずは、、」
サトシ:「もう時間は無いんです!
俺たちがこうしている間にも
シルフはきっと計画を進めている!
これ以上誰かが傷ついたり、景色が
壊れるのを黙って見ているのは
もう嫌なんだ!!」
フブキ巡査:「、、サトシ君、、、」
ヒカリ:「これ以上シルフに大切なものを
奪わせたりはしない!
奪われてたまるもんですか!」
サトシ:「カツラさん!俺は行きます!」
ヒロシ:「待つんだサトシ!」
サトシ:「待ってろシルフ、、、お前らの
計画は俺が止める、、、」
サトシとヒカリはシルフに向かう為
ドアに手をかけた。
すると、、、
パァンッ!(銃声)
サトシ・ヒカリ:「!!」
2人がドアを開けようとした時、
後ろから銃声が響き、2人の間を
銃弾が横切った、、。そして、
その銃を撃ったのは、、、
マリナ:「、、、」(銃を構えるマリナ)
タケシ:「マリナさん、、、」
カツラ:「、、、ふむ」
マリナ:「、、2人とも落ち着きなさい」
サトシとヒカリが振り向くと、
そこには麻酔銃を構えるマリナがいた。
マリナ:「落ち着きなさい、、、さもないと、
次は本気で狙うわよ?」
サトシ:「、、、」
ヒカリ:「邪魔しないで!私達には
時間が、、、」
マリナ:「時間が無い時だからこそ、
冷静になって勝機を見出す必要が
あるんじゃない?」
ヒカリ:「シルフのせいで
人やポケモンが傷ついてる中で、落ち着いて
話す事なんて無い!!
誰かが傷つく姿を見るのはもう、、」
マリナ:「、、なら、今シルフに
立ち向かって行って一番傷つくのは誰?
、、、あなた達だけじゃない、、。
一番傷つくのは、あなた達が
持っているポケモンなのよ?」
サトシ・ヒカリ:「!!」
マリナ:「そんな事を見落としている
あなた達が、今の状況で本当に
シルフを倒せるのかどうか、もう一度
冷静になって考えてみなさい」
サトシ・ヒカリ:「、、、」
カツラ:「2人の気持ちは良く分かる、、。
じゃが、大切な物を守る為に
いま何が必要なのか、
それを見失ってはならん」
サトシ:「、、、くっ!」
2人が足を止めると、マリナはゆっくりと
銃を下ろし、場は静けさを取り戻した。
ヒロシ:「とにかく、2人とも座ろうよ」
タケシ:「そうだぞっ。シルフに出向きたい
気持ちは俺も一緒だ。けど、俺は勿論
ここにいるみんなもお前ら2人を
失いたくないんだ。お前らがみんなを
失いたくないのと一緒でな」
ヒロシ:「タケシの言う通りっ。それに、
俺たちが力を合わせると、必ず勝機は
掴めるさっ!」(good)
サトシ:「タケシ、、、ヒロシ、、」
タケシ:「こんな状況で
何だが、いま人数分のコーヒーを淹れてくる」
カツラ:「ふむ、それが良い」
タケシ:「俺も含めて、
みんなが冷静にならないと」
ヒカリ:「あたし、お茶がいい、、」
タケシ:「りょーかいっ」
サトシとヒカリの行動をきっかけに、
皆はもう一度冷静さを取り戻す事にした。
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