ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠
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第三十一話 つかの間の日常
前書き
今回は我らがハジケイッセーのつかの間の平和な日常(?)回となります!!
-サイラオーグとの決闘から1週間後、イッセー邸-
『・・・・・・・・・・・』
リアス達オカ研メンバーは目の前の光景にただ立ち尽くすしか無かった・・・・・・今回彼女達がイッセーの元を訪れた理由は1つ、リアスの兵士でありイッセーの弟である誠治が行方不明になりその事でイッセーに話をしに来たのだ。だが、いざ彼の元にやって来たら彼がとある人物達とババ抜きで遊んでいたのだ
「そういえばイッセーさん、貴方の弟の誠治さんが行方不明になったと聞きましたが何か知っていますか?」
「愚弟が行方不明?自分の貧弱さに嫌気がさして武者修行にでも出たんじゃないの〝フリーザ”さん?」
「貴方の弟が武者修行をするような方とは思えませんが・・・・・・」
「例えばの話ですよ〝Z-ONE”さん。」
「はっきり言うけど彼、武者修行しても強くなれないわよ彼。そりゃ投影魔術使えるのは大したものだけど〝赤龍帝の籠手”があってやっとまともに使える程度のモノだしね。」
「まぁぶっちゃけ期待してないんですけどね〝大蛇丸”さん。」
「(何であの〝帝王”フリーザと〝イリアステル”のZ-ONEと〝伝説の三忍”の大蛇丸がいてババ抜きしてんだよ!!?)」
「(私に聞かないでよアザゼル!!!)」
和気あいあいとババ抜きをしてるイッセー達を前に冷や汗流しながらそんなやり取りをするリアスとアザゼル。それから10分後、彼等は帰って行ったのであった
「・・・・・・・んで、何しに来たんですかリアス先輩にアザゼルさん?」
「あ、ああ・・・・・お前の弟が行方不明になった事についてなんだが・・・・・・もう知ってたんだな。」
「当たり前じゃないですか。」
「そ、それにしては気にしてないのねイッセー・・・・・・」
「その内帰って来るでしょうから大丈夫ですよ。それよりどうですか?折角の休日だし皆で遠出でもしませんか?」
「遠出っていっても行けるとこ限られるんじゃねえか?」
「大丈夫ですよアザゼルさん。そんなときの為の・・・・・・〝どこでもドア”~~~~~~~♪」
そう言って〝ズボンのポケット”からドアを取り出すイッセー
「・・・・・・・・ホントどうなってんだアイツのズボンのポケット?」
「・・・・・・・・私に聞かれても困るわ。」
遠い目をした状態でアザゼルとリアスはそんなやり取りをするのであった
-神奈川県川崎市のとある地区-
「あの・・・・・イッセーさん?何で此処に来たんですか?」
駅前で恐る恐るイッセーに尋ねるアーシア
「ああ、実は此処に知り合いがいてね。久々に顔見せようかと思ったんだよ。」
「それ俺らいる意味あるか?」
「そりゃありますよアザゼルさん。皆に紹介しようと思って来たんだから。」
アザゼルの問いにイッセーがそう答えたその時
「死ねぇええ〝サンレッド”!!!!」
どうみても人間じゃない謎の生物が妙な赤い仮面を付けた男性の持っていたレジ袋を物騒な叫びをあげながら切り裂いたのだった
「ふふふ、また会ったなサンレッド・・・・今日は新たな怪人を紹介しよう。」
その直後、槍と盾を持った男と某特撮ヒーローに出てくる悪の戦闘員みたいな恰好の何かが現れたのであった
「な、何だアレは!!!?」
「あんなの見た事無いにゃ!!!?」
「そんなこと言ってる場合じゃないわよゼノヴィアに黒歌!!あの人(?)を助けないと・・・・・」
リアスがそんなツッコミをゼノヴィアと黒歌にしていたその時
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
断末魔の叫びをあげながらアスファルトに叩きつけられたのである
最初に襲い掛かってた生物が
『ええええええええええええ!!!!?』
当然驚くオカ研メンバー。それもそうだろう、顔面アスファルトにめり込んでるし・・・・・・・その割に鼻血程度のダメージで済んでるのだから。そこにこの状況を作った先程〝サンレッド”と呼ばれていた男が公園とかにある車の通行を止める棒を引っこ抜きそれを鼻血を気にしている生物に向かって振り上げ
「テメェ何しやがる!!!このっこのっこのっ!!!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
容赦なく叩きまくるのであった・・・・・・・誰がどう見ても一方的な蹂躙劇である
「アチャー、タイミング悪かったみたいだなヴァンプさん達。」
「彼らを知ってるのイッセー!!!?」
イッセーの発言に驚きの声を上げるリアス
「そうですよリアス先輩。あの槍と盾を持ってる人は〝ヴァンプ”さん。悪の組織フロシャイムの川崎支部で将軍をやっているんですよ。ああ見えて結構家庭的なんですよ彼。」
「悪の組織!?川崎支部!!?家庭的!!!?」
「んであの赤い仮面付けてる人が〝サンレッド”。アレでも正義の味方なんですよ。」
「アレが正義の味方!!!?どう見ても質の悪いチンピラでしょ!!!!?」
イッセーの説明にそんなツッコミを入れる朱乃とイリナ
「兎も角取り込んでるみたいだからちゃんとした紹介はまた今度って事で・・・・・・行きましょうか。」
「・・・・・・止めなくていいんですかイッセー先輩?」
「良いんだよ、良くあることだから。」
「・・・・・・・それはそれでどうかと思うんですけど・・・・・・・」
イッセーの言葉にそう呟く白音であった
-都内某所、都立クロマティ高校-
「・・・・・・・・・ねぇ、イッセー君?此処って・・・・・・・・」
「都立クロマティ高校。足し算と引き算が出来れば入れる選りすぐりの悪が集う〝ワルのメジャーリーグ”とも言われてる不良校だよ。」
「足し算と引き算が出来れば入れる!!!?それでも高校なの!!!?」
「ちなみに面接も無いそうだよ。」
イッセーの言葉に絶句する佑奈
「だ、だがよイッセー・・・・・・・・見事に倒壊してるんだがどうなってんだ?」
アザゼルの言う通りクロマティ高校と思わしき建物は見事に倒壊しているのであった
「ん~何でだろうね・・・・・・って神山!!」
「ん?誰かと思ったら兵藤君じゃないか。久しぶりだね」
そんな時イッセーが〝神山”と呼ばれたクロマティの生徒と思わしき人物に話しかけるのであった
「久しぶりだな神山。ところで何があったんだ?」
「ああ、大したことじゃないよ。ただ隕石が学校に落ちてそれでこうなっただけだから。」
『隕石が落ちたぁあああああああああああ!!!!!!?』
神山の言葉に驚愕するリアスらオカ研メンバー
「ああ隕石か。よくあるよなそういうのって。」
「ホント、こうしょっちゅう起きられちゃ困るよ。」
「待て待て待て!!!隕石が落ちるのがよくある事って可笑しくねえか!!!?」
イッセーと神山の発言にアザゼルがそう問いかけるが
「兵藤君、この人は?」
「知り合いのアザゼルさんだよ。」
「ありがとう。初めましてアザゼルさん、神山です。さっきの質問についてですが別に可笑しい事は無いと思いますよ?」
「ああご丁寧にどうも・・・・・・・って可笑しくないなんて事ねえだろ!!?隕石が頻繁に落ちるなんてあり得ねえだろどう考えても!!!?」
「いや、よくある事ですよこういうの。」
「神山の言う通りだよな。この学校隕石とかUFOの墜落とかでしょっちゅう倒壊してるもんな。」
「UFOが墜落したぁああああああああ!!!!!!?」
アザゼルが驚愕の声を上げていたその時
「大変だ神山!!!」
モヒカンの生徒と思わしき男が走ってきたのであった
「どうしたんだい〝林田”君?」
「〝前田”がまたフレディの馬に齧られてるぞ!!!」
『馬ぁあああああああああ!!!!!?』
林田の言葉に驚きの声を上げるリアス達
「またか・・・・・相変わらずだな前田は。」
「本当前田君は動物に懐かれないよね。ハハハハハ。」
「呑気に話してねぇで助けろよ!!!!」
馬に齧られながら神山達にそう叫ぶ〝前田”と呼ばれた金髪の生徒はそのまま馬に引き摺られて行ったのだった
「あ、あの・・・・・良いんですかアレ?あの人頭齧られた状態で引き摺られてっちゃったんですけど・・・・・・・」
「良いんだよ何時もの事だから。それはそうと兵藤君、何しに来たんだい?」
「ああ、知り合いとクラスメイトと先輩と後輩達とあちこち回ってるんだよ。」
「そうなんだ。でもだとしたら此処に来たのは無駄だったね。だってここらじゃ面白いモノや変わったモノなんて無いからね。」
『いや十分過ぎるぐらい変わってるよアンタら!!!!』
リアス達がそうツッコミを入れた後もゴリラやフレディやメカ沢等を目の当たりにリアスとアザゼルは頭が痛くなったのであった
-ハジケ王国-
そしてイッセー達は最後にハジケ王国へ赴いたのであった。この国はイッセー曰く国民全員がハジケてる幻の王国で国連にも加盟してるそうな。ちなみに入国するには審査でハジケてる事を認められないとならないのだが・・・・・・・兎に角凄かった。他の審査を受けた青年がバオーになって審査官を骨にして合格したりアザゼルが新たな黒歴史作ったりと審査だけでリアス達の心労は更に蓄積されたのだった
「此処に来るのも久しぶりだな。」
ハジケ王国の内部に入ったイッセーがそう呟く。イッセーから聞いた内容からかなり身構えていたリアス達だったが意外と普通の様子で拍子抜けしたのだった
「ねぇイッセー君、此処の人達全然ハジケてないけど本当に此処がハジケ王国なの?」
思わずそう尋ねるイリナ
「全くだ、外と大して変わらねえじゃねえか・・・・・・・・・・・・って何ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
イッセーにそう言いかけた瞬間、アザゼルはとんでもないものを発見してしまった。何と周りにいる国民全員が核マークが張られたスイッチを握っていたからだ
「おおおおおおおおおおおいイッセー!!!!どどどどどどどどうなってんだこの国!!!!!!?よよよよよよよよよよよく見ると全員核兵器のスイッチ持ってるじゃねえか!!!!!」
『ええええええええええええええええええ!!!!!!!?』
アザゼルの言葉に驚きの声を上げるリアス達
「大丈夫ですよアザゼルさん、押す事無いですから。」
ポチッ
イッセーがそう言った直後、近くにいた学生と思わしき女性がスイッチを押した
「今アイツ押したぞ!!!!!!?」
「いやぁ、5年前と何も変わってないなぁこの国。」
『5年前から!!!!!!!!!?ヤバ過ぎるだろこの国!!!!!!!!!』
リアス達がそんなツッコミを入れてる間に周囲の国民がスイッチを押しだす。あるものは普通に連打し、あるものはリズミカルにダンスを踊りながら連打したりと様々であった
『う、うわぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
-駒王町-
「いやぁ、今日は楽しい1日でしたねリアス先輩。」
駒王町に帰って来たイッセーは笑顔でリアスにそう言うが
「そ、そう・・・・・良かったわねイッセー。でも私達は心臓に悪すぎる事が多かったわ。」
そのリアスはげっそりとした表情でそう返すのであった。よく見れば他の面々も同じような状態である
「じゃあ今日は解散って事で・・・・・・また学校で会いましょう!!!!」
「え、ええ・・・・・・また学校で。」
そうしてイッセー達は解散しその休日は終わりを告げるのであった
後書き
今回は此処までです!!!いやぁ、何とか年内に更新出来ましたよ・・・・・・そして次回からはとうとう最終章に突入する予定です!!それでは次回もどうぞお楽しみに!!!ちなみに今回登場したZ-ONEは遊戯王5D‘sのラスボスのZ-ONEです!!
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