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ガンダムビルドファイターズボーイ

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第十八話 ガンプラサマーフェスティバル


・・・青い空・・・

・・・白い砂浜・・・

・・・そう・・・


「「「海だ~!!」」」


第十八話 ガンプラサマーフェスティバル


本日快晴

ガンダムボーイ達は日頃の激闘を労い海に遊びに来たのだ。

その隣では

「えっほえっほ・・・」

「こんなとこまで・・・商売熱心だね」

露店を設置している畢とラン。

更に・・・

「ひ~ママこれはどっち~?」

「んにゃ?・・・ああそれはこっちなのだ」

「うん♪」

畢とランの手伝いをしているマユ。何故『ひ~ママ』かというと・・・

突然キャピトラに現れたマユの存在に驚いた翼と香澄。

するとランが咄嗟に・・・

「えっと!俺達の娘!愛の結晶!」

「なんじゃと!?」

ランの突発的な誤魔化しに百面相する畢。

するとマユが・・・

「ひ~ちゃんわたしがこどもじゃやなの~(ウルウル)」

その言葉に畢は・・・

「・・・好きにしろなのだ(血縁的にはいとこだが・・・まぁ・・・いっか)」

という訳で娘設定になったマユ。

翼達は事情を聞いていた為に察したのだった。

そんなこんなで・・・

「いやっほ~」

サーフボードで遊んでいる新之助。その横では・・・

「うわ~ちゅめた~い」

マユも一緒だった。何やかんやでマユの面倒を見る新之助。

因みに何でマユがここにいるかというと・・・

「ひ~ママあそびた~い」

「ん~?」

露店の手伝いをしていたマユが遊びたいと言ってきたためランも・・・

「俺も~「お前はダメ」え!何で!?」

「とにかくダメ!絶対ダメ!」

するとマユが・・・

トトトトトトトトトトトッ!

っと畢に抱き着き

「ひ~ママおねがい」

・・・クリクリ・・・

・・・クリクリ・・・

クリクリ!

「・・・行ってこいなのだ」

「わ~い♪」

といってランを置いて遊びに出かけたマユ・・・しっかりと新之助をベビーシッター代わりにし・・・



砂浜に戻るとマユは新之助にガンプラを見せた。

「新ちゃんこれこれ~」

「ん?何これ?」

「むちゃっガイ!」

プチッガイの武者スタイルの物を新之助に見せるマユ。この間プラモ狂四郎に来たときにユアに作り方を教えてもらい完成した物だ。

「これ!がんだむさんのおよめさん!!」

「い!?」

マユの爆弾発言に新之助は・・・

「ああ・・そう・・頑張って~」

マユの夢を壊してはいけないので自分が(がんだむさん)であるという事は黙っている新之助だった。

一方

「いや~水の上を歩くって言うのもいいね~」

水の上をみずぐもを使って歩いている香澄に翼は・・・

「そんなの付けてれば誰でも出来るよ」

「そんなに言うならやってみれば」

翼の足にみずぐもを取り付ける香澄。

いざ海面へ・・・だが・・・

ひっくり返ってしまう翼だった。

「ほ~っら・・・水面じゃバランス感覚が必要なの~見た目ほど簡単じゃないの~・・・画面の前のあなたも人の忠告はちゃんと聞かなきゃだめだよ~」

「ぼごぼごぼご(どうでも良いけど助けて~)」

ひっくり返ったまま助けを求める翼だった。

『いや~暑いね~』

強い日差しの中軽装タイプで項垂れている烈斗の姿が・・・

すると

『あんたね・・・ガンプラが暑がってどうすんのよ』

『ガンプラだって暑い物は暑いもん』

天津の言葉に汗をかく烈斗・・・すると・・・

『ここにいたか』

突如舞い降りる武瑠とスカーレッド・フェアリー。

『どうしたの?』

『兄上・・・これこれ!』

『ん?』

スカーレッド・フェアリーの持っていたポスターを見せると・・・

「「「ガンプラサマーフェスティバル?」」」

遊んでいる最中にユアに呼び出されたガンダムボーイ。

「都合の良いことに今日この海岸でやるみたいだよ~景品付きだって~」

突然の事に驚くが新之助がある事に気付いた。

「参加条件・・・水中戦仕様だって・・・オプションパーツでも可・・・ていうか今水中戦の装備ってあるの?」

「ちっちっち・・・私が底をぬかると思う~?作ってるよ!狂四郎さんが!!」

「そんな急に言われたって出来るわけないでしょうが~!普段の状況ならともかく!」

奥のパラソルで必死に水中戦パーツ作ってる狂四郎の姿があった。

バカンスのつもりだったらしく制作のためのパーツはあまり持って来てはいなかったようだ。

そんなこんなで出来たのは・・・

「「「手抜きだ!」」」

金魚鉢のヘルメットにスクリュー付けただけのヘッドパーツを作った狂四郎。

「この状況で無茶だよ!一人ならともかく三人分って!」

「十分!後は全員の創意工夫って事で!それじゃ!行きましょう!」

『ちょっと待ってよ~何をそんなに熱くなってるの』

「ここ」

烈斗の言葉にユアがポスターを指さすとこう書かれていた。


「景品・・・ガンプラバトル・オータムカップ シード権」

「そう!ここで優勝すれば秋の大会のシード権が手に入る!前回の大会を台無しにされて仕切り直しをする私達ガンダムボーイ!!」

気合十分のユアを余所にやれやれと言った感じで大会に出ることになったガンダムボーイ。

なお、屋外ステージで行なわれている大会のため水着のままで良いらしく、そのままバトルフィールドに入り一回戦が行われた。

だが・・・この大会には一つ仕掛けがあったのだ。

それは・・・

「「「ミッションタイム!?」」」

バトルをしている最中、突然出されるミッションをクリアしなければ強制敗北となってしまう難易度の高いバトルとなっている。

例えば

「何じゃこりゃ!?」

チームの3ケタの数字のカウンターが現れた。どう見ても888が点滅しているカウンターを349の数字になる様に止めなければならないというミッションだった。

攻略方法は2つフィールド内に現れた鍵を見つけてカウンターに刺し込むかアナログでカウンターのスイッチを押してを止めるかだ。

相手チームは鍵を取りに行くがガンダムボーイは・・・

「ちょっと!何で香澄動かないの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

翼の言葉に香澄はじーっとカウンターを見つめると・・・

「とりゃあああああああああああああああ!!!」

カウンターに向かって鉄拳を放ち見事に349でストップさせた。

「なんちゅう動体視力・・・お前本当に人間か?・・・いやピストルの弾掴んだ時点で超人だよな」

「こんなの獅童流忍術の見切りの稽古に比べればちょろい♪普段は跳んでくる矢を掴んでるし♪」

「・・・絶対モビルファイターに乗れる」

等と言っている間に相手チームがミッションを達成できなかったため翼達ガンダムボーイの勝利となった。

この大会のミッションはかなり難しく出来ているようだ。

その後も何やかんやで決勝戦に辿り着いたガンダムボーイは決勝戦に辿り着いたのであった。

決勝戦

GPベースをセットし気合を入れるガンダムボーイを見た烈斗達もフィールドに乗った。

「天地翼!武者烈斗頑駄無!」

『おっしゃああああ!!試合だ試合!!』

顔面引っ叩いて気合を入れる烈斗。

「獅童香澄!武者天津頑駄無!」

『はあああ!忍!』

忍びの印を組んで精神統一する天津。

「龍見新之助!武者武瑠頑駄無!」

『いくぞ』

龍の翼を広げる武瑠。

「ガンダムボーイ!出陣!!」

翼の号令と共にバトルフィールドに降り立つ烈斗達。

ブクブクブク

『それにしても水中戦なんて慣れないな~』

潜りながら水中戦の感想を述べる烈斗。

すると

『な!』

凄まじいスピードで迫ってくるズゴックの姿が・・・

突進を受け流す烈斗。

『くっそ・・・翼!気をつけろ!』

慣れない土俵で苦戦する烈斗。

スクリューを全開にし宇宙と同じように動こうとするが・・・上手く行かない。

「くっそ・・・思い通りにいかない!!」

翼も苦戦している中で・・・

香澄はというと・・・

「よっこらせっと!!」

あえて相手の受け止めるとそのまま上昇し・・・

「どりゃああああああああああ!!!」

水面から脱出し空中に相手を投げだし・・・

獅子(レオ)咆哮螺旋(ハウリングスパイラル)ぅぅぅぅぅ!!」

3つ獅子をのせた拳が螺旋を描きながら放たれ一発KOされる相手。

新之助は・・・

「くっそ!」

相手の魚雷攻撃を盾で防いでいる新之助。空中戦が得意とはいえ水中では勝手が違う。

(水圧が重い・・・思った以上に抵抗があるな・・・なら!)

その場で回転し始める武瑠。

その目的は・・・

『なるほど・・・渦巻きか』

武瑠の回転と共に渦巻きが発生し相手を飲み込み始めた。相手のバランスが崩れた瞬間。

「てりゃああああ!!」

盾で相手の顔面を破壊する武瑠。

そして翼は・・・

相手のズゴックの動きに翻弄されていた。

(香澄や新之助のような動きは出来ない・・・だったら!!)

菊一文字を構え正面に立つ翼は突撃してくるズゴックを・・・

「烈火!鳳凰斬!!」

正面から叩き斬った。

小細工なしの真っ向勝負に出たのだった。

こうして見事に優勝を飾ったガンダムボーイはオータムカップのシード権を手にするのだった。

その夜

突然の大会参加で帰りそびれてしまったので近くのキャンプ場で一泊することになった翼達。

「ずずず・・・ちょうどいいのだ」

商売の合間に海で釣った魚を鍋に入れて煮ている畢。一方では・・・

「やっぱし炭火だぜ~」

本日の売り上げで材料勝ってきてバーベキューしているラン。

料理担当で残ってくれたらしい。

そして!

「ようっし!これでオータムカップのシード権は手に入った!これで暗黒SD同盟にめにものみせてくれるわ!にゃああああっはっはっは!!」

ユアの叫びに一同拍手すると細やかな激励会が開かれるのであった。



「最近夜な夜なバトルフィールドが起動するらしいぞ・・・何でも志半ばで倒れたファイター達が成仏できなくて勝負を仕掛けてくるらしい・・・ん?プラモ狂四郎のバトルフィールドが起動してる・・・

次回!ガンダムビルドファイターズボーイ   Gゴースト

嘘!こいつ結構強い!!」





 
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