ガンダムビルドファイターズボーイ
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第十七話 マユ襲来
第十七話 マユ襲来
ある日のプラモ狂四郎
「疲れた~」
宿題でへばっている翼の姿が・・・その横では・・・
「だからこの問題はね!」
「難しいよ!!」
そう言って翼に勉強を教えている新之助の姿があった。本日宿題のスペシャルデーであったようでとても一日で終わらないような宿題を出されたのだった。
その横では・・・
『ねぇ~まだ~』
翼達の宿題が終わらなければガンプラバトルが出来ないので暇な烈斗達であった。
すると武瑠が・・・
『・・・そういえば・・・あの子は元気でやっているかな』
以前、出逢った少女の事を思い出していた。
秋月家
「♪~♪~」
マユが以前武瑠にもらった龍の笛を手に楽しそうにしていた。
「がんだむさん・・・また逢えないかな~」
等と思い出に浸っていると急に空が曇り始めた。
マユが新之助が来た時と同じと思い龍の笛を首に下げ外に出た時だった。
「ひ!」
居たのは新之助ではない・・・巨大な目玉・・・目玉はマユを睨むと変化し武者殺駆の姿になった。
「こ・・・怖い・・・たすけ・・」
武者殺駆はマユを掴み上げると次元に穴を空けそのままマユを引きずりこんだ。
次元を越え新之助たちの世界の人里離れた山の中に送り込まれてしまったマユを3体の武者殺駆が取り囲んだ。
『この子供か・・・』
『ああ・・・こやつ・・・三人衆の一人と繋がっている』
武者殺駆たちはマユを餌に新之助たちをおびき出そうとしていたのだ。
すると
「!!」
咄嗟に逃げ出すマユ。武者殺駆たちが追いかけるが・・・見渡す限り森の中・・・隠れる場所などいくらでもある。
『何処に行った?』
武者殺駆が周囲を見回している。物陰に隠れるマユは恐怖の中・・・首にかけていた龍の笛を取った。
「お願い・・・がんだむさん・・・助けて!!」
笛を奏でるマユ。
そして
『!?』
その笛の音を聞いた武瑠。
『新之助・・・マユだ』
「・・・え?マユちゃんが!?・・・どうやってここに!?」
『・・・それに闇軍団の気配がする』
「なんだって!?」
宿題に苦戦する翼を放り出し急ぎプラモ狂四郎から出た新之助は・・・
「結界変幻!!」
武瑠を手に結界コントローラーを起動させた。
武瑠に武身したと同時に大空へと舞いあがった。
『新之助あっちだ!』
「よし!待ってろマユちゃん」
武瑠の案内で光速を越えマユの音色のする方角へと飛ぶ新之助。
『見つけたぞ』
「ひ!」
隠れていたマユを見つけた武者殺駆に掴まれてしまう・・・だが・・・
「その子を離してもらおうか!!」
「がんだむさん!」
新之助が駆けつけた。
『ふん・・・貴様さえ来ればこんな娘どうでもいい』
マユを離すとマユは新之助の元へ駆けよる。
「がんだむさん!」
「マユちゃん!隠れてるんだ!」
「うん♪」
マユが隠れると新之助は盾を取り出し武者殺駆に向かって構えた。
すると武者殺駆たちが集結し巨大な目玉に変化すると一つとなり再び変化を始めた。
「なんだこりゃ・・・」
『奴ら・・・一体』
武瑠もこのような現象は初めてのようだ。
『我が名は武者死愚・・・』
死愚と名乗った武者は新之助に刀を振り下ろすが盾で防がれるが凄まじい衝撃波が生まれる。
だが死愚の攻撃は二撃・三撃と続き徐々に新之助の体力を奪って行く。
「何ちゅう馬鹿力・・・畢姉並だぜ・・・」
『ああ・・・あいつのパワーは並大抵じゃないからな』
「けどね!!」
ユアと共に防御方法で特訓した新之助にとっては・・・
「畢姉に比べれば軽い!!」
そう言って死愚を吹っ飛ばした。
更に自ら盾を引っ叩き衝撃波を放ち死愚を更に吹っ飛ばした。
「擢呈駆嗚呼無樹!!!」
『ぎゃああああああああああああ!!』
擢呈駆嗚呼無樹の一閃で死愚を消滅させた。
マユを元の世界へ戻すべく新之助はマユを抱えた。
「よし!今すぐ次元を」
『ダメだ!』
「え?」
マユを抱え飛び立とうとする新之助を止める武瑠。
その理由は
『あの次元移動はお前が超光速飛行の偶然の産物だ・・・変身しているお前のみなら出来る・・・だが普通の人間のマユが耐えられるわけがない』
「くそ・・・」
「がんだむさん?」
寂しそうな顔になるマユに新之助は・・・
「心配ない・・・必ず・・・必ず俺が君を元の世界に帰す!」
「がんだむさん」
勇気づけられるマユ・・・だが問題は・・・マユを保護する場所だが狂四郎の所ではユアたちに勘ぐられる可能性がある為・・・問題も無く安全な場所は・・・
キャピトラ
「おねげえしやす!!」
「なんじゃ?」
武瑠に変身したまま畢に両手を合わせる新之助。
最も安全な場所は変身ヒーローで尚且つ新之助たちの複雑な事情を知っている畢たちの所だと思ったらしい。
「あいよ~・・・」
あっさり承諾する畢はマユにフルーツジュースを出した。
するとマユは・・・
「しょっかくがある♪」
そう言って畢の触角(アホ毛)を握るのだった。
「・・・手ごわい」
「慣れるまで時間かかりそうね」
その様子を見てウンウンと頷くラン。
すると畢がランに言った。
「お前次元移動できるだろ」
「出来るけど・・・次元はたくさんあるからな・・・時間はかなりかかるぞ」
言った事のない世界の特定は困難らしい。
そんなこんなでマユはしばらくの間キャピトラに居候することになったのだった。
「それじゃ・・・また!」
「がんだむさん」
外へ出る新之助を追いかけるマユ・・・だが見失い入れ替わりに変身を解いた新之助の姿が・・・
「がんだむさんは!?」
「ええっと・・・飛んでったよ」
必死に誤魔化す新之助。どうもマユの夢を壊してはいけないと思ったのか変身している事は黙っている事にしたらしい。
その夜
「おといれ」
寝つけなかったのかトイレに起きたマユ。
すると間違えて地下室のドアを開けてしまった。
「ふぇ?」
マユが入ったと同時に地下室が明るくなり格納されているライダーマシン・モトホッパーとブライドロンの姿が・・・
「うわあ!」
マユがブライドロンの前に立つとドアが開きシートに座ると内部のメカニックに驚き。
「あなた何ができるの!?」
ブライドロンに搭載されているモニターが映り分析機能が起動しマユの身体をスキャンした。
結果は健康そのもののようだ。
「他には?おしゃべりは出来ないの!?」
すると
『マユさん、車が喋るはずないでしょう』
「しゃべるよ~・・・!?今しゃべった!!」
マユの前で喋ってしまったブライドロン・・・すると・・・
『・・・未熟者が』
モトホッパーも声を出した。
「バイクがしゃべった!」
喋るバイクと車に喜ぶマユ。
『マユさん・・・この事は秘密にしておいて下さいね』
「どうして?」
『他の方に知られてしまえば騒ぎになってしまいます』
『コクコク』
二台のマシンのお願いにマユは。
「うん!わかった!じゃあ私達友だち!」
すると・・・
『はい。私たちは友達ですねえモトさん』
『コクコク』
そうしてマユはブライドロンの中で一夜を明かすのであった。
後書き
翼
「夏だ!海だ!というわけで海に来た俺達!何とガンプラの大会があるんだって!?
次回!ガンプラサマーレース!
て!バトルじゃなくて障害物競走なの!?」
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