剣の世界の銃使い
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団欒とかとか
前書き
先週一週間、ネットが使えない、というか回線が繋がってなかったので投稿できませんでした、すいません。
では、どうぞ!
「ほんと驚いたよー、レイトくんもユニークスキル持ってるんだもん」
「まあ、親しい人にしか言ってませんし」
デュエルが終わって、4人で雑談タイムに入っている。内容のほとんどは、俺のユニークスキルについての詮索だったが。
「スキル内に設定されている武器は、あの3つだけなのか?」
「いや?もう少しあるけど、ただ単に普段使ってるのがあの3つなだけ」
デュエル自体は負けてしまったが、不満や負の感情は無い。自分の現在の実力がどの程度のレベルなのか分かってよかった、というのが今の素直な感想だ。まあ、遠距離型スキル構成なのと、戦闘用スキルが半分しかない構成でキリトに付いていければ上出来だろう。
「そういえば、銃火器スキルって派生とかがあるーとか前聞いたんですけど・・・、それってどういう事なんですか?」
「あれ?ちゃんと説明して無かったっけ?」
シリカにはほとんど話し終わったと思ってたんだけど。いつもあんまり遠慮して聞いてこないし、この機会にってところか?別に他の人に他言しなければ俺はいくら聞いてきても問題無いんだけど。
「普通の武器とかにも派生スキルってあるだろ?片手剣から両手剣みたいなのとか、2つ以上のスキル使って使うのとか。それと一緒で、銃火器スキルの派生スキル。入ってるのは、さっき使った双銃を使う近接戦闘用の《銃衝術》と、一対多用の《速射》の二つだな」
速射は一回の攻撃で大量の銃弾を撒き散らすスキルなのだが、もともと銃弾一発一発の値段が高い上に、それを無駄打ちするとなると、非常にコストパフォーマンスが悪い。そのため、現在はほとんど使ってないのだが。
そういえば、同じユニーク使いが隣にいるのだし、前々から思ってたことを聞いてみるか。
「そういえば、二刀流ってソードスキルの数ってどうなんだ?」
「数か?・・・どうって、別にほかのスキルと変わらないけど、それがどうした?」
やっぱりか・・・・・。一縷の望みにかけてたのだが、それも今崩れ去った。せめてまだ、ほかのユニークスキルもスキル数が少なければよかったのに・・・。あはははは・・・。
「だ、大丈夫?」
「予想はしてたんですけどね・・・・・」
軽く落ち込んだ後、皆が最も気になっているであろう出現条件について聞かれた。キリトは一年ほど前にいつの間にか入っていたらしい。
「ん・・・、悪い。これはちょっと話せない」
「大切な情報だしな。まあ、そこまで聞けるとは思ってなかったし」
「あ、そういうことじゃなくて、出現条件は分かってるんだけど、ちょっと確認取らなきゃいけない奴がいるから」
皆、情報屋だと思ったのだろう。今度聞いてみて、大丈夫なようだったら話す、そう言うと皆納得してくれた。
「そろそろヒースの所に行った方がいいと思うんだが」
「そう言われれば、そうだったな。それにしてもレイトはすごいよな。メッセージ一つであいつに話つけられる奴はそうそういないだろ」
「レイトくんは団長と仲がいいんだよ。団長、任務以外ではほとんど他の人に干渉してこないのに、レイトくんは結構一緒に遊びに行ったりしてるよね」
答えようとすると、先にアスナさんが答えてくれた。まあ、結構会いに行ってはいるな。遊びってほどの物でもないけど。
「腐れ縁なだけだ。あいつも少し位息抜きしないと、ストレス溜まるだろうし」
唯でさえあいつは普通のプレイヤー以上に行動している。ギルドリーダーとしても、最強のプレイヤーとしても。それに・・・。
「そのお蔭でこっちも助かってるんだけどね。レイトくん、KOB内じゃ色々有名だよ?」
は?俺何かしたっけ?なるべく失礼にあたらないように動いているようにしてたのだが・・・。
「へ?有名ってなんでですか?」
「一人で三人分の働きをする後衛ーとか、団長と気軽に話せる希少な奴ーとか、ギルメンじゃないのに、ギルドのこと結構考えてる人ーとかいい噂ばっかだよ」
き、希少って・・・。まあ、確かにKOBにはしょっちゅう行ってるけどさ。まあ、悪い噂がなかっただけマシとしますか。
「今度また手伝ってね、まあ、私しばらく抜ける予定だけど」
「え?」
これはシリカの声。だけど、俺もシリカと同じ考えだ。いきなり副団長が抜けるとか・・・・。というより、あのギルドアスナさん目当てで入ってる人結構いるから、アスナさん抜けたら結構戦力低下しそうな気がするんだが。いや、するな。そこら辺、無自覚なんだろうなぁ。
「ヒースと考えが合わなくなったから、新しいギルド作るとか?」
MMOでは意見の別れから袂を分かつ事は珍しくない。
「あ、いやいや。キリトくんとパーティ組むから、それでね」
「そんなんで抜けられたら、ヒースも溜まったもんじゃないと思いますけど・・・」
恋人とパーティ組むのでしばらく抜けます!とか、いきなり言われたヒースも大変だろうな。まあ、副団長だし、短期休暇ならあいつが首縦に降れば通るんだろうけど。あいつの事だからなぁ、何か別な代償ふっかけてきそうだ。
「それについて、俺と立会いすることが条件らしい」
「ああ、そうだったのか。引き止めて悪かったな」
「こっちも楽しかったから気にすんな」
ふむ、ヒースと直談判ねぇ・・・。あいつのことだから、なんとなく予想はできるけど。それに対するクロノの答えも。だとすると、少しクロノにハンデ上げたほうがいいか。
「最後にこれ渡しとく。ヒースとの話し合いが終ったら開けてみろ。少しは役に立つだろう」
「レイトが言うからにはそうなんだろうな。とりあえず、もらっとく」
これでよし、と。さて、これでどこまであいつの化けの皮を剥がせるか・・・・。
「それじゃ、俺らはもう行くな。また、今度」
「あいよ、がんばってな」
「またねー。シリカちゃんもまた今度いっしょに買い物でも、行こうね」
「はい、また今度」
そこで二人と別れた。
後書き
レイト「前回のセリフ、思い出してみようか」
疾輝「ネット使えなかったんだからしょうがないじゃん・・・どうしろって言うのよ」
レイト「ま、お前の落ち度ではなかったから、許すとするか」
疾輝「なんで上から目線・・・?」
レイト「さてな、じゃ、俺は用事あるから」
疾輝「言いたいこと言って帰ってった・・・」
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