ファンタジーな悪者の狩人日記
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2話 かわいいは正義、異議は認めん
前書き
前回のあらすじ
かわいい女の子を拾ったタロー、げどその子は普通じゃなくて!?
あと今ギラファはなにやってるかな?
渓流 ベースキャンプ
ギラファ「ふぅ・・・」
さて、村長の頼みで渓流についたのだが、まさかここにも驚異がくるとは、
とはいっても今回の狩猟対象はドスジャギィ2頭、ちょうどどのような防具を作ろうかと迷っていたところだ。
採取も少し必要だが他は問題ない、行くとするか。
エリア6
ドスジャギィ1「・・・」
ドスジャギィ2「・・・!」警戒状態
ギラファ「2体ともおでましだったか、ちょうどいい」
アオラシアは1度タローと狩ったことはあるがドスジャギィは情報でしか聞いたことない、それに本来2頭同時ともなるとドスジャギィでもハンターランク2以上はないといけない、村長はそれほどランク1の私を見込んでいるのだろうか
ギラファ「もっともあの程度の強さだったら私はとくに問題ないのだがな」
ドスジャギィ1「ガァァア!!」
ドスジャギィ2「ゴァァァァ!」
さて、手早く終わらせるか。
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小型飛行船、上空
少女「すごい・・・ここまで高く飛べるなんて・・・」
タロー「まぁなー、最近のギルドはこういった技術面でも活躍してるからなー、俺も初めはびっくりした」
少女「そうえば怪我・・・本当に大丈夫なんですか?キャンプに私を運んでくれたあとまたあのジンオウガに立ち向かったのですが・・・」
タロー「 ホントに大丈夫よ?せいぜいダイナミックお手とかゴロンとかをモロ喰らっただけだから」
少女「?」
ニャン二郎「・・・まぁ、この者の言うことはあまり真に受け止めないほうがニャ、とにかく色々と大変だっただけニャ」
タロー「そうえば・・・名前はモモカ、でよかったっけ?」
モモカ「はい、タローさん、私を助けていただき本っ当にありがとうごさいます!」
タロー「んー?あーどういたしまして、ところでキミはどこに行こうとしてたの?」ナデナデ
モモカ「その、それがなんですが・・・」
ニャン二郎「そこの説明はアッシにお任せをニャ」
タローさん「どゆこと?」
ニャン「実は説明すると難しいのだが・・・」
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しばらく前
モモカ「どうゆうことでしょうか・・・・」
ニャン「どうと言われても・・・アッシは今までいろんなところへ行き、いろんな情報を得たのだがそのグリーツ王国というのは初めだ聞いたニャ」
モモカ「・・・私はこの島にに漂流するまでに1度も目を覚ましてません、なので時間的にはそれほど長くは流されてないと思いますが・・・」
ニャン「かといって別の大陸から流されてきたとしたら距離的にはかなりおかしいニャ、いくらなんでも自然にも限度があるし・・・」
モモカ「・・・その、実は船から落とされた直後ある強い光を目にしたんです」
ニャン「強い光?」
モモカ「はい、信じられないと思いますが・・・それを見た直後には気を失ったのですが・・・私の予想だとその強い光によってまったく別の場所に跳ばされたのだと思います」
ニャン「むぅ・・・たしかに不思議だニャ、強い光、か・・・」
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タロー「強い光?」
モモカ「はい・・・その、何か心当たりは・・・」
ニャン「・・・タローどの」
タロー「あー・・・実はだな・・・そんな体験したヤツがうちにいるんだよなー」ナデナデ
モモカ「っ!ほ、本当ですか!!?」
タロー「あぁ、ただちょっと言いにくいんだがなー・・・なんというか・・・」
モモカ「?どんな人なんですか?」
タロー「そのなー・・・聞いてびっくりすると思うけど・・・」
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ユクモ村
村長「ギラファ様、ドスジャギィを退治していただき、本当にありがとうございます。ささやかなものですがこれを受け取ってください」報酬金
ギラファ「あぁ」
村長「さて、ここに来てしばらくたちますがお仕事のほうはいかがですか?」
ギラファ「なかなか悪くないモノだ、魔物・・・いや、ここのモンスターは私のいたところよりもずっと活きがいい、それにここもだが渓流というところは環境が整っている、ここまでよい場所はなかなか見ないな」
村長「そうでしたか、そのような言葉をもらえるなんてまことにありがたい限りです。どうかこれからも気をつけて狩りに行ってくださいませ」
少しだけ村長と会話して加工屋に向かう私、たしかにしばらくたつが魔王様は今頃なにをしているのだろうか・・・?
勇者一行を倒して世界を制服したのだろうか、もしくは倒されてしまったか・・・
加工屋「おう、褐色の嬢ちゃん!ドスジャギィを討伐したんだってなぁ!よかったら防具作ってみねぇかぁ?」
ギラファ「あぁ、そのつもりできた」
加工屋「任せろぃ!ちょうどなにもすることがなかったからウズウズしてたんでぃ!明日には全部仕上がってるから待ってろぃ!」
加工屋に素材を預ける私、ひとつ気になったところが。
ギラファ「ここの大陸の鍛冶は見た目に合わずかなりの内部構成だな」
加工屋「そりゃあおまえ、ただでさえ巨大なモンスターに立ち向かうんだぃ!だから武器も巨大なものに仕上げるためこのような仕組みになってるんでぃ!」
本当に変わって加工場だ、鉱石でできた武器などは普通に熱するなど通常の加工をしているが素材によっては謎の液体が入った筒に加工するものをいれて造り出したりと技術が謎めいてる。
この世界は、どこまでももとの世界とはいろんなものが違った。
タローの家に戻って私服に着替える、これからはどうするか・・・
この世界を回って様々なものを魔王様のために情報を集めるか・・・それともずっとタローと共に狩りを続けていくか・・・、
・・・・・・・しばらく寝てから考えよう。眠気も襲ってきたところだったしな。
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数時間後
タロー「ここが俺ん家だよ、村長は家にいるって言ってたけど・・・」
モモカ「・・・」
タロー「大丈夫だよ、ギラファは思っているより悪くないヤツだ、ただちょっと・・・なんというか、強いのが好きなだけだから・・・」
うーんなかなかビビってらっしゃるなー、まぁ大丈夫なはずだろ。
さてさてと
タロー「ただいまー!っと」
シーン・・・・
タロー「あれ、誰もいないかな?」
ギラファ「いやいるぞ、先程まで寝ていたところだ」
タロー「あらら、起こしちゃったかな」
ギラファ「おまえの気配は嫌でもわかる。ところでほかに誰かいるのか?」
タロー「あー・・・そのぉ・・・ちょっと驚くと思うけど・・・」
ギラファ「?なんだ」
タロー「そのー、この子です・・・」
モモカ「・・・」
ギラファ「ッ!?き、貴様は!?」
タロー「実はこの子も強い光のせいでこっちに来ちゃったみたいなんだよ、この子だけだけど」
ギラファ「なっ、そ、そうなのか・・・?」
モモカ「はい・・・」
タロー「まぁー・・・そのー・・・あれだ、この子も行き先ないし、まだ14歳だからウチに居候させたいなーって・・・」
ギラファ「・・・・・(まさかこの者までもがこの世界に来ていたとは・・・こいつは、勇者一行の一人の神官だったな)」」
タロー「その・・・お願い!たしかにかつて敵だったヤツと一緒に暮らすなんてゴメンだと思うけどこの子まだ子供だし、行き先ないしで色々と大変なのだからどうにか出来ないかなーって・・・」
ギラファ「・・・本音は?」
タロー「一生養ってあげるつもりだ」
モモカ「えぇ!?」
タロー「かわいいは正義だ!!異議は認めん!!」
ギラファ「おまえの正義はそれでいいのか・・・」
モモカ「・・・!?」
ギラファ「まぁおまえの言うことなら仕方ない、たださすがに一緒に暮らすとなるとこの者は身が持たんだろう。だから私が出ていくのはどうだ?」
タロー「なるほどな、じゃあ医院長にでも頼むか」
ギラファ「?なぜ医者が?」
タロー「あの人俺とも長いしおまえとかの魔界にいるの種族について色々と知りたいらしいからな、結構そういうの好きだから」
ギラファ「そうか・・・」
モモカ「・・・えっと・・・魔界についてというのは・・・」
タロー「深い意味はないさ、とりあえずそれでいい?」
ギラファ「あぁ、ところでだがモモカといったな」
モモカ「っ!は、はい!」
ギラファ「お前以外にも同じように強い光に飛んでいったものはいないのか?」
モモカ「・・・いいえ、ほかには・・・」
ギラファ「そうか・・・じゃあ・・・魔王様はどうした・・・?」
モモカ「・・・」
ギラファ「・・・」
モモカ「・・・魔王クラスランドは・・・勇者様が・・・」
ギラファ「・・・そうか・・・」
ギラファ(そうか・・・やられてしまった、か・・・)
タロー「・・・ギラファ・・・」
ギラファ「気にするな、もともと私は魔王様の力によって服従されてたにすぎん、悲しみはそんなにない」
タロー「そうか・・・ともかく二人ともしばらくここの村で、ゆっくり考えながらこれからについて考えて見たらどうだ?まだわからないところが沢山あるんだからさ。」
ギラファ「・・・そうだな」
モモカ「・・・はい」
タロー「よし!じゃあご飯にするか!!料理アイルーたち!準備はオーケー!?」
料理アイルーたち「ニャーーア!」
モモカ「え、えぇぇぇぇぇぇ!?り、料理もアイルーが出来るんですか!?」
タロー「え!?知らんかった!?」
ギラファ「・・・ネコが料理を作ると言う常識はこの世界だけだろうな・・・」
後書き
と、言うわけで一緒に暮らすことになった神官のモモカちゃん。
次回のお話はキャラ紹介をしたあとに《モモカ、この世界を知る》になります。
あれ?主役変わってね?
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