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モンスターハンターVR シンの冒険

作者:クローン
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新たな出会い、一人のハンターとシンの再会

 
前書き
シンはモンスターハンターVRの更新により、死へと隣り合わせなでの狩り、ログアウトシステム消去により、脱出方法も失われ、仲間たちと別々に別れてしまうことになった。脱出をするには最終クエストを解禁し、クリアして終わらせることしかない...新たな冒険が始まりシンは一人となっても歩みを続けることになる 

 
「シン様、更新と復旧完了しました。ゲームを再開致します。」

シン「う...ん...ッ!」 ガバッ! (ここは?!どこだ?!)

ベッドから起き上がって「自室」から出ると、見慣れない村が広がってる。温泉や食べ物の匂い、一帯に広がる紅葉

調べると「ユクモ村」と表示されていた。モンスターハンター3rdで拠点となった村らしい

(じゃあ完全に違う村が拠点なんだ)

「本当にみんなと別々になってるのか」

信じたくなかった

(とりあえず村見て回るか...)

村長はギルドのマスターや受付嬢と話をしたりしておいた
村もギルドも明るい、少し気持ちが和らいだ

シン「みんなを探さないとな...よしっ!立ち止まっててもしかたねぇな!」

メニューから調べたところ、この村からは、村の最終クエストを1度クリアしないとほかのギルドのクエストには、挑めないみたいだ。ということは進めれば探すこともできるはず、

シン「クエストも見とこう、少しでもクリアしていかないとな、みんなのために強くならないといけないし」

やっぱりあまり強いモンスターはいないみたいだな、でも知らないモンスターしかいないしなぁ、

周りをよく見てみると、みんなPTでクエストをクリアしに行くのが基本のように見える

「パーティー...うぅ、組める人いねぇ...」

「初クエストだが、クリアするぞ!」

「おぉー!」 PTは次々に挑みに出発していく、

俺もクエストを少しずつでいいからこなしておかないと

この世界に、慣れておかないといけない。

一週間程、軽いクエストを回り素材を集める。

まぁ採集だとか小型モンスターは何回か行って多少は経験をしたけど、

問題は大型モンスターの類だ

ギルドのテーブルについてどうするかシンに誰かが声かける。

「あの...、」 シン「おぉ?!ビックリした!」

あれ?どこかで見た人だ、歳は3〜4歳は下だ、

ユキ「杏の友達の雪です。名前じゃ気づかないと思いますけど、シン...さん、昔、何度かは遊ぶ時に会ったことあるんです...」

そうだ杏の友達で昔遊びに来てた子だ、

シン「ユキ?!ごめん気づかなくて思い出した!」

ユキ「よかった!シンさんPT組んでクエスト行かないんですか?」

シン「恥ずかしいことに組む人いない...」

まぁ、元から組める人なんか少ないけど

ユキ「クスッ、良かったら私と組んでくれませんか?」

シン「え?俺とでいいの??」

ユキ「恥ずかしいことに私にも組む人がいません///」

良かった組める人がいてくれて、すげー心強い

シン「似たもの同士だな笑じゃあ一緒にクエスト行くか!」

ユキ「ありがとうございます!」

クエスト一覧

シン「ユキちゃんは経験者って言ってたけど、まずは、アオアシラでどうかな?」

ユキ「良いと思いますよ!戦いやすい相手です」

シン「そっか!よかった!」

経験者だからクエストにも挑みやすい、パーティーって大事なんだなぁ、気持ちも楽になる

シン「よしっと、ユキちゃん準備は良い?」

ユキ「はい!あ、あと」

シン「ん?」

ユキ「ユキって呼んでください///」

シン「?いいけど?」

そんなのお安い御用だ、

シン「んじゃユキ、行くか!」

ユキ「はい!」

ファーファーーン

シンとユキがやり直してからユクモ村で挑む初めてのクエスト

クエストの時間は50分です。

シン「これが渓流か〜、雪山とは全く雰囲気違うなぁ〜」

つい、景色に見とれてしまう

ユキ「シンさん、ステージやモンスターは私が案内しますね」

シン「おう、ありがとうな!」

ユキに案内してもらいながら、俺たちはアオアシラのいる
エリア6へと向かう

ユキ「いました!シンさん!」

シン「よし!ひと狩りいこう!」

経験者であるユキはしっかり動きを見抜きながら、シンも持ち前のゲームセンスで対応しつつ慎重に狩りを進める

シン「ぐわっ!」 一発良い攻撃をもらってしまう

ユキ「シンさん!」

シン「大丈夫だ!あと少し頑張るぞ!」

アオアシラは中型モンスターほどのガタイがあるが、

動きは速くなく、体力もさして高くない、二人の立ち回りにアオアシラは追い詰められていく...

(ユキも本当に上手い経験者はすごいな、守られてばっかじゃカッコ悪いな!)

ユキ「ここに!」 ユキの武器は片手剣「ソルジャータガー」

俺が今担いでる大剣、「荒くれの大剣」と同じジャギィ素材の武器だ

ガギッ! ユキへと向いたアオアシラの爪に弾かれる

ユキ(爪が!) ブゥン!

風圧の音をたてながらユキへアオアシラの爪が迫る

ザシュッ!

シンがユキの目前へと堅牢な爪が迫った所でアオアシラに切り込む、

「グォッ...」 これがアオアシラへ決定打となり、力尽き倒れた

すぐさまシンはユキのもとへ駆け寄る

シン「ユキ、大丈夫だったか?!」

ユキ「は、はい...///」(かっこ良かった///)

シンがユキの顔を覗いて取り乱しながら聞く

シン「顔あけぇぞ!やっぱくらってたのか?!」

ユキ「あ、いや!なんでもありません!!」

シン「ならいいけど、よっしゃ!クエストクリアだな!」

ガッツポーズを取りながら喜ぶ

ユキ「やっぱりPTだと心強いです!」

シン「ユキが強くて本当に俺も助かる、ありがとう!」

クエストの報酬をもらってギルドへ帰る。ギルドはハンターと受付嬢の声で賑やかだった、席についてシンとユキは乾杯をする!

ユキ「シンさんと会えてクエストも挑む勇気が湧きました!」

シン「ユキもすげぇつえーじゃん、ほんと頼りになったぞ」

ユキ「あの...シンさん」

ユキが急に真剣な雰囲気で話を切り出す

シン「ん?」

ユキ「私とこれからもPT組んでもらえますか?」

シン「あぁ、もちろんいいぞ!」

ユキの顔には今までに無い笑顔が浮かんだ

ユキ「本当ですか?!ありがとうございます!」

シン「俺初心者だし、ユキ居てくれると助かるよ」

実際に狩りでも生活でも、知り合いのユキがいてくれる方がずっと嬉しい。断る理由なんか無かった

シン「これからもよろしくな!」

ユキ「はい!」

それからシンとユキは今日は休むことにして自室へ帰った

シン 自宅

シン「良い仲間に会えたなぁ、みんなとも早く会いてぇなぁ」

ユキ 自宅

ユキ「シンさんやっぱりかっこいいなぁ///昔と変わってない///」

数日して、シンとユキは少しずつ成長していった

ドスフロギィやロアルドロス、ウルクススさまざまなモンスターと戦った、もちろん全て簡単にクリアした訳ではなかった。それでもシンとユキの息がピッタリな狩りのスタイルはギルドの中でも屈指となっていた。

シン「今日は初のクルペッコ?...か」

ユキ「シンさん、クルペッコは仲間を呼ぶので気を付けて」

シン「分かった、じゃあ行くか!」

ユキ「はい!」

シン︰装備「族長の大剣」「ジャギィ一式」

ユキ︰装備「アサシンカリンガ」「アシラ一式」


-クルペッコと戦闘中の2人-

シン(今までのヤツらより、素早くて火属性がキツいな...)

ユキ「シンさん、クルペッコはだいぶ弱ってます!」

シン「わかった、あと少し!」

ここをしっかり立ち回れば勝てる! 「う...は...いな」

シン「??」(なんだ?)

クルペッコが鳴き声を上げながらシンへと火打ち石を打ち付けた爆風をぶつける

シン「あっつッ!」 爆風の強さに吹きとばされる、火が身体に付いたが、孤島の水があるステージで助かった。ダメージが大きかった

ユキ「シンさん!」 (シンさんに大きなダメージが、少しの間私が引き付けながら...!)

バサッバサッ... 「グオオオオオオオオオオオ!!!」

ユキ「?!」

シン「なんだ?!...アイツ誰だ...?」

そこにいたのは緑の飛龍...リオレイア

シン「デカい...」

ユキ「シンさん、そのモンスターは相手にしてはダメです!クルペッコを狙ってください!」

シン「分かった!!」 意識をクルペッコから2体へと変え、体制を整える

「ゴアァァァ!」 リオレイアはシン目掛けて突進する、

シン「ッ!」 今までの敵で最速のクルペッコですら比じゃない速さだ

ドガッ シンの腹へ突進の威力が乗った脚が当たる

「ヴッ」 ドサッドサッと壁まで吹きとばされる、「ガッ...」
口から血が漏れる

(こんな火力ありかよ...)

シン「くっ!」

ユキ「シンさん!今のうちに!」 ビカアァァァ!

ユキが閃光玉を使いクルペッコとリオレイアに隙を作る

シン「グハ...ユキ、クルペッコを倒し切るぞ」

ユキ「でも...シンさんケガが...」

モンスターハンターVRでは痛みがあるせいで体力の減少は多ければ多いほど不利になる、これは回復薬を使っても、しばらく自身のダメージとして残る。今のシンにはかなりのダメージが蓄積している

シン「大丈夫...このままだと、ジリ貧になる気がする短期決戦だ...」

ユキ「は、はい!」

二人で動きをしっかり見つつ地形も利用し切りかかる。

「うおぉぉぉ!」僅かな高低差も利用しジャンプ斬りを仕掛ける。クルペッコを頭から脚まで振り抜く!

「グォォッッッ!」 リオレイアの咆哮かと思ったがクルペッコが力尽きた声だった。

クエストクリアとなりシンとユキはギルドへと帰還する

シン「いっててぇー」

シンにはクエストで背負ったダメージが大きくクリア後にも残った

ユキ「シンさん大丈夫ですか...?」

シン「大丈夫大丈夫、あでで...でも、クリア出来て良かった」

ユキ「はい...シンさんのおかげです」

シン「そんなことないさ、ユキの閃光玉助かった」

そう、あれがなければシンは死んでいたかもしれない

ユキ「はい...」

シン「んじゃあ、また明日な!」

ユキ「...」

シンが自宅に帰ると疲れや残ったダメージを癒すためにベッドにぶっ倒れる、

シン「あー...」 メニューからキッチンアイルーに料理を頼み飯を自宅に用意してもらう。

シン「ぁー腹減った〜」

いざ食べようとするが、身体が痛くて上手く食べられない。

シン「まいったなぁ...」

ユキ「シンさん、どうぞ...」

ユキが横からスプーンにご飯を掬ってくれた。

シン「なんでユキが?!」

ユキ「身の回りのことできないと思ったんです。自宅まではワープできますけど、それ以外肩借りてたじゃないですか」


シン「一人じゃろくに動けないバレてたか...」

ユキ「当たり前です。はい、あーんしてください」

シン「...ッ、あーん」 いつもより美味く感じる、何度も何度もユキにあーんを繰り返してもらった。飯は本当に美味かった。疲れもまたとれる

シン「ユキ、本当にありがとう」

ユキ「///?!今回は無茶しすぎです!反省をしてください!」

シン「あぁ、悪い...」

その後もせっかくだからとシンとユキは夜通しゆっくり話しをしていた。

ユキ「私は、杏だけじゃなくて、心一さんとも会えるからお家に行ってたんです。」

シン「え?どういうことだ?」

ユキ「私、ゲーム好きだけどクラスの子と話し合わなくて杏くらいしかまともに話せなかったんです…」

シン(そういや...ユキは昔はよく遊んでいた。だから。今より少し明るかったかな)

ユキ「浮いてきたのは、小学校あたりからです...」

幼稚園の頃のユキは一人ぼっちだった

ーーー十年近く前ーーー

ユキ「シン兄ちゃん!」 ユキは遊びに来るたびシンに思いっきり飛びながら抱きつく。

シン「うわぁっ!あぶねぇ!」バランスを崩してこけかける

ユキ「シン兄ちゃん!大好きー!」

3人は昔からシンと杏とユキでゲームをしていた。メジャーなみんなで遊べるゲームを飽きずに、仲のいい3人だった

物心ついてない時期とはいえ、一緒に風呂にすら入ったりするほどだった

ユキ「お兄ちゃんかっこよくて大好き」

シン「俺もユキが大好きだぞ」 風呂の浴槽でシンに抱っこされながらいつもユキはそう言った

それも杏やユキが小学校高学年の頃から無くなっていった

シンにもゲーム友達が増え、関係は疎遠になった

ーーーそして今ーーー

ユキ「私にとっての、初めての友達はシンさんです。」

シン「え?」

ーーーその日ーーー

ユキは昔から、一人ぼっちだった。

理由は単純なものだ、内気で人見知り

話しかけることが苦手で、話しかけられても

相手に対して返しが苦手で上手く話せなかった

その頃から少し浮いた存在にユキはなってた

小学生になると、完全に一人だった

毎日帰りも一人だったユキは

シンや杏が仲良くなれたのは近所だったから、

シン一人で寂しそうにしてるユキを遊びに誘いユキはゲームを一緒に遊んだりしてるうちに心を開いて、唯一明るい一面も見せれるようになった

ユキは結構、明るいからな

二人には明るく接するようになってから、ユキはシンに1度悩みを打ち明けた。一人で寂しいことや、どうして私はこんななんだろ

そんな悩みをシンに話したことがある

ユキ「わたし..いつも、話そうって思うけど...私が本当に愚図だから、」

シン「別に無理しなくてもいい、ユキの良いところ俺はいっぱい知ってる」

シン「ま、そう気にすんな!」

ニカッ

ユキを撫でながら、励ます

ユキ(兄ちゃん優しいなぁ)

ユキ(なんか、温かい...)



















































 
 

 
後書き
ユクモ村、ユキ、新たなモンスターを含め数々の出会いを
目の当たりにしていく、クエストだけでなく、ありとあらゆる冒険がシンを待っている 
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