マイ「艦これ」「みほ3ん」
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EX回:第26話(改2)<来訪者>
前書き
突然、部屋のドアがノックされ新たな来訪者が現れた。それは……。
「命を落としたとしても、口外禁止だ」
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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
EX回:第25話(改2)<来訪者>
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その時、誰かが部屋のドアをノックした。
「こんな時間に誰だ?」
ふと嫌な予感がする。
「……まさか憲兵?」
「司令、考え過ぎだ」
私は苦笑した。彼女は冷静だな。
「司令、私が出よう。刺客という可能性もある」
そう言いながら日向は腰刀を手に立ち上がる。
(怖っ!)
私は驚いた。
「おいお前、それいつも持ち歩いているのかよ」
「ああ」
「そんなラフな格好でも?」
「当然だ」
私をチラ見しつつ入口の方へと向かう彼女。
(戦闘バカ?)
私の脳裏を、そんな言葉が過ぎった。
バカといえば美保の川内も、その部類かも知れない。だが日向は寡黙なだけに凄みがある。
「頼むから他所の鎮守府で流血惨事だけは避けて欲しい……」
私が聞こえよがしに言うと五月雨が目を丸くしていた。
「どちら様?」
刀に手をかけたまま入口で日向が小声で聞く。
その様子に私は、しまったと思った。
もし相手が、この部屋に私が居ることを知って尋ねてきたのなら、中から女性の声がしたら変な疑いを抱くだろう。
「……」
私の不安をよそに相手は何か答えたようだ。
日向は覗き窓から確認した後、振り返った。
「司令、技術参謀だが……どうする?」
そりゃ、答えるまでも無いだろう。
「入れてくれ」
「了解……」
日向はドアを開けた。
「ご苦労」
そう言いつつ入ってきたのは紛れもなく技術参謀だ。
彼女は日向が腰刀を手にしているのをチラッと見ても、まったく動じなかった。
ある面そういう物騒なものが彼女の身近には、常に在るんだろう。なにせ動く国家機密なんだから。
「スマンな司令。明日、発つことで打ち合わせをしておく必要があってな」
「ハッ。失念しておりました」
技術参謀もTシャツだぞ。女性ってのは臨機応変なんだなと妙に感心する。
そんな私の気持ちを察したのか彼女は言った。
「司令、もっと肩の力を抜け。疲れるぞ」
私は苦笑した。
(貴女に言われたく無い)
「よいしょっ」
彼女は空いているソファに腰を沈める。
日向は簡易キッチンで新しい飲みものを準備している。
「寛代がやっと寝てくれてな」
そういう彼女は母親の顔をしていた。
だがすぐに、いつもの参謀フェイスに早変わりした。そして敬礼をしようと立ち上がりかけた五月雨を制した。
「五月雨、本来ならお前た同席すべきではないが特別に許可する」
「はい」
「ただし、これから交わされる内容は一切他言無用。敵に捕まって拷問され命を落としたとしても口外禁止だ」
(おい、いきなりそこまで言うか?)
可哀想に五月雨は震えだしている。
それを見た技術参謀。
「嫌なら、退出しても良い」
(追い討ちをかけるなんて趣味が悪いな)
一瞬、部屋の空気が張り詰めた。
だが技術参謀は直ぐに柔らかい表情に戻った。
「スマンな五月雨。私の職業病だ……口外無用なのは事実だが」
そこで参謀は一呼吸置いた。
「お前は海軍を信頼しているのか?」
五月雨は、かすれたような声で答える。
「はい」
技術参謀は、深く腰をかけた。
「それなら良い。我々はクルーだからな」
それを聞いた五月雨は、急に明るくなって
「はい!」
と応えた。
それを見た技術参謀は笑った。
「良いぞ」
(何となく技術参謀って青葉さんに似てないか?)
私は、そんなことを思っていた。
きっと、この二人は諜報活動中も意気投合して情報収集していたのだろう。夕張さんも恐らく同類だし。
私は独りで苦笑した。
後書き
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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最新情報はTwitter
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。
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