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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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『あっくんの小さいアレ』5-3


「りっちゃん興味津々か? なら覗きに行こう!!」

「な、何言っているんですか!?」

男女を隔てたベルリンの壁の向こう側へ行こうですって……そんな羨ま…

「は、犯罪よっ!!」

「可愛いものが好きなら一見の価値♪」

「そ、そうゆう問題じゃなくて、ですね!!」

「(………なんだこの不毛な過ぎる会話は)」

「それに今はたぶん、そんなに可愛くないわ!」

「なにぃぃぃ!? なぜわかる!?」

「じょ、常識よ…」

「……ふーん」

ウグッ。観光客の人の冷たい視線が痛いッ!!
べ、べべべべべつに、私が意図的に興味があって調べたとか、そんなことじゃないですからね!? か、勘違いしないでよねっ!?
ただその……おばあちゃん直伝の海苔巻きをもっと美味しく出来ないかと……パソコンでいろいろ検索していたらですね……イロイロ・モロモロな感じのピンクなページに………とばされちゃったりしまして///

「………////」

「どう可愛くないんだ!? おしえてりっちゃんっ!」

「な、なんでそんな説明を!?」

「やっぱり見に行くしかっ!」

「ずるいっ! …ぁ。じゃなくて駄目っ!!」

「(……今宵の月は美しい)」

壁の向こうへ行こうとする千代紙さんの腕をとっさに掴んだはいいですけど、どうしましょう。
なんて言えばアホの進行を止めることができるのでしょうか…。やはり、正直に説明してあげるしかない…の?

「お……大きくなっているの」

「ハ?」

「…驚くほど段違いに!!!」

「なんとっ!?」

「成長度合いで言えば、先頭の形状も変化!」

「かっこよさそう! よけー気になる、のぞこう!」

「駄目ですって!!」

「止めるな、りっちゃんっ」

「止めますよ! だ、だってもしかして斎藤くんの股間の”アレ”が標準の”ソレ”よりも小さくそのことを気にしてたら……貴女が見る事で深く傷つけることになるんですよっ!!!?」

「マジかっ!?」

「斎藤くんのような完璧人間程、そうゆうコンプレックスが強いと聞くわ!!!」

「詳しいな!?」

「やはり貴様、むっつりだろ」

「違います!!」

観光客の人が変な誤解をしてらっしゃるのはずごく気になりますが、今は目の前にいる千代紙さんの方です!
こ、これだけ教えてあげれば満足して出て行ってくれるは……

「だが、そうゆうことならばなおさら見に行かなくてはっ!?」

「ちょと、貴方!?」

無視ですか!? 私が言ったこと完全無視ですか、このアホはっっっ!!?

「そんなあっくんでも私は大好きだよ…と抱きしめてあげたい。
 そして深まる愛!!」

「んなぁぁぁぁああ!?」

「今行くよー、あっくーん♪「待ちなさいっ!!」」

白い戦闘ロボットに乗って「いっきまーす」って数回叫んだだけなのに名言と言われているあの人みたいに飛び出そうとした、千代紙さんの身体を掴み動きを封じました。

「そもそも斎藤くんのソレは小さくないかもっ!!」

「その時は……ワタチが殴られるだけのこと。ワタチは自分が殴られることよりもあっくんが苦しみ続けることの方が辛いから」

「ええええええぇぇぇぇぇええ!!?」

「さあー、離すんだ! ワタチは行くっ!!」

分かります。99%このアホはぶっ飛ばされる。でももし1%の確率で奇跡が起こってしまったら…

***

全裸マンのちよ子とー、あっくんがー

「あっくん…」

「…お前が一番だぜ」

がー

***

「イヤアアアアアアアアアアアアアアァァァァッァァァァアアアア!!!」

そんなことは絶対に起きないと、分かってはいます。でも1%でも起きる可能性があるのなら、私はっ!!

「私も行くわ!!」

「なにぃ!? 殴られるかもしれないというのに、なぜそこまでする!?」

「そ、それは……」

「ん?」

「生徒会長だからです!!」

「生徒会長って大変だなっ!?」

私達は共に手を握り合い

「ならば、共に行くぞ!」

「ええ。斎藤くんのためならっ!」

いざ! 男女を隔てるベルリンの壁の壁の向こう側へ!!

「あっくーーーーん!!!」「最藤くんっ///」

「――――ッ!?」

「―――ぇ!?」

壁に登り顔を出した瞬間、隣にいた千代紙さんの顔面に鬼の金棒がめり込んでいました。そのまま千代紙さんは女湯の中へジャポン。

「あんたまでいったいなにを……」

斎藤くんの困惑した顔。
い、いけないっこのままだと私は千代紙さんと同類ということにされてしまうわ!! なんとか、誤解を解かないとっ。

「ち、違うの!! 変な目的じゃなくて、あくまで最藤くんのためにしたことであって、変な目的じゃなくてぇぇぇぇぇええ!!!」

「……わかった。もういいから」

「ぇ? わかってくれた?」

「はいはい」

女湯に戻って温泉につかりなおします。

「あ~良かったぁ」

「(……良くはないだろ)」








※一方その頃男湯では……




「どうして……みんな僕様ではなく最藤君ばかりなんだろう……」

「アナタが変態だからじゃないですか~?」

「うぅ……ぶくぶくぶく………」

犬神家の一族ならぬ、水仙時財閥の一族が誕生していましたとさ_♪








「ふふふ……レアな写真げっと」





 
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