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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第六章 Perfect Breaker
  最強/究極

今までのあらすじ

サーヴァントを失っていくセルトマンは、ここで一気に五体の召喚を行った。

セイバー・オクタヴィア
ライダー・オフィーリア
アサシン・キャンデロロ

そしてライダー・クウガ

彼女たちは自らの姿と相対し、そして彼等は究極の闇となった伝説へと挑む。


その中で、「EARTH」前に現れた五騎目のサーヴァント・ブレイカーの前には、同じくサーヴァントであるはずの赤銅の翼が。
彼女はどうやってその呪縛から逃れたのか。


セルトマンが彼等を召喚する、その数分前―――――



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「世界四剣の特性を、各々知ってござるか?」

「俺のは「統治」だろ」

「私は「勝利」」

「で、そいつが「治癒」だな」

「然り。そして吾が剣は「開錠」を旨とするでござる」


そういって、それぞれの四剣を指していく赤銅。

以前関わったこともあるが故、その手の話は何度も聞いた。

聖剣が勝利し
神剣が皆を癒し
天剣が統治し
鍵剣が心を開いて融和した

そんな伝説だ。


「それをうまく使えば、こんなこともできるでござる。ああ、各々方。念じるだけでいいので、吾に完全に貸し出す、ということをお願いするでござる」

しっかり使えないと、どうやらこの処理は失敗するとのこと。
本来の所有者ではない彼女がほかの三本を十全に使うのは基本的に無理なのだが、やはりそこは同じ四剣所有者であり、そして所有者の意志があればそれに問題はないらしい。


「では―――――フッっ!!」

座り、息を吸い、短い気合と共に吐き出す。
その掛け声に合わせて、まず彼女はΧブレードを自らに突き刺した。

その光景に驚く一同だが、アリスだけはなるほど、と感心している。

そうしていると、赤銅の指した胸部から光が漏れてくる。
それを確認した後、今度は聖剣と天剣を手にして空を仰ぐ。


するとガラン、という音と共にΧブレードが地面に落ち、彼女の胸部から落ちた。

抜けた、ではなく落ちた、というのは、彼女の胸に大きな穴が開いていたからだ。
そこから浮いてきた光に向けて、赤銅はエクスカリバーと十五天帝を同時に向ける。

光は分裂し、紅い光と赤銅の光に分かれて漂う。
エクスカリバーで紅い―――セルトマンの魔法陣と同じ色だ―――光を切り、残った光が散らないように十五天帝を向け続ける。


だが胸に開いた穴から、今度は赤銅の肉体そのものの崩壊が始まった。
魔力粒子となって散っていくそれを、エクスカリバーを置いて今度はヴァルクヴェインを掴んだ。

胸元にその切っ先を置くと、驚異の再生速度でその崩壊が止まり、逆再生のように戻っていく。

最後に十五天帝で光を胸に押し入れ、Χブレードでしっかりと「閉じた」。



フゥ、と息を吐いて、これで赤銅のしたかったこととやらは終わった。
かなり汗を流しているが、苦しい、痛かったというよりは、疲労の色の方が強い。どうやら相当に精密な作業だったらしい。



「な、なにしたんだ?あれ」

唖然とする蒔風だが、彼でも何をしたのかよくわからないらしい。
その彼に、しょうがないですね~となぜかドヤ顔をしながらアリスが説明する。


「いいですか?まず彼女は鍵剣で自らの胸―――というよりは、魂を開示しました」

それが、あの胸から出てきた光だ。

「そして聖剣を以って、その魂に捉われた契約を断つ」

恐らくは令呪の縛りのことだろう。
だが、そんなことをすれば魂がバラバラになる。

「それを天剣の「統治」の特性で自らを統べることにしたのでしょう」

そうすることで不純物は消え、自分の魂のみが残る。

「とはいえ、肉体は崩壊します。それを神剣で回復させ、最後に魂を入れ物に。そんなところではないですか?」


アリスが赤銅の顔を覗き込み、それに対して「正解でござるよ」と赤銅が答えた。

グリッ、とこちらを向いてきたアリスが、再びドヤ顔。
なぐりたい、この笑顔。


「ちょ、たまには私がなんかわかってるキャラでもいいじゃないですか!!なんでそんな顔するんですか!?」


ともあれ、こうして赤銅の翼は令呪の縛りから脱したのだ。
無論、マスターはセルトマンであることは変わりない。令呪の命令を受け入れる、というサーヴァントの条件と一緒に契約も破棄出来ればよかったのだが、流石にそこまでは出来なかったらしい。

自分で魂の改竄を行ったのだ。それ以上のことをすると、今度は魂がバラバラになって戻せなくなるかもしれない。


そして、彼女は




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「そうか。それで君は召喚に反応してきた、ということか」

そう。
彼女は、翼刀が飛来してきたサーヴァントを察知するよりも早く彼の召喚を感じ取り、一人ここまで飛んできた、というわけである。


「・・・・・其の方の相手。他の者に譲る気はあらず」

「そう。まあそうだろうな」

ギィ!!と剣が弾け、後退しあう二人。
と、そこで赤銅がら堅苦しい―――というよりは、雅な雰囲気が取れた。


「他に理由を上げるとすれば、其の方の相手が出来るのは吾しかいないと思ったからでござるが」

「そ、そんな口調なのか・・・・」

ガク、と肩を落として気の抜ける思いのブレイカー。
そして、お互いに笑う。


「どうやら、君の破壊衝動はなくなったようだな。赤銅」

「うむ。できれば飛鳥――――あなたがいた時に、吾自らこの呪縛に打ち勝てればどれだけよかったか」


飛鳥、と呼ばれたブレイカーは、そうは言ってもしょうがないだろ、と笑う。


サーヴァント・ブレイカー
真名を飛鳥とするこの男は、一体何者なのか。






話は、遥か昔へと遡る。



かつて


赤銅の翼が誕生した時、彼女はすでに完成された兵器だった。
自らの破壊に疑問を持たず、ただそうであれと望まれて作られたように動き続けた。


彼女を作り出した機関は、その完成を喜び、そして世に放った。
そうすることで、彼女の力と性能を試したのだ。


そして、三つの世界が破壊された時点でその成果に満足し、機関はそれと相対するべき存在の開発(後のYOKUTOプロジェクト)に取り組んだ。


しかし、赤銅を止めるためには一切動かなかった。回収にもいかなかった。

成果がわかれば後は知らないと言わんばかりに放置したのだ。


あれに勝てるものなど、自分たちの作り出したもの以外ありえない。
ならば、誰かが封印し厳重に「保存」してくれる、と考えたからだ。




そして現に、そちらには観測者たちが動いた。
一つの世界が破壊され、異常を察知した観測者たちは赤銅を止めようと戦った。

だが彼女を止めることを出来ず、最終的には十一の世界が破壊されてしまう事態となる。

その戦いの中で得たデータをもとに、彼等は総力を以って立ちあがり、ある世界の辺境に彼女を封印することに成功。
そこに至るまでに出た死者、消滅者数は計り知れない。当時128名いた観測者も、この戦いが終わったときには卑弥呼一人を残して全滅。

これが、かの「赤銅大戦」の簡単なあらましだ。

その後の物語は、我々も知る物語。







だが、そのなかで我々の知らない男女の物語があった。


赤銅の翼を救おうと立ち上がった観測者がいた。



ただ一人だけ、いた。




一つ目の世界が破壊され、その事態を重く見て彼は一人で彼女の元へと向かった。
そして、その顔はとても静かなものだった。


破壊したいからやったのではない。
仕方なくやったわけでもない。

ただそうすることしか知らないからやった。

そう。赤ん坊が泣くことしか知らないように、彼女はそれしか知らなかったのだ。


静かながらも、その彼女からは「無邪気」という者しか感じ取れなかったのだ。
どうしても彼女が、邪悪なものには見えなかったのだ。




しかし、敵だ。
彼は彼女に剣を向けた。

その力は圧倒的なもの。世界を破壊する、翼人のクローン。その成功例。
だが彼もまた圧倒的な実力を持った者。

両者の実力は拮抗し、その内で語ることも多々あった。


そして実際に聞いてみると、彼女は「こういう存在」としてあるようにされていたらしい。

そんなことはあんまりだ。
その観測者は、皆に訴えた。


「彼女を救うことはできないのか」と

無論、反対者もいた。
すでに世界は一つ破壊されている。

当時そう多くない世界だ。
どれが外史か正史かわからない。どれがどう影響しあっているかわからないなれども、そこに生きている人間は確かに存在する。それが一つ消えた。この事実はあまりにも重い。

しかし、真の悪を倒さなければこの事態は終わったとは言えない。
その為には彼女の協力が必要だ。そうでなくとも、こちらに引き込むことはできないか。


そして観測者たちは話し合いの末に、それを彼に一任した。




こうして、彼女と観測者の奇妙な組み合わせが誕生した。


言葉を交わした。
剣を交えた。
一緒に寝たし、一緒に食べた。

共に生きた。
生きてみた。


現に一つ目の世界が破壊されてから、852時間と24分。
それだけの時間は、(不安定なバランスの上ながらも)平和なものだった。

当然彼女が暴れたりケンカもしたが、彼はそれを相手にできる程の実力者であるのも、彼に一任された要因の一つだ。


その中で、自然と彼等は惹かれあった。

何がいけないことか
何がすべきことか

それを教えてくれ、身を呈して私を止め、護り、諭してくれた彼に


そして倒すべきではなく、護るべき、救うべき彼女に、彼もまた



最初の一週間は最悪だった。
次の一週間はなんとなくいた。
次の一週間から、気に入った。
次の一週間になると、隣にいないと不安だった。
最後の一週間は、失いたくなかった。

そして、最後の一日に彼女はついに動き出してしまった。



後からわかったことだが、一向に進まない世界破壊の実状に、機関からの手が加えられたのだ。
最初は「そうあるべき」とそのままに破壊した彼女だったが、彼を知り、それを改めはじめていたのである。


だが、彼女に埋め込まれた本能(プログラム)は凶悪だった。
それは即座に暴れ出し、彼女の理性を奥底へと沈ませた。


暴れる彼女を、必死になって彼は止めようとした。

万に及ぶだけ、手を伸ばした。
億に達する言葉を掛けた。
兆を越えるほど、彼女の剣を止めて見せた。
京でも足りぬほど、彼女を想った。


だが、彼の想いは届かない。
兵器として始動した彼女を止めることはかなわず、そして彼は六つ目の世界で命を散らした。


観測者たちは、決断する。

我々の中で最強であった彼が破れた以上、救い出せぬ以上、もはや彼女をどうすることもできぬ。
あの彼にできなかったことが、他の者にできるはずなどない。


あとは述べたとおりの結末。
観測者たちは壊滅し、そして赤銅は封印され、機関は研究をつづけた。



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そして、現在。

その二人が、今ここで、再会し―――――そして、またぶつかり合うしかないと言うのは皮肉が効きすぎている。


「さて、行くでござるか」

「ああ・・・頼むよ、赤銅」

「うむ。あの時は飛鳥が吾を止めてござった。だから今度は、吾が飛鳥を止める番でござる!!!」



飛び出し、切り掛かる赤銅。
それに合わせて、飛鳥が剣を上げた。

ぶつかり合う一撃。同時に両者は上空へと飛び出し、戦いを始めた。



ちなみに

赤銅に殺されてしまった時の飛鳥は、それでも彼女を止めようとしていた。

そしてそれまでの時間。
時折かんしゃくを起こしたりした赤銅を諌めてきたのが一体誰だったのか。


つまり彼は、何も縛りがない以上――――――彼女より強い。



「墳ッッ!!!」

赤銅の念動力が、飛鳥の身体を縛っていく。
そしてそこへとΧブレードを“握りしめて”突っ込んで行く。


普段はその力でΧブレードを浮かせて使用している赤銅を知るならば、この両手にどれだけの本気が込められているかがわかる。

だが


念動力をいともたやすく引き剥がし、飛鳥は突っ込んできた赤銅に切っ先を向けた。

ビタァ!!と赤銅が止まる。
その首には、切っ先があと数ミリ前で届くところ。


「く・・・さすが最強。こうなる・・・・でござるか!!!」

「仕方ないとはいえ、心が踊り始めた。これも宿命か。さあ、行くぞ!!」



この瞬間から、空は別の領域になる。
地上の戦いも激しさを増すが、それ以上に―――――世界の次元が変わって行った。




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古代の戦士クウガ

その存在は、石碑に刻まれた古代のリント文字にて語られている。
また、彼はその身を以ってして未確認生命体第0号、グロンギの首領「ン・ダグバ・ゼダ」を封印し、発掘された直後に息を引き取るまで生きていたとされる。

だが、もし仮にその彼がここに召喚されたとして、おかしなことが一つ。


「ゴウラムだ」

「ゴウラム?」

蒔風が、未だ動かないクウガを前に冷や汗を流しながら語る。


「クウガの従者・・・・ゴウラムは、その者が究極の闇へと身を堕としたときに灰になって崩れ去る、とされている」

それは、古代人が設けた緊急措置。
闇に堕ちたクウガに利用されぬよう、その際にゴウラムは砕ける様にプログラムされているのだ。

五代雄介は優しい心を持ち続け、それを源として変身したため、アルティメットフォームになろうともゴウラムは砕けなかった。



だが、古代においてそれはなかった。
アルティメットフォーム・・・・究極の闇と言えば、戦う意思で変身し、そしてそれが暴走することを言うのだ。

そして現代までゴウラムが残っていたということは、古代の戦士はアルティメットフォームにはならなかったと言うこと。
それがこうした形で召喚されている、ということ。それは



「セルトマンの召喚もだんだん違って来てるな。今までは死んだ者たち。そして今度は、別の可能性を引っ張ってきている」

「別の可能性っすか?」

「だがそれではおかしい。確かにその存在はあり得るのだろうが、アーカイヴにその存在があるわけではないだろう」



そうだ。クラウドの言うとおりである。
しいて言うならば、先ほどの魔法少女の魔女たちも同じこと。

きっといるだろうとされながらも、決して原典・・・少なくともアーカイヴにはないはずの存在が召喚されている。




「それがセルトマンの目的につながってるのかもしれないな・・・・だが今は」

「今はあれを倒すんですよね!!」

「そ。だがまあ――――気を抜くなよ」


蒔風とクラウドが剣を構える。
だが、こちらからは決して動かない。


対して、ズシャとクウガは一歩一歩踏みしめ、ゆっくりとこちらへと向かって来ていた。

そして、一気に―――――


「ガぁぁアアアアアアア!!!」


「来たぞ!!!」

駆けてきた。
そのクウガを迎え撃とうと、蒔風とクラウドが駆け抜ける。


蒔風が構えるのは、「龍虎雀武」を組み上げ朱雀槍の先端に青龍刀を付けた青龍偃月刀だ。


右からそれで切り掛かり、クウガが上腕でそれを受け止める。
同時に左蹴りを放ち、腹に命中。そこを足場にして反転して下がる。


そしてクラウドがクウガと蒔風を飛び越えながら、真上から剣を振ってその首筋に火花を散らせた。


その一撃に上体を少し揺らしたクウガだが、意に介することなく構えて二人を睨む。

左右に一人ずつ。
右に蒔風、左にクラウドをおいて睨み、同時に切りかかってきた二人の剣を次々に弾きと飛ばしていく。


一体どういう反射神経をしているのか、二人の剣撃をこのライダーはすべてを受けていく。
しかも腕で受けても火花が散る程度でダメージとは程遠いのだ。

一体どれだけ硬い装甲だと言うのか



バッッ!!!

「やばい!!」

ドドンッッ!!


クウガが二人に向かって肩の棘を向け、蒔風が絶叫する。

二人は同時に剣でガードし、そしてそこに猛烈な衝撃が叩きつけられた。
このクウガの肩から常に発せられている振動波は、万物を斬り裂くブレードになりうると言われている。

常に斬撃を纏っている肩を向けられては、もはや防御も何もなく


「グォッ!?」

「痛って!!!」

押し切られ、ドタンと倒れる二人。

そしてクウガは拳を握りしめ、そこに炎を携えながらクラウドの方へと向きその拳を振り下ろす!!!


「させるかァ!!!」

そこに、翼刀が刃幕で彼を守ろうと援護した。

流石に腕を組んでそれをガードするクウガ。
その隙に二人は弾けるようにその場を離れ、肩で息をしながら翼刀の脇に立つ。


「礼を言う」

「いえ。でも・・・・」

「ああ、こりゃマズい」

刃幕で巻き起こった土煙。
その中から、ほどなくして黒い体躯が出てきた。

その身体に傷はなく、ただ単に数の多い攻撃にひるんだだけのようであった。


「行けェ、翼刀!!」

「了解!!」

ゴ―――ォッッッ!!!


蒔風の号令に応え、さらに刃幕を展開させる翼刀。
すると、クウガはまだ土煙に隠れていた右手を振り上げ、その刃を一気に弾きあげていく!!!


「くそ、やっぱか!!」

「タイタンソード!!!」

クウガの右腕には、刃の一本を掴んだのか、漆黒のタイタンソードが握られていた。
アルティメットフォームになっても、周囲の物を自分の武器に変える「モーフィンパワー」は失われてはいないようだ。


「ォォォオオオオオオオオ!!!」

「ハァァアアああああああ!!!」


一斉射出されていく翼刀の刃幕。
逃れる隙間などあるはずはなく、回避のために背を向ければ串刺しだ。

だが、クウガはその中へと自ら足を踏み入れていく――――――


「なっ!?」

「怯むな翼刀!!!」

飛来してきた一本目の刃。
それを左手でつかみ取り、更にタイタンソードを作り出すクウガ。

二刀流となったクウガは、襲いくる刃幕を次々と切り捨てては砕き、弾き、吹き飛ばし、一切の減速もなく全力疾走して彼らの元へと駆けてくる!!!




「く、これ以上は!!」

こちらまでクウガが駆けてくる。
その途中で、翼刀は刃幕を止めざるを得なかった。

これ以上放てば打ち返されてくる可能性があるし、さらに言えば放った刃が詰まって自分たちの前方がふさがるかもしれないからだ。


だが、それは苦渋の決断。
刃幕が止めば、それだけクウガの速度は上がる。

一瞬で間合いを詰め、翼刀へと振り下ろされるタイタンソード。
その色彩は紫ではなく、体躯と同じ黒。

アルティメットソード、とでも言うべきその刃を、蒔風が獅子天麟の大剣で受け止めてみせた。


ガキッッ!!

「っシャ!!」

「ォ゛オ゛オ゛オ゛ッッ!!」

バギィ!!

「んなぁ!?」


だが、獅子天麟を構成する「獅子」と「天馬」がはじけ飛ぶ。
決して破壊されない十五天帝だが、その結合が解かれることは、あるにはある。

だがいったいどんな力か。
単純な力で弾かれたとこが、また恐ろしい。

今までこれほどの一撃を放ってきた敵など、ただの一人もいなかった。



「やば、一本じゃ」

「「主!!」」

ズンッッッ!!!

「ゴゥッ!?」

「ごハァッッ!」


二本が吹き飛び、その内獅子が宙で人神体へと姿を変え、クウガの左手に糸を伸ばして拘束する。

この糸は彼の鬣を利用した物だ。
その強度はかなり強いし、宙であっても獅子は脚を踏みしめ、踏ん張ることができる。


だがその抵抗も焼け石に水。


クウガの左手のソードが蒔風の腹部へと突き立てられた。

引かれた獅子は勢いのまま突っ込み、突き出された左の逆――――右の引手の肘で顔面を陥没させその場に倒れた。
さらに、蒔風の方はというと直前に玄武が現れ玄武盾を手にしてガードするも、その身体は共に後方へと素っ飛び、即座に剣状態へと戻って力尽きてしまう。


「玄・・・武・・・!!」

背中から倒れた蒔風が立とうとして、ドシャァと前のめりに再び倒れた。
そこから首を上げ、敵を見ることすらも精いっぱいになる程のダメージ。


これが伝説。
これがクウガ。

これが、究極(アルティメット)




「ォオオ!!」

「せやぁ!!」

蒔風がすっ飛んでいくと同時、翼刀と唯子はそれを確認するより早くクウガへと蹴りを放っていた。

翼刀は頭部、唯子は回し蹴りのハイとミドル。
メシャァ!!と、装甲が多少歪んだ音がし、「確実にブチ当てた」と実感する二人。

だが、直後に「ブチ当てられたことと、それが相手に効いているかは別問題」であることを体感する。


「ヴァッッ!!」

「おゴ・・・」

「ブッ・・・!!」

短い気合と共に放たれた裏拳が、左右の唯子と翼刀にそれぞれの拳で一発ずつ入れられた。
肺の中の空気と胃の中の液体が一斉に食堂へと駆け昇り、それを吐き出しながら二人は十メートルほど吹き飛んでいく。



「キサマッッ!!」

ここまで、時間にして二秒経ったか経たないか。
蒔風が吹っ飛んでから二人がやられるまで一秒とないはず。

その光景に、クラウドが即座に攻撃に転じる。


巨大な大剣を易々と振るい、その猛攻で相手を防戦へと追い込む。
相手は二刀流。だがだからと言ってこちらの剣を分離させれば、一撃が軽くなる。

あちらの剣の方が流石に小さいが、威力はこちらの大剣に等しい。
もし分離させてこちらが二刀になれば、易々と剣は弾かれる。



左右の剣でクラウドの攻撃を受けていくクウガ。
片方で受けた時は、もう片方で攻撃していくのは当然だ。

だがクラウドは大剣の角度を巧みに変えて、反対からの攻撃にも備えて立ち回る。


荒っぽい攻撃ではあるクラウドの剣技だが、それは洗練されたセンスと技によって支えられているもの。
様々な汗をかきながら、紙一重で繰り出していくクラウド。



と、そこでクウガの右腕が大きく引かれた。
その引手は、クウガ自身の身体で見えなくなるほどに引かれており、その一撃がどれほどの威力を持つかわかったものではない。

(マズイ!!)

攻撃を左で受けられたクラウドは、それを見て即座に下がることを決断した。

だが距離を取ればそれだけこいつは駆けてくる。
あの脚力での突進を踏まえた突きなど、考えただけでゾッとする。


故に、後退は必要最低限。

大丈夫。剣の長さは解っている。
その分だけバックステップし、即座に懐に飛び出す。

そうと決まれば、クラウドの中で迎撃の体制が整っていく。
魔洸が溜めこまれ始め、この一撃でケリを付ける程のエネルギーが生成された。

ここまでの思考で、コンマ0.5秒ほどのやり取り。
これが戦士の世界というもの。



そして、クウガの肩が動く。
それを見てクラウドも脚を動かし、その腕と同じ早さで必死に下がった。

そして、必要分だけ下がったのちに踏み込んで反撃。
魔洸を纏った一撃ならば、このクウガでも流石に

―――――ドッッッ!!!

「・・・・グ、ハッッ!?」

しかし
うめき声をあげたのはクラウドだった。

(なぜ・・・・だ)

腹部にめり込んだその先端。
その長物の先端は刃ではなかった。


「ロッド・・・だと。そうか・・・!!!」

アルティメットフォームでは、ロッド、ボウガン、ソードすべての武器が使用可能になる。
ならば「切り裂く物」を「薙ぎ払う物」へとかえることは容易。

しかも、それを悟らせぬよう自身の身体に隠してそれを実行する。
ライダーとしての召喚ながら狂気を纏ったこの男に、スキル損耗などというデメリットは存在しない。


攻撃のためとはいえ、魔洸を纏っていなければこの腹部には穴が開いていたであろうことは間違いない。

だがそれでもこの攻撃はあまりにも「熱い」


「ゴ・・・グぁぁああああ!!!?」

腹にめり込んだロッド。
それがグボリとはずれると、クラウドは腹を押さえて転がった。

その部分には古代文字で「封印」の意味を持つ一文字が刻まれていたからだ。


彼等リントの一族に「殺す」という概念がない。
故に「封印」しか知らないわけだが、そのエネルギーが今クラウドの腹部を灼熱を以って焼き焦がしている。


「こ―――の!!」

ブリザガを腹部に押し当て無理矢理熱を冷やし、それでもエネルギーによる負傷で吐血するクラウド。
しかし、彼は倒れることなく大剣を横に薙いだ。

それをクウガは剣で縦に受け止め、ロッドで叩き落とす。
直後にロッドから手を放し、横拳でクラウドの腹部へと攻撃した。


「アブなギッ!?」

「天馬!!」

それを止めようと天馬が飛び込み、クウガへと体当たりして軌道を逸らそうとした。

クウガの身体は揺らぎ、確かに拳は当たらなかった。
しかし、クウガのショルダー部分から発せられる斬撃波によって全身前面が斬りつけられ、そのダメージで彼も即座に剣へと姿を変えてしまった。


だがクラウドにためらっている暇はない。
その揺れた体に合わせて蹴りを放ち、クウガを転倒させたうえでその場を離れる。

一跳びで十メートルほど離れたクラウド。
対してクウガは転がったものの即座に体勢を立て直し、膝立ちでこちらへと掌を向けてきた。


「な、ファイガ!!」

ドォッッ!!!

唱えられる魔法。
しかしクラウドがその一呼吸をするうちに、彼の周囲と体が炎に包まれた。

クラウドの魔法は、決して間に合わなかったわけではない。
しかしクウガのこのパイロキネシスは炎を放つ能力ではなく、炎を発生させる能力だ。

放たれた炎弾は何者にも当たることなく飛んでいき、彼だけが一人炎に包まれる。





「獄――――炎ッッッ!!!」

ザァッ!!と、その炎が渦を巻いて、吸い込まれるように集まっていく。
見ると、クラウドの前に蒔風が降り、彼が腕を回してその炎を巻き上げているところだった。

「大丈夫か!?」

「少し焦げた・・・ぐらい、だ・・・」

ペッ!!と口の血を吐きだし、それは地面に着くより早く蒸発する。
扇風機のように、そして舞うように腕を回す蒔風は、獄炎の炎、熱を操作する能力をフル稼働させてその焔を防いでいたのだ。


「いまだ!!!」

そして叫ぶ。
ちょうどそこに、ウィツァルネミテアとの戦闘で傷ついたライダーを運んできた彼らが到着した。



銃弾が飛び出し、その数発がクウガへと命中する。

放つライダーはギャレン。
炎は効かないとわかっているためか、倒れた剣崎から借りた「サンダー」のラウズカードを読み取らせて雷の弾丸を放っている。

クウガへのその攻撃の内に、ナイトサバイブがアドベントでナイトレイダーを召喚、上空へと飛び出していく。
そして先ずはこの怪物の動きを止めようと、ブラストベントのカードを取り出し装填した。


《BLAST VENT》

無機質な音声と共に、ナイトレイダーの翼にあるファンから一気に突風が吹き荒れた。
それはクウガの身体を包み込み、さらに宙へと浮き上がらせていこうと接近する。

対してクウガというと、それに対抗するわけでもなくただ眺めているだけだ。
しかも、身体は蒔風の方へと向いたまま。パイロキネシスで攻め続けながらだ。

ならば、ナイトレイダーはこのライダーを浮かせて宙へと放ることができるのか。


「ギギ・・・ギィ・・・!!!」


なんということだろうか。あの一部は台風ですら超えるだけの突風が吹き荒れていると言うのにもかかわらず、クウガの足は浮くどころか動きすらしない。

体重150キロとはいえ、この風は一点に向けられているからこそ、車一台は軽々と吹き飛ばす。
だと言うのになぜ、このライダーは飛ばないのか。


それをのちにナイト・秋山蓮は理解した。
ナイトレイダーはあくまでもモンスター、生物なのだ。

戦ってはいけない相手は、理性、知性でではなく本能で察知する。


つまり―――――――



ブァッッ!!と、クウガの左腕は勢いよく振られた。
それは耳元を飛ぶ鬱陶しい子虫を払うような仕草だったが、それだけで竜巻は掻き消え――――るどころか、逆にナイトレイダーへと襲い掛かって行ったではないか。

「なに!?」

それと同時に炎も竜巻へと巻き上げられ、さながら炎の嵐となって乗っているナイト諸共二人を焼き焦がす。
ミラーワールドへと逃げ帰るナイトレイダーと、変身が解けて地面を転がる蓮。


それを見て、彼等の身体が固まった。

秋山蓮と言えば、かつての世界でライダーバトルに優勝した男だ。
その男が、こうも簡単にやられた。


「なんて奴だ!!!」

そういってギャレンがジャックのカードを取りだし、ジャックフォームへと強化変身する。
そして飛び上がり、上空からの攻撃を敢行しようとするも


ガッッ!!

「な!?」

いつの間に接近していたのか。
クウガは蒔風への攻撃をやめて、ギャレンの元まで接近、足を掴んでいた。

そしてそのまま引きずりおろし、地面に叩きつけ、背中の羽根をもぎ取ったうえで放り捨てた。

一瞬の破壊行動。
当然ギャレンのマスクは砕け、背の装甲は丸裸。辛うじて残っていた装甲のおかげで投げ出されたダメージは軽減できたが、それがなんだと言うのか。



次に、クウガは振り返った瞬間に全身への攻撃を喰らった。

青い装甲。放たれる連撃。
アクセルトライアルはすでにマキシマムドライブを発動させており、その全身へと連撃を叩き込み続けていた。


一撃の威力はそう高くない。
だが、それを何十、何百発と叩き込むことで加重されたダメージで敵を葬るマシンガンスパイク。

それを全身で喰らう続けるライダーの身体が、少しずつだが地面をずるずると下がっていく。


経過時間は7秒、8秒、9秒―――――

パシッ!!

「9.8秒。それがお前の絶望への」

「ダメだアクセル!!!」


ドンッッ!!

「ゲ!?ハ・・・・・ァ!!!」

バースの叫びに反応するよりも早く。
仮面ライダーアクセルトライアルは背部のダメージでそれを理解した。

自分の叩き込んだ蹴りは、T字のエネルギーとなってクウガに刻まれたはず。
だが、このライダーはそれを動作一つで砕き、そのまま彼へと一撃をブチかましたのだ。

トライアルの装甲にそれを耐えきるすべはなく、口だけではなく腹部からも血を流しながら照井竜は地面を転がって動かなくなる。


「照井ぃ!!!」

「リヴァイアサン!!」

どう見ても危険な状態だ。
クラウドが即座にリヴァイアサンを召喚し、彼の身体を回収。共に蓮と橘もつれて、「EARTH」(仮)へと運び込む。


「くそ、この化け物が!!!」

《ブレスト・キャノン》
《セル・バースト》

「ブレストキャノン、シュゥッッ!!!」


ドゴァ!!!!



その間に仮面ライダーバース・後藤慎太郎はエネルギーを溜めていた。
そして放たれたブレストキャノン。


要したセルメダルは実に20枚。
砲撃一発で彼自身がもつかどうかも分からないが、この状況を打破するためには致し方なしとしたのだろう。


クウガの身体を、図太い閃紅の砲撃が覆い尽くす。

流石は20枚でのブレストキャノンである。
その砲撃は途切れることなく放たれ続け、もしかしたらこれならばと期待させる。


だが

ズンッ!!!


「なに!?」

ズンッ!!という音が、等間隔で聞こえてくる。


バースからは見えない。
横からのクラウドや蒔風からも見えない。


だが、解る。
この砲撃の中、このクウガは悠然と、一歩ずつ、バースに向かって接近してきているのだ――――



「う・・・うォォおおおおおお!!!」

咆哮するバース。
だがその足音は依然として接近するばかり。

そして、ついに砲撃の中から腕が伸びてきて


「なに!?」

その腕はブレストキャノンを掴み取り、強引にバースの身体から引き剥がしたのだ。
まだ使いきれずにいたエネルギーがバースの体内で暴れまわり、しかしそれを即座に書く武装を発動させることで発散、逃がすバース。


ブレストキャノンを除いたフル装備。
未完成だが、バース・デイと化したそれは、重戦車のように突っ込んでいく。


だがキャタピラレッグの侵攻はクウガに片手で押しとどめられ、そして


「バカな・・・・」

クウガはブレストキャノンを変形させ、アルティメットボウガンを握りしめていた。

「遠くより射抜く物」を手にした彼にとって、元の形状は関係ないのだろうか。
そのペガサスボウガンから放たれた弾丸が、バースの肩を射抜いていった。

その威力に、肩から一気に後ろへと引っ張られるように吹っ飛ぶバース。


「後藤さん!!」

「ダメだ、シュン!!」

吹き飛び、変身の解除された後藤の名を叫ぶ蒔風。だがそれと同時に、クラウドもまた蒔風の名を叫んだ。



その声に反応し正面に向きなおすと、クウガが猛烈な勢いで駆け抜けて来た。


「クソッ!!!」

クウガの掌が向き、蒔風を再び炎が包む。
それを獄炎で操作、渦にして防ぐ蒔風だがこのままでは―――――


「ォォおおおお、獄炎砲!!!」

このままでは激突だ。
蒔風は巻き上げた炎の一切を掌に固め、それを押し出すようにクウガへと放った。

放たれた獄炎砲はクウガへと放たれ、そしてそれを軽く打ち払われてしまう。


「クラウド、あと頼んだ!!」

「ナニ!?お前・・・・」

そういって、蒔風がクラウドを押した。


クウガのタックルはショルダータックルだ。
クウガの肩から発せられる物に関しては、すでに説明したとおり。


そして、蒔風は今それを防ぐ術がない―――――!!!


「開翼!!」

ショルダータックルを、蒔風はとっさに翼で受けた。
開翼し、展開された翼が前に回り込んで蒔風を覆い隠す。


だがいくら実体化させた翼とはいえ、玄武盾もなく、獅子天麟を壁にすることもできないこの状況では、動なるのかは一目瞭然で



斬ッッッ!!!

「ギッッ――――ガぁあああああ!!!」

蒔風の腕を、腹を、翼をズタズタに切り裂き、クウガの突進は蒔風の身体を撥ね飛ばした。

ぐるぐると乱回転しながら宙を舞う蒔風の身体。
その身体が次第に力なく落下し始め、地面へと落下する直前



「っとぉ!!」

その身体を、翼刀がキャッチした。
口から吐血した跡があるものの今は癒えたのか、それでも少し気分の悪そうな顔をしている。


翼刀は蒔風の身体を地面にゆっくりと寝かせ、それからゴキゴキと首を鳴らしてからクウガへと睨みを利かせる。


「オイテメェ・・・・俺の恩人たちに何してくれてんだ。アァ!?」

青筋を立て、見下すように睨み付けてキレる翼刀。
右手にヴァルクヴェインを握りしめ、左手には渡航力が溜められていく。

そして剣を切り上げる様に上げ、そこで円を描いて振るう。


するとクウガと翼刀を囲んで刃が円形に降り注ぐ。
ここから逃がさない、と言わんばかりに。



そうすると、今度は翼刀の背後に灰色のオーロラが浮かび上がった。
そこから出てくるのは、すでに変身を済ませたディケイドとディエンド。


「士さん、こいつは」

「お前ひとりでってか?無茶言うな」

「あれは究極の一だよ?君は僕らの手助けをしたまえ」


俺がやる、と言い出す翼刀を、ディケイドとディエンドが封殺した。

過去に一度、ディケイドはアルティメットフォームのクウガを相手に勝利したことがある。


そも、この相手に正攻法は無茶という物。
ディケイドやディエンドのライダーシステムは、そもそも「全てのライダーを倒す」というコンセプトのもとに大ショッカーが作り出した。
仮面ライダーに対して優位に立てるというこの二人がいなければ、翼刀は勝てたとしても戦線離脱だ。

「じゃあそっちが手伝ってくれ」

「俺がやるからお前ら手伝え」

「何を言っているんだい。伝説であるあれを手に入れるのは僕さ」



一様に譲らない三人。
そうしているうちにクウガはこっち等に手を向けており―――――

ドンッッッ!!!


三人の足場が爆発し、煙の中から三人がそれぞれ飛び出して行った。


「じゃあ早い者勝ちってことでいいか!!」

「異議なし!!」

「さあ、ハンティングの始まりだ!!!」


なんの混ざりものもない、純粋な力。



優しさを元にではなく
原典ではない存在でもなく


正真正銘の、究極の闇・クウガを相手に、三人の勇が立ち向かう。





to be continued
 
 

 
後書き

飛鳥VS赤銅

そして

究極の闇・クウガVS翼刀、ディケイド、ディエンド

ですね。


ちなみに応援に来てくれたギャレン以下のライダーは、いったん「EARTH」(仮)にみんなを置いてから来てますので、野ざらしではありませんよ~

ブレストキャノンすら無理矢理ペガサスボウガン(アルティメットVer)にするとかこのクウガ怖い。
あと20枚セルバーストは無茶しすぎだろ後藤さん!!!

アンク
「やっぱ伊達よりひどい・・・・」



飛鳥の存在に関しては、チラリと過去に語ったことがあった・・・・はず
一か所しかなかったと思うけど、どこだったかもう武闘鬼人には思い出せない



いつか飛鳥、赤銅の物語も書けたらいいですね。
・・・・・誰か書いてくれ


「RE:BIRTH / ZERO~赤銅大戦~」みたいな感じで。


では


翼刀
「次回。意気込んだはいいけど、やっぱあれの後だと腕にクル・・・・・」

ではまた次回 
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