ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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教員研修のヴァルキリー
最終決戦×戦後処理後と冬休みについて
「織斑一真、私の邪魔をして欲しくありませんね」
「お前の狙いがロスヴァイセだというのは最初から知ってたよ。で、俺とサシで決めるか?」
「いえいえ、せっかくですので量産型邪龍との相手ですがね」
「お前はこれが気になってしょうがないのだろう?だったら確かめて見ろ!行け、グレンデル!」
俺らの目の前に数千の量産型邪龍軍団が一塊ずつ集まっていて、これはチャンスだと思い待機状態からボールを大きくさせて上に投げた。すると出て来たのは回復済みのグレンデル、それを見たリアス達はグレンデルに向けて攻撃するがヴァーリ達に防がれてしまう。まだ目を瞑ったままだが。
「なぜ止める!?あれは邪龍グレンデルで、しかも回復済みだと!」
「あれは邪龍グレンデルではない、新たな姿となって俺達の戦力へ加えたドラゴン。神龍グレンデルよ、目の前に居る邪龍とドウター達に対して自由に暴れろ!」
『分かったぜ一真の旦那!俺の量産型を出そうとしても無駄だぜ!』
目を開けて邪龍に向けて火炎弾をお見舞いしてやって、邪なオーラではなく聖なるオーラを放った事で一気に倒していく。ドラゴン専用アーマーを装着させて手甲装着後のパンチ力は、先程まで邪龍グレンデルよりも更なる一撃として見たリアス達悪魔。知ってるソーナ達CB所属は驚愕よりも共闘し、次々と倒していく。
「どういう事です!何故グレンデルが貴方に従うのです!」
「お前には一生分からないだろうさ、シャルロットとイリナはグレンデルを援護せよ!」
「「了解!」」
『俺の背中は任してもらいますぜ、新たに生まれ変わった俺と一緒に戦える事を光栄に思える』
グレンデルの後方に配置してから雷光の破壊光線発射態勢、グレンデルに誘導された邪龍共は撃った直後に塵となった。アガレス領に集まったMS部隊とチームサイバトロンは各個撃破に向かい、朱乃とレイヴェルも最大威力の雷光龍と不死鳥となって突っ込む。
残りはアーサー達が呼び出したポケモン、メガ進化した事により邪龍とドウターを葬るCBとポケモン達。あとは紫炎放ってたヴァルブルガをドラゴンブラスターで反射されながら黒炎と共に放つ。メガ進化してもZ技は俺のみ使用出来るから使う時ではない。
「さてと残りはテメエだけだぞ?」
「まさかここまでとは・・・・ですが撤退させてもらいますよ」
「孫を拉致する者を帰す訳には参りません!」
いつの間にかゲンドゥルが魔法を放ち、転移封じさせた。これで逃げ切れないだろうが、ドラゴンの翼を使って飛び去ろうとしてたので俺とヴァーリによる赤白龍神皇帝となってのフルボッコタイム。偽物赤龍帝に対して俺達が真の二天龍だと告げて呪文を言うが、久々であり俺もヴァーリもワクワクしてた。偽物赤龍帝の鎧を破壊するワクワクが。
我、目覚めるは
『行こうじゃないか』・『私達も一緒に』
覇より真の王として認める二天龍なり
『我らは覇を捨てた』・『覇よりも大事な物を見つけた』
無限を認め、夢幻に導かれて
『真龍と龍神を認めあい』・『そして友と一緒に屠る』
我らは、神に認められし真の龍帝であり
『神に認められし龍帝』・『そして新たなる天龍の誕生なり』
我は、無垢なる龍の神皇帝になりて
『我らは神の龍帝となりて』
「「「「「「「汝を紅蓮と白銀の道へ進もう」」」」」」」
『赤白龍神皇帝!』
俺とヴァーリの赤と白の閃光と共に黒が混じって完全に黒となり、二人が一人となった状態が二天龍最強形態となった訳だ。地上で呪文綴って変身したのか、オーラだけで龍神を越えてしまうオーラ。シャルロット達がリアスら悪魔をガードしながら身体中を震わせた。
『我の最強形態である赤白龍神皇帝だが、どれ程の力があるか試してみるがよい』
「いいでしょう、ですがここだと地上に迷惑かかりますんで上空にてやりましょうか」
我とユーグリットが飛んで行き、トレミー経由で上空に居る俺らを見てたリアス達。戦う前にユーグリットの意思確認の為、いくらテロリスト主犯格であろうとグレイフィアの弟なのだから。
『一つ聞くが、何故今頃になって出て来た?』
「それはそれで尋問ですか?まあいいとして現政府への不満に姉への問い、これらに関して膨大な時間掛けて自問し続けた結果が現状です。貴方は分からないと思いますが、悪魔とは何ですかね?」
『悪魔とは何だとは、我は神だが決して分からないとは言っておらん。悪魔が邪悪であるべきなのはリゼヴィムの野郎と同じ考えなのだろうが、テメエはリゼヴィムを通して全勢力に悪魔を見せて知らしめてどれだけ凶悪か危険な存在かを知らしめたいのだろ』
「流石は創造神黒鐡と言われてますね。私が考えてる事を言い当てるとは、支配や政治はどうでもいいのですよ。私やリゼヴィム様にとって人間界にも悪魔と言う存在を見せたいのですよ。私の姉は憧れの存在であり、女性なのに強くて勇敢な姉に対して私にとって誇りでした。ただ姉がルシファーに尽くすルキフグスの定めに反して悪魔よりも異形な存在に心を許した。私にとって衝撃的な価値観の崩壊をした事を」
『なるほど、心の均衡を崩して精神的・肉体的にも屍と変わらずの状態だったのだな。好き勝手に振る舞い、冥界に新たな風を吹き込めた我を知り好きに生きればいいと理解したらしいと。この先の未来に悪魔を見せたいが為の行動、だが貴様は我を怒らせた存在だ。本気とは言えない、が、我の一撃を防げるかな?』
本来起こった前四大魔王の消滅、番外悪魔の存在は聖書や関連書物から逸脱したエキストラ。神話を崩したとしてもサーゼクスやアジュカと言うイレギュラーが生まれてしまった。
なのでユーグリットは『聖書の悪魔』とも言えない存在、歪んだ存在として倒すべく倍加しまくって速度上げて力を溜め込んでからの拳。
拳を能力使わずとも人差し指で受け止めた我、力を籠めようとも動かずに居た奴を押しただけで地上に落ちたユーグリット。
落下と思わせて念力発動させて近距離からの回し蹴りを放つ、倍加や半減など使わずとも拳や蹴りをしてからの鎧破壊。
「まさかこれ程とは、一真達の力はこれ程までに強いの?」
「この力は俺とリアス達のレーティングゲーム以来だが、着々とパワーが上がっている。それも俺達と戦う時とは比べ物にならないぐらいだ」
「それはそうだろう。一度だけ我とオーフィスに黒神眷属と模擬戦したが、結果として我ら達を戦闘不能にしたのだからな」
「一真がこの姿になれば例え我とアグニでも敵わない。出力は一割しか出てないと思う」
龍神二匹が答えたので、終始驚愕してた各眷属達・・・・ちなみに紫炎の奴は撤退したが、禁手化を解いてアーシアの超弩級回復したお陰で一人で立てるようにまで回復を受けた。
『お前の力はそんなに小さいのか?ルシファーの右腕とされたルキフグス家の者よ』
「私の力は姉様でさえ劣っていないのに、これ程の差があるとは思ってもいませんでした」
『さてとそろそろこの戦いを終わらせる時が来た・・・・最後に言いたい事があれば言えばいい』
「では言いさせてもらいますが、トライヘキサの封印解除する術を持つ我らに対して逆の術を持つロスヴァイセは賢明な方でしたよ。だから私は都市部に侵入してまで会いに行き、更には私の姉と似ていますからね。やりたい事が出来たので私は今ここに居るのです」
『先程聞いた事がやりたいと思ったのか、だがな人間界にまで被害出されると我や盟友が困るのでね。お前の根性を叩き直してまでボロボロにさせた意味を知ってるか?まあ偽物が本物に敵わない事とオリジナルに勝てない事をここで教え込んでやる!』
歪ませた根性を叩き直してからグレイフィアに突き出すと約束してるし、ここで初めて倍加や半減を使いながら光翼に余分なパワーを放出してた。赤龍帝や白龍皇が持つ禁じられし奥の手、ロンギヌススマッシャーを撃つぐらいの威力は出さない。地上や空に撃つと汚染されてしまう。
『これで目を覚ましやがれ!』
右手を大きく突き出して背中のブーストと光翼を使い、一気に加速しながら奴の顔面に拳を放つ。殴った事で頭部の鎧が砕けて一緒に地面へ衝突しながら突き進む我、もう片方の拳を奴の腹に突き刺さっての吐血。大量出血によって倒して無表情で空を眺めていた。戦意喪失したようだ。
『コイツに捕縛魔法を掛けてっと・・・・残ったのはドウターゲートのみ。もう一仕事前にアーシアは居るか?』
「お呼びにより参上しました赤白龍神皇帝『我に回復オーラを頼む』畏まりました、アレを消滅させるには力が必要ですからね」
『久々に見たがアレで本気とは思わない程だが、アレを消滅させるには少々力が足りない様子だな』
アーシアとファーブニルの力により超弩級回復で一気に回復した我は巨大化し、身長が黒鐡改と同じ高さとなってドウターゲートを消滅する呪文を綴る。ついでに捕縛したユーグリットを引き渡したので、今ここに居るのは我だけ。
『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』
重力球を手にして構えた後、魔法陣が十枚出現してから撃ち投げた。魔法陣通過するとパワーが上がる仕組みとなっていて、ドウターゲートに到達してから魔力を一点集中した。その間の俺とヴァーリは。
「こ、これが重力球を投げた後なのか!凄く集中しないと門が閉まらない!」
「その通りだヴァーリ、それを一人でした俺はとんでもない集中力と魔力を拡散しないようにしてきたが」
『俺達に任せろ』
『そうです!今は一人で全てをやっている訳ではありません、私達二天龍と相棒を信じるのです!』
「「いっけぇぇぇぇぇえええええ!!!!」」
そうしてパワー全開となるとドウターゲートが閉じて行く様子を見て、蒼い翼冥界アガレス支社は壊された場所の復旧作業の手配を行う。地上に降りた赤白龍神皇帝は黒から赤と白に分離して元に戻る。
分離してからの俺とヴァーリは気絶してしまい、CB兼蒼い翼が駆け寄る頃には過呼吸で死んでしまいそうな感じに。
アグレアスは転移されて裏切り者の魔法使い達を逮捕したが、アウロスや学園に限っては無傷に近い状態なので破壊された箇所は風車や家屋ぐらいだろう。
邪龍の爪痕残さずに守り切れた感があり、救護室に居る俺とヴァーリは先程まで眠ってたけどアザゼルに説明するのに起きてた俺。
あの姿でドウターゲートを重力球撃った状態だからか、点滴してる状態で主人格の俺だからかヴァーリは少し寝れば動けると朱里が言ってた。
アウロス学園はゲオルグの『絶霧』に守護されたが、蒼い翼冥界アガレス支社土木建設課が無償で修復作業に入る。結界破壊後、外で待機してた軍兵士も来たら外と中で時間差も人間界本家の地下並みに。
「一ちゃん、お疲れさんだ」
「ようアザゼル。来んの遅えよ、バカが」
「悪いな、俺達冥界の者が気付いた時にはもう終わっていた」
「ま、今回も俺らが事前に知ってたから策を設けた訳だし。主犯格であるユーグリットも魔王領へ転送されたからな」
ユーグリット・ルキフグスは血が足りない所為で輸血して回復魔法後、無事に魔王領へ転送されたしサーゼクスとグレイフィアとの約束も無事に果たした。今回は少々やり過ぎたみたいだが、ロスヴァイセを誘拐未遂罪の怒りに燃えた俺なのか。
二天龍から加減調整されてくれたと聞く、聖十字架は撤退後に俺が倒れたと知った奴が来たけど紫炎でやる前に最後の力を使った触手牢獄に入れてドラゴンブラスターで星になった。遠くに飛ばしながらもトラウマ牢獄のままイかされて、もしかしたら次会うとビッチとなって俺のが欲しさに来るのでは?と考えた。
「アジ・ダハーカはどうなった?」
「それならもう撤退したぞ、まあグレンデルを仲間にしたと聞いた時は驚いたが実際見たら邪が無くなっていた。もうグレンデルは邪龍ではなく神龍として生まれ変わった姿で、一ちゃんの僕になったのでは?と俺はそう思った」
匙とサイラオーグも新たな力に目覚めたのか、現在もアウロス学園にて体験授業を行えるようになったので結界外に避難してた子供達と一緒に教えてた。
チームサイバトロンは今回の事で感謝後、惑星アースに帰還したと聞いた。俺が気絶中に帰還したのか、もし目覚めたら伝言を端末に入れておいたと。返事してまた呼ぶと返信。
「リアスから聞いたんだが、アグレアスを転移させられたらしいな。それを見逃したそうだが、一体どういう意味だ?」
「何れ分かる事さ・・・・言うと面白味が無いから、グレンデルを仲間に出来た事で新たな目標が生まれた」
「もしかして全ての邪龍を仲間にする気か?」
「当たり前だ。全ての邪龍をゲットし、邪な部分を取っ払った状態となった神の僕として使うつもり。封印されてもまた誰かが封印解除する恐れがあるのなら、邪龍から神龍として生まれ変わって仲間にしちゃえと言う考え。性格は流石に変更出来なかったが、忠誠を誓わせた機能入りのボールで捕獲出来たからな」
今後の目標として聖杯によって復活した邪龍を捕獲し、聖杯では仮初の肉体を神の力により本物の体を手に入れる事に。
ボールはあくまで捕獲なので、今後呼ぶ時はドライグみたいに召喚される方法にした。ヒト化にするか小型ドラゴンにするかは、今後の邪龍次第だけどグレンデルは小型ドラゴンを所望した。
「リアスから聞いたが、ユーグリットを偽物赤龍帝の鎧を完膚亡きにしたんだって?しかも赤白龍神皇帝の力はあの時よりも力は凄く上がってたと聞いたぞ、オーラもリアス達を圧倒したとかも」
「まあな、それに一度アグニと模擬戦したが結果は聞いてるだろ?」
「ああ。それとロスヴァイセが書いた論文についてなのだが、恐らくトライヘキサの封印方法だそうだ。俺達も一度疑ったが解呪方法ではなく封印方法らしくてな、間違いなく本物の才女であり当時は興味本位で調べたのだろう」
「なるほど。ま、あの獣が現世に出て来ない為に俺が強固に封印したんだ。例え封印が破られたとしても赤白龍神皇帝となった最強形態で、封印ではなく消滅させてやるぐらいの出力を出させるさ。ヴァーリはどうした?」
俺も心配だがヴァーリも心配だから聞いてみると隣で寝ていた。俺とは違い少し疲労感が出てるだけ、今はまだ寝てるようだけど俺はアザゼルと会話したいので無理に起き上がってた。空中都市アグレアスは巨大兵器が搭載されてるのか、変形するのか完全に知れてない訳だ。
「それにしても今後ロスヴァイセを狙ってくる可能性あるが、アイツらと戦ってる時の映像を見させてもらったがまるでハイブリッド・ピースになったような戦い方だった。パワーにスピード、どれも正規メンバー並みだが・・・・」
「既にリアス達をハイブリッド・ピースとして俺の婚約者になった。なのでグレモリー眷属は俺らCBに取り込んだ感じではあるし、祐斗達も次元の駒により出力アップしたそうだ。サイラオーグが良い例だ・・・・ところで帝釈天は何か言ってきたか?」
「するとソフトウェア更新される機能も次元の駒に搭載されてるのか。色々と隠し機能付いてるそうだが、一ちゃんが自ら変えちまった帝釈天からの伝言を伝える。初代孫悟空が天帝の元で行ってた対『禍の団』先兵の後釜として四天王が引き継ぐ形となった。玉龍と共に」
やはりか、帝釈天と四天王は護法五神として容姿全てを変えてしまった。男性から女性になり、前代創造神鋼に封印されてから調子に乗る野郎となってしまった。今後の未来予知では俺の娘が誕生したり、新たな恋姫チーム戦国バージョンが未来から送られてくるらしい。
オリュンポスと須弥山の神仏は皆、謀反する奴は居ないし忠誠誓わせたから問題ない。ユーグリット如きに赤白龍神皇帝を使わなくても良かったのでは?と思われるが、アイツの歪んだ精神を叩き直す為とドウターゲートを消滅させるなら黒鐡改より小回りの利く方がいいと思ったから。
「ここももうすぐ撤退するだろう、声から察するに体験授業が再開されてるようだな」
「ああそうだ。一ちゃん達の避難によって怪我人は皆無、避難先が国連軍冥界アガレス支部治安維持部隊だし。俺と会話する為に無理してるのだろ?もう少し眠っておけよ、俺と話す為に無理して起きてたんだろ」
「・・・・バレていたか、アザゼルの言う通りでヴァーリより俺の方が魔力を使い過ぎた・・・・もう少し寝させてもらうが、戦後処理の時にお前と話をしたかった・・・・のさ・・・・」
「一ちゃん!『大丈夫ですよ、アザゼル様』・・・・お前は確かCB所属恋姫チームの諸葛亮だったか」
「はい。ご主人様が倒れたと聞いて医療班として飛んできました・・・・勿論この救護室は私達が設営させましたけど、ご主人様はもうしばらく眠ってもらっただけですから。異世界の門閉ざす為だけでも心労激しいですし、魔力や精神力が削られてしまいますから」
「それなら俺が代わりに話そうか」
「ヴァーリか、どうやら一ちゃんよりも起きて大丈夫なぐらいに回復したみたいだな」
「まあな、朱里、俺はもう大丈夫だよな?」
「はい。ヴァーリ様は少し疲労してただけです」
「そうか。それとアザゼル、来るのが遅いぞ『それ二回目だ、一ちゃんからも言われた』まあ一真はアザゼルと会話したかったらしいとドライグから聞いたが、さっきまで神器奥に居た」
ここからの語り部として俺、ヴァーリが引き継ぐ事にしよう。俺より一真の方が回復遅く見えたけど、俺より主人格な一真だからかもしれん。回復後、ベッドから降りて少し体を動かしてる間に一真はこのまま人間界本家へ移送される。
創造神黒鐡と言うより黒鐡改がドウターゲート閉じる時の力、あの時は赤白龍神皇帝となって呪文綴りながら重力球撃った。その衝撃は今でも残ってるが、一真が最大限にしてまで撃つ理由を知ったのは俺や奏さんぐらいだろう。全魔力を使う理由については、俺らの仲間内でも不思議に思ってたから。
俺やドライグにアルビオンが加減調整や力に溺れないよう必死だったけど、一真にとっては慣れてたのか溺れずに居たが精神汚染されてるみたいだ。神の力によって浄化されてるからか、自動的に回復するけど体力まで回復しないようで。
「ところで朱里はこのまま一真を移送させるのか?」
「ご主人様をこのままの状態にする訳には参りませんし、シトリー領や蒼い翼の病院でも構わないのですがそれだと私達がここに居る意味が無くなるので」
「そう言う事か。一ちゃんの為に来た訳だし、悪魔だけで仕事を任せられない立ち位置だしな。それよりルシファー達の姿が見えないようだが、どこに行ったのか知らんか?」
「ルシファー様達前魔王と現魔王と共に魔王領へ行ってます。何でも元右腕のルキフグスに用があると」
「だからここ一帯に従姉さん達が居ない訳か。従姉さん達も擬態化してどこかで待機してたはずだけど」
「それとリアス達からの伝言役として来た訳だが、一ちゃんらが目覚め次第で伝えたい事があったらしい。ま、このままの状態で搬送されるからリアス達の用件は人間界本家で目覚めてからにするか。俺は今からリアス達のとこに行くが、CB所属のヴァーリに一つ言っておくよ。明日から人間界で学園生活がある、ここの体験授業が終わり次第ロスヴァイセの祖母を送り届けろとの事。今はロスヴァイセと一緒にガキ共と授業受けてるからな」
俺や朱里達に伝えたからなと言ってアザゼルは体験授業講師として仕事へ戻る。それと創造神黒鐡と二天龍の力を一つにした最強形態だからか、力をセーブしないとゲートとこの世界を破壊してしまうらしい。一真の精神力と魔力制御してたと。
救護室もテントを片付けてしまって先に戻ってると言って朱里達は一真と共に撤退。ストレッチャーに乗せられて、トレミー3番艦に転送されて俺は主に校舎の警備として見回った。テロ前となってたが、子供達も親御さんも仙術によって落ち着かせたお陰で大丈夫そうだな。
夕方となり今回の体験授業はこれにて終了、今度は蒼い翼主導の元で本格的な開校準備をするそうだ。ソーナ達シトリー眷属は教師になる夢を叶える為、まずは昇格試験と教員免許取得しなければならない。アザゼルの言う通り、俺はロスヴァイセの祖母ゲンドゥルさんを送り届ける約束したので学内設置された転移魔法陣の上に居た。
「ヴァーリさん、一真様の代わりとはいえ孫娘を守って下さりありがとうございます」
「いえいえ、俺は何もしていません。赤白龍神皇帝になった時のメイン人格は一真であり、サブで色々と調整する役目が俺ですから」
「それでもです、CB所属黒神チームサブリーダーとしてお礼を言いたかっただけなので謙遜しなくてもいいですよ。ロセ、お前が通ってきた道は学んできた知識、例えウチ家系と異なる代物だとしても間違いではないのですよ。この学園で一緒に授業してましたが、お前が教えてる姿を見て子供達の笑みだけで誇りを持って良いのです。ロセは私の自慢孫娘であり、黒鐡様の婚約者として今後とも一真様と共に居て下さると私もオーディン様も喜びますから」
そう言って転移の光が強くなって北欧へ帰って行き、本来ならCB所属サブリーダーは劉零さんか奏さんかアグニだと思うんだが実質俺かシーグヴァイラがサブリーダーの枠に入ってるらしい。送り届けるまで俺でよかったのか?と思いながら俺達CBはリアス達と一緒に人間界本家へ帰還を果たす。
帰ってきた時は夜で丁度一真が起きていて、まだ眠そうな感じだがリアス達の伝言を今伝える事になった。冬休みに関してスケジュールがどうなってるか分からんが、今のとこ二学期に関してイベントが多かったような気がした。
「もうそろそろ冬休みになりそうだが俺らはどうするんだ?俺は色々と忙しくなるし、夏休み明けからイベント多すぎて有休使いたいぐらいだ。ここから平穏に戻りたいけど、何か冬イベントがあるんだろ?」
「ええ、冬休みになったら皆で集まろうと考えているわ。出来ればCB黒神チームも一緒になってほしいし、冬休み前に援助求められてるのよ」
「CBとは言え色々と混ざってるからか、CB黒神チームと呼ばれる訳ね。教会で天界行き、そのぐらいの情報は手に入れてる。特にシャルロットが喜んでた、久々の故郷に帰れるとな」
天界はシャルロットと初めて出会った場所であり、冥界で復活宣言後しても天界へは行かずにいる。俺は天界へ行ってメンテナンスしてる時もあるが、これからは一緒に行ってもらえると助かる。天国に近いし他種族は立ち入り禁止、俺は全てを創った神だから普通に行ける。
他メンツは行った事ないが、イリナは表だと『御使い』としての立場だから報告として行くらしい。ゼノヴィアはエクス・デュランダル補強する為に行ってそのまま鍛錬してたな。
「その話もいいが、一真に言っておきたい事がある」
「俺に?何だゼノヴィア」
「三学期に入ったら、来年度生徒会の総選挙があると聞いた」
ああアレね、そろそろ生徒会もその時期だと聞いてるが。オカ研もだが駒王学園全体に三年の部長副部長が卒業し、新たな部長副部長が生まれて生徒会長に関しては総選挙する予定が毎度恒例となってる。
俺らCB以外のグレモリーとシトリーは知ってる顔してたが、ヴァーリ達は途中から来たから知らない顔してたけど俺はまさか?と思いながら聞く事になる。ちなみにシーグヴァイラとレイヴェルら人間界本家組も一緒だ。
「一真、私は今度の選挙に立候補する・・・・私は生徒会長になりたいんだ」
『・・・・マジ?』
俺ら学生組が声を重ねたのか、仰天まではしなかったがゼノヴィアは新たな目標を着々と準備してたようだ。生徒会長になりたいとは、立候補するぐらいの予想してたが学校行事や勉強に集中してた結果がこの事らしいのか。
「ええマジよ、私達も相談時は一真と同じ顔をしたわ。まさかゼノヴィアが生徒会長になりたいとはね、最近学校行事に並々ならぬ関心を寄せてたからどういう意味かしらと思ったらこういう事だったのよ」
「三学期に入ると選挙活動するつもりだ・・・・オカ研を抜ける事となるが、どうしても生徒会長になりたいと言う野望持ってしまってな。既に部長らには了承をもらったよ」
ゼノヴィアの夢語りに頷いてたが、確か俺にはサーゼクスからの推薦状があったはず。リアス達から目を離さずに空間から取り出した封筒、中身を取り出して見ると立候補するか最終的な判断を一任させられていた。
何かもう勝ち誇った顔してたが、俺が生徒会長に相応しいか見る役目を毎年サーゼクスから頼まれてる。ソーナの時もそうだが、最終的な判断役としてこれまでの立候補者達を見てきたからな。
生徒会長になるには選挙で勝ち誇れたり理事長からの特別推薦枠が存在し、自動的に俺となってる事を知ってる代々の生徒会長。ソーナもだが俺が関わってる事も知っているが、これに関しては箝口令を敷く程だ。
駒王学園生徒なら誰でも知ってるし、一学期の途中から入ってきたアーシアとゼノヴィア、二学期から転入してきたイリナとシーグヴァイラとレイヴェルも知らない。ヴァーリは夏休み前に転入し、理事長室で秘匿情報を言っといた。
「ゼノヴィアが生徒会長になるのも面白味があっていいが、俺にもその資格持ちであるんだよねぇ~」
「どういう事だ?まさか一真も生徒会長になるつもりか?オカ研に二名以上離れる事になる。部長からの了承が無いと無理だと思うが」
「一真がどうして今になって言う理由に関して私も知ってたわ。一真は駒王学園理事長であるお兄様と親しい存在として、生徒会長を決める時の判断を一任されてるの。で、今まで立候補してきた生徒会長候補を書類から今までの活動を吟味してから最終的な判断をする仕組みなのよ。ソーナも立候補してた時から影で見てたらしいとか」
「今までは匿名で通してきたが、今回から本名と容姿を表に出せるようなった。封筒の裏側には『駒王学園理事長サーゼクス・グレモリー』と書かれてるし、ルシファーのままだとヴァーリの知り合いかと思われてしまうんでね」
駒王学園の隠し要素として、理事長代理として生徒会長を決められる権限持ちだ。駒王学園設立時からの代理理事長として今まで俺がやってたし、代々の生徒会長決定する判断を一任されてる。
まあ推薦状持ってれば自動的に生徒会長になれるシステム、立候補者が多ければ選挙活動をしてスピーチを終えた段階で決める仕組みだ。三学期になればお知らせ欄に記載されて、隠し要素を知ってた者は初期グレモリーメンバーとシトリーメンバーだけ。
「てな訳で駒王学園生徒会長になる為の勉強をしてきたつもりだが、最終的に決める判断が俺だと言う事だけ覚えておけばいいさ」
「なるほど、通りで部長らが驚かない訳か。隠し要素があったとは知らなかったが、一真に認められるように生徒会長へなってみせる!」
「三学期から楽しみにしてるよ。そんでオカ研の新たな部長は誰になるんだ?」
「アレについて考えたのがお兄様じゃなくて一真だとはね。問い質しても無駄みたいだけど、オカ研の新たな部長に関してはまだ秘密よ。ソーナの後釜が誰になるかは分からないけど、オカ研に関しても見抜かれてる気がするわ」
ゼノヴィアが生徒会長になる事を知ってオカ研に抜けたとしてもグレモリー眷属と言う事には変わりはない。冬休み前から対策を考えたりサポートするのは誰でも構わないし、アーシアとイリナも手伝いとして張切っていた。
元々教会トリオとして選挙協力するのは自由だし、今頃現魔王サーゼクスと前魔王の四人が魔王領でひれ伏しているユーグリットの姿。サーゼクスの後ろにはグレイフィアが隠れて見守ってたようだ。
「ごきげんよう、ユーグリット」
「ごきげんよう、サーゼクス様。いえ義兄上、そして前四大魔王様達がわざわざお会い出来るとは光栄です」
「ま、私達もアガレス領に居たけど貴方が一真とヴァーリの最強形態に粉砕されたと聞いてここに来たわ。CB所属黒神チームが居ないと悟らせて、敵である『禍の団』にアグレアスを転移させたのも思惑通りだと言ってたわ」
「私達は貴方達が何をしようと一真君には全てお見通しだよ~まあ一つだけ感謝してたのは邪龍を聖杯から蘇らせた事かな~」
「そうですか、だからあの一帯には黒神眷属・・・・CB所属黒神チームや戦艦の気配が一切無かった訳ですか。私やリゼヴィム様は今度こそ邪龍で蹂躙しようと行動しましたが、逆に蹂躙されたのはこちら側でした」
「これも一真のプランが無かったら、今頃アウロス学園は再び体験授業をしていないだろう」
「私達がこうしてここにいるのもプランの一部です。私達前魔王と現魔王と共に尋問しに来た事も一真君にはお見通しでしょうが、貴方は異世界に興味を持ってるの?」
「・・・・ありません。私は『混沌』を味わいたいだけですし、姉も貴方のとこに居る事で私には何一つ無かっただけです。前魔王様達と現魔王様である義兄上に問いたい・・・・『悪魔』とは何ですか?」
「私達とサーゼクスとの考えは一緒よ、善と悪を持った同じ人間と言う種族だと私達は思っている」
「それに『悪魔』と言う一生命体であり、価値観が違ったとしてもルシファーの言う通りの種族だと思ってる」
その後ルシファー達はこちらに戻ってきたが、俺が少し微熱が出た時に帰還してきたのでレヴィアタンの氷を使った氷のうと一緒に一晩を明かした俺とレヴィアタン。ホントは皆が羨ましがってたけど、熱が出た原因を知った事で今回はレヴィアタンに譲ったらしい。
次の日から駒王学園での生活が戻るけど、俺だけは数日間休みを取ってベッドで寝ていて看病をしている前四大魔王と元神と龍神二匹。異世界の門を消滅時の調整にて、かなりのダメージを負ったらしくヴァーリには余りダメージ負わなかったのも。俺が休んでる時にテロ側のリゼヴィム達の会話を盗聴してた。
「まさか黒鐡のおじちゃん達が姿を隠してたと言うサプライズもあったけど、これで空中都市アグレアスを丸ごとゲットしたぜ」
「・・・・悪魔にとって『ルシファー』は絶対でありますが、あちら側に前魔王ルシファー様達が居るのは少々厄介ですぞ。いくら私でも瞬殺されるがオチです」
「今回の一件で裏切り者の悪魔がいると想定するだろうし、だがこれに関してはマジ笑い話だぜ・・・・裏切り者が超絶人気プレイヤーの『皇帝』ベリアルだからなぁ~流石の『皇帝』でも黒鐡のおじちゃん相手には敵わないかぁ~こりゃホントに対策考えないと非常にマズイぜぇ」
「まあ私も現政府と天界側で抹消された事案についてを究明したいだけですよ」
「ほう何だそりゃ?面白くなりそうだねぇ」
「リアス・グレモリーが縄張りしている人間界の町は、かつて私の縁者が縄張りしていました。しかし政治に絡んだ事により消されてしまいまして、その時は黒鐡様も眠っていた時期でしたので知らされてないはずなのですけど。関与したと思われるのは、天使長ミカエルのA兼CB所属黒神チーム、紫藤イリナの父親を始めとした数名の教会関係者です」
コイツらの野望について語ってた様子を聞いてたが、この後は嫌な予感しかしないので月中基地本部に今居る外史と元とされた外史の監視強化を命令した。正史のような外史のような正史、ドウターによる介入されて世界から切り離された世界とも言う。世界の元、前代創造神鋼が管理してた世界でもある。
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