魔法少女リリカル☆イリヤ
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Staynight編『戦い』
「ほぅ...中々の神秘だな」
「ソイツはどうも」
「アーチャー...手助けはしないわ。貴方の力、ここで見せて」
後ろをチラッと見るとアーチャーは構えた
すると駆けた、互いに基調とするは青、言うならば青い流星が二つぶつかり合った
「...」
「そらそらそら!」
剣は的確に槍を弾く、軌道は真っ直ぐにと
ランサーは冷静に一つ一つ対処していく。決して同じ瞬間に攻撃が来てる訳ではない
速いからと言っても結局は連撃、ならば全部対処してしまえばいい
だが
「っ!」
剣の持ち方を変えた総刃は足、片手、空いてる物全てで槍を弾く
時にしゃがみ時に飛び上がりと
飛び上がった時はついでと言わんばかりか蹴りをお見舞いする
ランサーは槍で蹴りを受け止めると後退する。自分から下がった訳ではない。押し出されただけだ
だがランサーと言うだけあり速い、直ぐに戻ってきて攻撃を繰り出す、
「ハッ!」
「タァ!」
槍は剣より長い、ランサーの持つ槍は2Mほど対して総刃の剣はその半分くらいというまだ長いほうだ。刀だから
そしてランサーの槍が頬を擦るが当たらなければいいと思い前に出る、近づき過ぎだ、誰もがそう思う状況、これでは斬れないのでは?と
だが総刃は上から突き刺すようにゼロを地面に叩き下ろす
ランサーは直ぐに下がる、槍は近づき過ぎるとその長所故の長さで槍先が当てる事が出来なくなる。総刃はそこをついた。だがランサーとてそんな状況を予想していない訳がない。
腐っても英霊、幾度の修羅場は乗り越えてきた者、しかもランサーと総刃の経験の差は開き過ぎている。
今度は足下を狙い槍を突く、もちろん総刃は避ける、だがランサーの狙いは足に攻撃するのではない。地面に突き刺す事だ。刺さった槍を振り上げると土煙が舞う
「目隠し...」
「そらよっ!」
紅い閃光が走る...が
「何!?」
土煙から飛んできた槍は何か別の物に弾かれた
気づくと回りには光の玉が
「テメェ!キャスターだったのか!?」
「まぁある意味キャスターかな。ゼロシューター!」
飛んでくる光の弾を弾く、槍を回したりと、ランサーには矢避けの加護がある。だからと言っても密度の高いこの攻撃を逸らすのは難しい。魔力の塊とかそんな簡単な物じゃない。
「チィッ!」
「さっきの威勢はどうしたランサー?」
「面白れぇ、やってやろうじゃねぇか」
ランサーは駆ける、弾によって離された距離を、間合いを積める為、だがまだ弾は沢山あるその中を走って行くランサーに迷いはない
「...なるほど...そうきたか」
総刃はランサーのやろうとしている事が読めた。だからといってそれを止める手立てはない。いや、受け止める手立てならあると思い作戦を実行する
ランサーに飛んで行った弾はランサーに直撃した。だが煙の中からランサーは現れる。傷一つなく、彼はある事をして強化、硬化の二つを行っていた。故にゼロシューターに当たっても痛い程度で済んだ。そして槍が総刃に突き刺さる...そう見えた瞬間総刃は槍を受け止めた。白刃取りをしていた。だが生半可な力では止められない。ならばどうするか?答えは
「赤くなっただと!?」
ランサーはこれで決まるとは思っていなかったがまさか止められるとはと、そして赤くなった事に驚愕した
「飛んでけ!ウルトラハリケーン!」
その手で槍ごと上空に飛ばす。ランサーは槍を離せない為そのまま飛んでいく。ダメージこそないが空中、足場もない移動ができない状態。そこに
「ガルネイトォ...バスター!」
総刃の右手から放たれた砲撃魔法はランサーを狙うがランサーは槍でそれを受け止めて逆に押し出されるのを利用して後ろに飛ぶ、これで間合いを詰められないと
「...」
「芸達者なヤツだ。まさか弓、剣、魔術、格闘をやってみせるとはな」
「...これでも倒せないか」
「ハッ!簡単に決着がついたら面白くねぇだろ?」
「なら新技見せてやるよ」
ランサーはそれを聞くと構える。コイツは油断ならない。何せ魔術もやってみせた。それにさっきの砲撃...純粋な魔力の塊、ビームだったと考えると次の行動が読めない
見て避けるか弾くしかないと
「汝!理を破りし者!交差!」
ここまでの詠唱は同じ、そうここまでは
「ヴィータ!」
「!?これは!」
「さぁて、覚悟はいいか?悪いが手加減はできねぇぞ?」
その手に持つのは剣ではなかった。ハンマー、鎚だった
[グラーフアイゼンダウンロード完了!カートリッジシステム解析完了!行けるぜ!]
喋っただと!?いや、そんな事はどうでもいい。今大事なのは...目の前の男の魔力が変化した事だ
「んじゃ早速!...ラケーテン!ハンマー!」
まずい、直感なんてなくても分かった。この攻撃を受ければただじゃ済まないと
ランサーは珍しく逃げに徹した
なんとか躱わせたからいいもののグラウンドは半壊していた
ラケーテンハンマーの威力は伊達じゃないという事だ
「まさかこんな奥の手を持ってるとはな!」
「そっちこそ宝具を使ってねぇ。ならおあいこだろ」
今のは宝具ではないという総刃、それに内心冷や汗をかくランサー
「だがお前の正体には見当はついてるがな」
「ほぅ?」
「紅い槍...それだけではキーワードが足りないが先ほど見せた防御術、微かに見えたがルーン文字だった。紅い槍にルーン文字を刻む、そして獣のような荒々しさと神速にも似た速さ、ここまでくれば答えを言ってるようなものだ」
「そうか...なら...受けるか!俺の槍を!」
禍々しさが一層増した。その槍からは神秘がこぼれでている。
「全力でぶっ壊すまでだ」
しかしそこでパキッと音が鳴る
「誰だ!」
ランサーが見た先にはここの学生服をきた男が、その男は走って逃げていた
「チッ!お前との戦いはまた今度だ。次は俺の槍を受けてもらうぜ?」
「やれるものならな、こちらも打ち倒させてもらう。魔槍の操主」
それを聞くとニヤっと笑いランサーは飛ぶ。総刃はランサーが飛んで行ったのを見ていた
「...アイツ...ねぇ?ほっといていいのかしら?」
「何がだ?」
「さっきの生徒殺されるわよ?」
「あ」
馬鹿だと思う凛であった
後書き
はい使えなくなったものは交差の英霊版です。かわりにあの世界の住人を交差できるようになってます
そしてうっかりを受け継ぐ総刃
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