魔法少女リリカル☆イリヤ
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Staynight編『学校』
昨日綺礼に連絡した後直ぐに寝た。まだ本調子ではないから。あと一日はと思い寝た
すると疲れはとれて魔力も戻ってきていた
「おはよう...」
「おはようマスター、相変わらず朝が弱いのだな」
「うぅ...アレお願い」
「行きつけの店に来てるのではないのだから...待っていろ。今用意してくる」
アーチャーは直ぐに紅茶を用意してくれた。それとパンも、でも...このパンどうやったらこんなに綺麗に焦げ目がつくのかしら?
そんな事を考えても相手は超人、それにまた帰りながら聞いたが戦ってきた敵とは仲間になったと、そうなるとアーチャーを殺しかけた相手と殺した相手とは和解したという事?
っとそんな事考えてる場合じゃなかったわね。早めにアーチャーに伝えないと
「アーチャー、私学校に行くわ」
「学校にマスターはいないと思うのだが」
「違うわよ。学校にいかないと回りに不審がられるでしょ?」
「確かにそうだが...」
[でもよ、アーチャーは学校についていけないぞ?]
「そこはアレよ、近くで待機してくれてたらいいわ」
アーチャーはため息をつく。まぁ分かるわよ、今の発言がどれだけ無茶ぶりかは
「仕方ないな、ならばマスターの見える位置にいよう」
「ありがとう、アーチャー。私、貴方がパートナーでよかったわ」
「それを言うのは少し早いのではないかね?」
「いいえ、断言できるわ。きっと貴方は最後まで勝ち抜けるってね」
それを言うとアーチャーは私から目線を逸らす、コイツ...もしかして恥ずかしがった?大人っぽいと思ってたけど子供っぽい所もあるのね。人間って感じでよかったわ
「ならばこれからの方針は朝、昼は学校に行き夜は街を歩いて周る...と」
「そうね、そうなるわね。それじゃあ行きましょう」
「では俺は遠くから見ている。もちろん直ぐに駆けつけられるから安心したまえ」
「えぇ」
凛が行くのを見たら総刃はゼロを掲げて直ぐにバリアジャケットに着替える
そして飛行魔法を駆使し上から凛を確認しゆっくりと飛んでいく
「...」
[なんでこんな事になったのかねぇ]
「さぁな。早くこの戦いを終わらせてヴィヴィオの下に戻らないとな。」
[あぁ、それに離れるとまたルビーが...ん?ちょっと待て、それ以上行くな]
「どうした?」
[...結界だ。目では見えないな]
『マスター、学校に入るなら用心しろ』
『?どうしてよ』
『結界が張られている。どんなものかは判らないが...いや...これは』
『何か思う所でも?』
『これは...まさか』
『ちょっと?』
『...マスター、朗報だ。と言ってもまだ断言出来ないがな』
『何よ。結界...判ったの?』
『あぁ、相手はメドゥーサかゴルゴーンだ』
あっさり真名を看破する総刃に驚く凛、当たり前だ。総刃はメドゥーサもゴルゴーンも内に秘めていた。その概要は理解している。ゴルゴーンは使った事はなくても同じメドゥーサだから知識だけは、メドゥーサは騎英の手綱を使うから他の知識も、そうして行き着いた答えが
『他者封印・鮮血神殿だ』
『...それはいったい何?』
『内部の者を溶解し魔力に変える悪質なものだ。これは早めに対処しないと学級封鎖とかふざけた事を言ってられる場合ではないな』
しばらく凛は考え込み
『判ったわ。夕方から人がいなくなってから調べましょう。結界の起点は判る?』
『いや、結界の存在をゼロが確認してくれなければ俺自身結界を変な違和感程度にしか思わなかっただろう。他者封印・鮮血神殿だと判ったのもある意味...いや、これは言うまい。とにかく学校にマスターがいる可能性が出たな』
『えぇ、空いてる時間にこっちでマスターを探してみるわ。昨日の感覚でいけば見つかるかもしれないし。それに相手が魔術師なら私がマスターだってとっくに気づいてるはずよ』
『では引き継ぎ監視を続ける』
お願いと返すと私はいつも通りの顔で校庭に踏みいる...確かに...結界が張られているわね
私じゃどんなものかも判らないけどアーチャーがいるならなんとかなるかな。
夕方
『聞こえる?始めるわよ。アーチャー』
『了解した。直ぐに行く』
待ってると開いてる窓から手が、そして中に入ってくるアーチャー
「アンタ何処から入ってるのよ。」
「廊下を歩いて教師にばったり、とはあってはならないだろう。入るならこっちからの方が早い」
そうだけど...まぁいっか。探そう
歩いて周り色んな教室や部室を見て回った。時に先生が現れるけどアーチャーに目もくれない...というかアーチャーの服装が私服だったのがいつのまにか戦闘用っぽい...変な色合いしたのに変わっていた。これが彼の戦う時のスタイルね。まぁいいわ。早く全部見つけないと
「ここで六つか」
「でも起点じゃない...まだあると見て間違いないわね。」
弓道場に六つ目はあった。けど起点じゃなければ壊しても意味がない。既に外は真っ暗、夜になっていた。生徒は誰もいない。人という人も私達二人だけ。
「まだ見てないのは...屋上」
別段急ぐ必要もないから歩はゆっくりと、階段を上がって行き屋上に出る。
裏手に回ると起点を見つける
「七つ目...これが起点みたいね」
「あぁ、そのようだな」
「まいったな...これ、私の手じゃ負えない」
「悪いが俺もだ。だが解除するならさっさとサーヴァントを倒せばこれは消せる」
「そうだけど...とりあえず邪魔をする程度にはやるわ」
アーチャーは黙って私のやる事を見ている。私は言葉を紡ぐ、が
「なんだよ、消しちまうのか?もったいねぇ」
私でもアーチャーでもゼロでもない声が私の思考を掻き乱す
「!」
令呪に反応はない。ならマスターじゃない。上、給水塔の上にソイツは私達を見下ろしていた
夜に溶け込む深い群青、つり上がった口元は粗暴で、獣臭じみたものが風に乗って伝わってくる
...獣の視線は涼やかだ
青身の男は、異様な状況において私を十年来の友人みたいに見つめている
「....」
「黙りか、普通これを仕掛けたのはお前かって聞く所じゃねえか?」
「これを仕掛けたヤツの正体は解ってるから。貴方は違う事くらい判るわ」
ニヤニヤと笑っていた男は目を見開くと笑いだした
「ハハハハハ!まさかもう正体に辿り着いてるとは!これはお前らいいコンビかもな!」
男はこちらを賞賛する
「だったら真名を暴いたのはそっちの兄さんか?」
視線は私ではなくアーチャーにむく、アーチャーは私を見る、...待ってるのだ。私の、主人である私の指示を
「どうせだしコイツに分からせてやりなさい。貴方がどれだけすごいかを」
「フッ、また無茶を、だがマスターの要望だ。逆らう訳にも行くまい。さてそちらは?」
「俺か?見て分からねぇか?」
「姿を見て分かるのはルーラーだけだろう。」
「ルーラーだぁ?」
「正規の聖杯戦争には呼ばれないクラスだよ。まぁそんな無駄口はおいておいて君はこの狭い屋上で殺り合うつもりか?」
「ハッ!何処だろうと戦えないようじゃ英霊なんぞになってねぇよ。」
すごい...私はあの男が殺気を振り撒いているのが肌で感じるほどのものなのにアーチャーは軽口を叩いている。むしろ友人感覚で話しかけている
「ほう、嬢ちゃんの方も中々だな、こりゃ失敗したな。面白がって声をかけるんじゃなかったぜ。いや、逆かもな。お前さんならあるいは」
『マスター、合図をしたら屋上から飛び降りろ。着地の方は任せてくれ』
『分かったわ。』
そう聞くと合図を待つ、いつでも動けるように準備して
その間に男の腕が上がる、事は一瞬。今まで何一つ握ってなかったその腕には、紅い槍があった。それは禍々しい魔力を、力を放っていた
「今だ!」
私は走る。後ろに、振り返らずに真っ直ぐと
後ろを見ていないから分からないがキンと金属音が鳴り響いている
でも振り返らない。金網を飛び越えて体を横にする。アーチャーが来るのを信じて
「逃がす...何!?」
そんな声が聞こえるがそろそろ地面につく頃だ。アーチャーはまだやってこない。だが
「っ」
下で受け止める者が、目を開くとアーチャーがいた。私は降ろしてもらいまた走る
だが槍が迫っていた
「っ!...!アーチャー!」
「ケッ!やるな!」
アーチャーは私に迫っていた槍を蹴り飛ばした。もちろん槍は男の手にあるまま。だが軌道は逸れた。それだけで私は当たらずすむ
「いやぁ中々やるなぁ。」
男は後ろに飛びこちらに声をかけてきた
「ここで仕留めるには惜しいくらいだ」
「アーチャー!」
私の前に立つアーチャー。その後ろ姿は大きかった
「いいねぇ、そうこなくっちゃ。話が早いヤツは嫌いじゃあない」
フッと風を切る音が、その発生源は深紅の槍
「ランサーのサーヴァント!」
「如何にも。そう言うアンタのサーヴァントはセイバーって感じがするが...アーチャーと言ったのは敵を欺く為の作戦か?」
「さぁな。もしかしたらアーチャーなのかもしれないぞ?」
「ケッ、言ってろ、偽アーチャー」
「偽とは、ま、確かに弓なんぞ指で数えるほどしかした事はないが」
「馬鹿!何敵に情報漏らしてるのよ!」
「面白いヤツだな。こりゃこんな形で出会ってなけりゃ酒を飲み合わせるほどになってたかもな」
「悪いが酒は一度も飲んだ事がなくてね、娘の教育に悪いから飲もうとも思わないが」
え?アーチャーのヤツ娘って言うか子供いたの!?そういえばあった時ヴィヴィオ...帰って来た...とか言ってた気が
「そうか、まぁいい。そら得物を出せよ、アーチャー。これでも礼は弁えてるからな、それぐらいは待ってやる」
「これはこれは随分と舐められたものだ。だが悪いな俺の得物は」
アーチャーの左手についていたブレスレットが...ゼロが剣に変わる。
「コイツだ」
後書き
ちょっとハイスクールD×D書くので投稿遅めです
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