魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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8部 StrikerS
8章 後日談
結婚式
JS事件から2年がたち一応俺が16歳になった出来事
「――んっ~んん~~」
周囲が騒がしい中ヴィヴィオはご機嫌で鼻歌を歌いながら椅子に座っていた。
ヴィヴィオ自身もフリルの付いた白いワンピース
彼女も今回の事は楽しみだった。
「ヴィヴィオー」
「あっ、フェイトママ~」
ヴィヴィオの名前を呼びながら、フェイトがヴィヴィオのもとに駆け寄って来る。
フェイトの服装も、黒色なドレス。
フェイトにすごく似合うすらっとした感じだった。
「なのはママのお着替え、もう終わったの?」
「うん、そうだよ。ヴィヴィオも見に行こうか」
「うん!」
目をキラキラさせて答えるヴィヴィオの手を取り、なのはの部屋まで向かっていった。
この扉の先になのはがいる。
覚悟は決めていたはずなのに、少しだけ寂しくもあり扉に手をかけた。
「きっと、なのはを見たら、ヴィヴィオは驚くよ」
そう言いながら、フェイトは扉を開いた。
そこにはいつもとは違うなのはが座っていた。
「なのはママ、きれい」
「ありがとう、ヴィヴィオ」
真っ白なウェディングドレスを着ていた、なのはが微笑んでいた。
「あ~マジにこれを着るの!」
俺の前には真っ白なウエディングドレス
いくらなのはの事が好きでもこれは・・・
「もぅ、綾覚悟を決めようよ。もうここまで来たんだからね」
義妹の結婚式には言うことでフィアッセさんが今日何回目かのこの話をした。
もうあきれて仕方ないといった感じだ。
事の発端はフルオーダーでウエディングドレス制作をしてくれるお店
ベルベットブルーローズでのやり取りだった。
お店の前でなのはがうっとりとショーウインドーにあるドレスを見ていたので、なのはにこっちって指をさした。
「此処じゃないの?」
「そこは貸衣装屋のロサ・マリアージュ。今から行くのは、ロサが運営している店員少人数でドレスを作ってくれるお店。エイミィさんに紹介した店がここ」
そこは小さな2階建ての洋館に招待をした。
おれは扉を開いてなのはをエスコートした。
「いらっしゃい」
二階から現れたのは見た目二十代のさわやか黒髪青年の巳艶さん
本名 黒峰 巳艶
30代なのにその若さすごいよね
「こんにちは」
「綾ちゃん久しぶり、遊びに来てくれてごめんね。今日今からお客様と打ち合わせで」
「そのお客さん。高町さんじゃないの?」
「そうだけど」
「その高町さんをお連れしました。」
「あぁ綾ちゃんの友達だったの?」
「うん、ほら数年前にさ、ハラオウンさん覚えてる?」
「ん~とあぁエイミィさんでしょ」
いやいや何故覚えてるのこの人
「今日のお客様がこちらって紫さんは」
金髪のこれまた美形な兄ちゃんが階段から降りてきた。
この方がここのお店のオーナー有坂 紫さん
このかたも30代なんだけどね
「いらっしゃい。綾さん今回紹介してくれてありがとう」
「うん、ドレスをご所望なのはこの方 高町 なのはさん」
「なのは、この方たちがドレスを作ってくれる方で社長兼デザイナーの有坂さんこちらがパターンナー(製図者)の黒峰さん」
紹介をしてどんなドレスが良いかを離していたら急にね
「綾ちゃんはどんなドレスが良いの?」
「いやいやなのはが着るんだからなのはの・・・」
「ん?綾ちゃんも着るんだよね」
「「「はい?」」」
「有坂さん達は驚くのは仕方ないにしてもなんで綾ちゃんまで驚いてるの?」
「私聞いてないんだけど、タキシードで良いかなって」
「まって綾ちゃん。エイミィさんの結婚式の時言ったよね。ウエディングドレス着ようねって」
言った覚えがあるんだけど・・・
「ちょ・・・ちょっと待ってなのはちゃんに綾ちゃん」
「なに?巳艶さん?」
俺は質問してきた巳艶さんに聞いた
「なのはちゃんのお相手って綾ちゃん」
「うん、ダメだった?」
「いや、まぁ良いんだけど。露がいなくてよかった」
「あぁ職人か、それを言うなら今あげはがいなくてよかったと俺も思ってた。」
「相手がなのはの質問なんだけどそれが?」
「うん、なら綾ちゃん君もドレスでしょ?って話」
「私似合わないいから・・・うん」
あれは見るのは良いけれど着るものじゃないと思ってる。
そんなこんなで3人がかりに責められて、最期はヴィヴィオも出してきて俺は陥落した。
「仕方ないじゃないですが、私自身そうなると思いませんでしたもの」
「言い訳だぞだと思うな。そういえば私の披露宴の時なのはちゃん言ってたよ。絶対に二人で着るって」
「はぁ~」
わかりましたってお互いのバックは有坂さんの奥さんあげはさんが作ってくれた物であげはシリーズっと言って結構人気なもの
普通のお店では売っていなくてB・Vローズでしか買えない
「おーい、こっちは準備できたぞ……って、まだ着てないのか?」
扉から入ってきたのは、ドレスを纏ったアルフだった。
「まだ着てないって往生際が悪いぞ綾」
アルフがそんなことを呟いてきた
「ん、だって」
「だってもくそもないって、ほら着替えてなのはの所に行くぞ」
「は~い」
「それにしても、綾が結婚とはね」
「ん?」
そう言って、アルフは振り返り、言ってきた。
「だって綾ならこう言うの拒否するんじゃないかなって」
「ははっ、うん。でもなのはは絶対にやりたいというと思ったし、エイミィさんの結婚の時に出たい気持ちを言ってたから、拒否するのは私のエゴでしょ」
「綾そこまでわかってたら、ドレス早く来てほしかったな」
「お義姉ちゃん。それはそれこれはこれですって」
時間が押し気味なのは俺がわがままを言ってたからで・・・
「ほら、時間が押しているから早く行くよ」
もう待ちきれないっていう感じでアルフも急かしてくる
「了解」
「この扉の先になのはがいるよ」
「うん」
手はにじんできてるし、足は少し震えてきた 。
「なに綾?この世で怖いもの知らずと言われているのに緊張してる?」
「うん」
「良かった。綾も年齢相応の態度があって」
「開けるよ」
ゆっくりとアルフが扉が開いた。
そして目の前には、白いウェディングドレス姿のなのはがいた。
「綾ちゃん」
「なのは・・・」
顔を合わせると、俺は真っ赤になってうつむく。
「なのはママどうしたの?」
なのはのドレスの端をヴィヴィオが引っ張って、
なのはの方も恥ずかしくて赤くなっていたようだ
ヴィヴィオにいわれてなのははハッとする。
「な、なんでもないよ、ヴィヴィオ」
「ふーん」
「えっと、なのはすごく綺麗、天女のようだよ」
「もう、言い過ぎだよ綾ちゃん」
「本当に二人とも時間が・・・」
「フェイト慌てすぎだって・・・なんで」
「そりゃそうでしょ、綾が着てくれるの遅かったから」
フィアッセ義姉ちゃん正論なんだけどね
「さっさと行くよ」
「あー、なのはさんが結婚かぁ……」
「なによ、スバル。呆けちゃって」
青色の衣装を身にまとったスバルが、ティアナに嘆く。
「だって、結婚だよ?」
「そんなこと、普通のことでしょ? なのはさんだって女性なんだから」
「そうなんだけどさ~、相手が綾さんだよ」
「相変わらず綾は普通じゃないよね」
「うん」
「ほら、シャキッとしなさい、もうすぐ式が始まるわよ」
会話を区切って、ティアナは周りをキョロキョロと見渡す。
なのはさんの関係はすごく人が多い
教導官やら教え子やら
綾の方はほとんど人が見えない・・・
なぜなんだろう
会場はなのはさんと綾の出身世界地球なのに
そして、奥の扉から見知った人物が現れた。
「あっ、八神隊長にヴィータ副隊長」
「お~、ティアナにスバルやないか。戦技披露会以来か」
大きく手を振って声をかけるはやてに、
スバルとティアナの二人はお辞儀をしてかえす。
「こちらこそ、お久しぶりです」
「ヴィータ副隊長も、お元気でしたか?」
久しぶりの再開ということもあって、4人は話に花を咲かす。
今までのことやこれからのこと。そして、今から始まること。
「つーか、なのはと綾がが結婚かぁ」
「そやなー結婚やなぁ」
ヴィータが感慨深げに呟き、はやてもそれに同意をする。
やっとここまで来たとはやて自身は思っていたんだけど・・・
いざ親友が結婚となると自分もあせってくるから不思議だ
「私も結婚式挙げたいなぁって、相手がおらへん」
「そういえば八神部隊長、なぜ綾の関係者って少ないのか聞いても?」
「そういえば、綾ちゃんはな、次元漂流みたいのに合ってな約5年間ずれがあるんよ。だから幼馴染でも私たちが21やろ、でも綾ちゃんは16歳で、私たちの国では女性は16歳から結婚が出来ることになるんよ」
「はぁ」
綾ちゃんには秘密が沢山あるって話や」
『――今から結婚披露宴を行いたいと思いますので、ご来場の皆様、お席にお座りください――』
俺は一人だから先に出るようなことを言ったのだが、後から来てと言われた。
まずなのはが士郎さんとヴィヴィオが一緒に中央まで歩いて行って
その後で俺も扉を開いて行こうとしたら、黒い帽子をかぶった青年がこちらに歩いてきた。
「翔ちゃん」
「翔太郎さんだろ、ほら手紙を私にな」
「え!」
「おやっさんがな。綾は必ず生きている。
そして何かの事情で親子さんと縁が切れてた場合は俺が行く
そして俺に何かあった場合はメッセージを」
俺はそのメッセージの手紙を頂いた。
そのメッセージには
「お前は一人じゃない。
恐れずに自分のやりたいようにやれ!
幸せに祈ってる 壮吉」
俺の瞳には涙がたまっていた。
そして、結婚式が始まり――
俺は一人でなのはの元に行く
その時、俺の隣にはおやっさんがいてエスコートしてくれた感じがした。
そして翔太郎さんの所には俺の親まで来てくれてた。
後から聞いたことだが、おやっさんの関係のある娘さんで、ぜひ見て欲しいと
そして感覚的にここから先は自分でいけと言われたように 軽く押された。
神に祈ったことは無いのだが、俺は永遠を誓った。
結婚式は素晴らしいものだった。
誰もが微笑んでいて、誰もが幸せそうな顔をしていた。
光の歌姫フィアッセが歌ってくれたり
親友代表でアリサとすずかがスピーチしてくれたり
白いウェディングドレスのなのはは、微笑みながら涙を流していた。
綾も涙を流していた。
それは悲しいからではなく、幸せなもの
二人の顔は誰が見ても幸せそのもの。
そして俺はヴィヴィオにも一緒になれてうれしいと感謝の言葉を送った。
俺はただの綾から高町の姓を受け継いだ
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