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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  贈り物とこの先の未来へ・・・

「全く・・・昨日は酷い目に遭ったよ。」

「あはは・・・(汗)」

俺の言葉にウェンディは苦笑いする。
昨日はメイドの人に女に間違われるし、
ナツさんのせいで追いまわされる羽目になるし、
最悪の日だったぜ!!!!

「というか、何で馬車に乗るんだ?俺だったらすぐに着きますよ?」

「せっかく国王が我々の為に用意してくださったのだ。
 無碍にするわけにはいかんだろ。」

俺の言葉にエルザさんがそう言う。

「クロッカスの街・・・もうあんなに小さいよ。」

「なんか名残惜しいわね。」

「バイバイ、クロッカス!!」

後ろからクロッカスを見ているミントとハッピーはそう言い、
ルーシィさんは言葉通り、名残惜しそうな表情をしていた。

「うぷっ・・・気持ち悪・・・」

ナツさんは当然、酔っている・・・・・・少しいい気味です。

「馬車乗んなよ。走れっての。」

グレイさんがそう言う。

「随分と長く滞在していたような気がする。」

エルザさんがそう言う。

「色々あったね。」

「そうだけど、ちょっとボロ酒場が恋しいわ。」

「オイラもオイラもー!!」

「そうだな・・・。」

大魔闘演武で優勝して、ドラゴンと戦って・・・凄い経験したと思う。

「ナツ、てめ・・・きっち来んな!!!」

「うぷ。」

今にもグレイさんの前で吐き出しそうなナツさん・・・・・・。

「そういえばジェラールは?」

「さぁな。とっくに姿を消したよ。」

あの後、ジェラール達の姿は見ていない・・・・・・
まぁ・・・このままいる訳にはいかないんだろうな・・・。

「止めろ!!!馬車を止めろ!!!」

「え?」

「どうしたの!?」

突然、グレイさんが大声で馬車を止めるように言った。

けど・・・

「・・・いや・・・・・・やっぱり、いい・・・すまん・・・。」

グレイさんはそう言い、顔をうつむかせる。

「アンタだったのかよ・・・。」

グレイさんは外の方を向いていた。
表情は見えないが・・・・・・少し察した。

「(何があったかは知らないけど・・・言わないほうがいいな・・・。)」

俺は心の中でそう決めるのだった。












































マグノリアにて・・・



「来たぞ!!!帰って来たぞ!!!」

「早くー!みんなこっちこっち!!」

「待ってましたー!!!」

「お帰りみんなー!!」

「皆さーん!!!大魔闘演武優勝ギルドをぉ!!
 盛大な拍手で迎えましょう!!!」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)凱旋ーーーーーーー!!!!」

「「「「「「「「「「オオオオッ!!!!」」」」」」」」」」

マグノリアに着くと、住人の人達が帰還を歓迎し、お祭り状態になっていた。

「たっだいまーーーーーーーっ!!!」

「あいさー!!!」

「凄い人の数・・・」

「マグノリア近隣からも集まってきている様だな。」

「イェーイ!優勝じゃーい!!!!」

「ミラちゃん、こっち向いて~!!」

「はーい。」

「やったぞリサーナ!!!!」

「やめてよエルフ兄ちゃん!」

「おおっ!!これは凄い!!」

「俺達が1番だーーーーーーっ!!!」

「皆さん、応援ありがとうございます。」

「もう!!シャキッとしなさいよ。」

「別にいいじゃない~。」

「祝い酒だーーーーーっ!!!!」

「いい加減にしろよカナ。」

「すごい人の数だ!!!!こんなにいるなんて!!!!」

「そうか、シャンディーはまだマグノリアを詳しくなかったからな。」

みんな手を振ったり、誰かを肩車したり、お礼を言ったり、
酒を飲んだりなど、色々としている。

「・・・・・・。」

ただ1人、グレイさんだけは違っていた・・・。

「(馬車の時からあのままだな・・・。)」

あの時、一体グレイさんは何を見たんだ・・・・・・?

「グレイ様。」

「何でもない。」

ジュビアさんが声を掛けるが、グレイさんはその一言だけを言い、
視線を向けなかった。ジュビアさんは心配そうに見ている。

「ルーシィ、よくやったね!」

「あ!大家さん。」

「よォ、ルーシィちゃん!」

「・・・と、いつも船に乗っている人。」

ルーシィさんに声をっ掛けた人はどうもルーシィさんが今住んでいる
アパートの大家さんらしい。
船に乗っている人に関しては、知らない・・・。

「だけど、家賃の話は別!!」

「「「「「あはははっ!!」」」」」

「はぁ・・・。」

大家さんの言葉に、周りにの人達は笑い、ルーシィさんはため息をつける。

「エルザさ~ん、伏魔殿(パンデモニウム)最高でしたよ~。」

「いや、カグラ戦だろ!!」

「ミネルバ戦だよ。」

「照れるものだな。」

「みんな見てたんだね。」

住人の人の何人かが、エルザさんの事で、
どれが1番良かったのかの話になっている。

「街のみんなにいいモン見せてやるぞーーーー!!!」

ナツさんがそう言うと、袋から・・・

「じゃーーーーーん!!!!」

「「国王の冠!!?」」

「うえぇぇっ!?」

何で、冠がぁ!!?

「取ってきちゃったんですか!!?」

「あ・・・コレじゃねえや。」

「取ってきちゃったんですか~。」

ウェンディが心配そうに言う。

「・・・後で俺、返しに行ってくる・・・。」

「それがいいわ・・・。」

俺の言葉にシャルルがそう言う。

「優勝の証、国王杯!!!!」

「「「「「「「「オオオオッ!!!!」」」」」」」」

ナツさんは袋から、大魔闘演武優勝の記念品であるカップを掲げた。

「信じらんね・・・未だに信じらんねーよ・・・。」

「俺達が優勝だぜ・・・!!」

「ずっと最下位だった俺達が・・・。」

「「優勝したんだーーーーーーーっ!!!!」」

「「わーーーい、わーーーい!!!!」」

俺達天狼組が7年間もいなかった、
ギルドに残ってくれたメンバーはこの優勝に泣いたり笑ったりしている。

「ホラ!!ロメオ、シャンディーもっと高く上げろーっ!!」

「「オウ!!!」」

ナツさんはロメオとシャンディーに国王杯を持たせ、2人を肩車した。

「たいしたものだよ、まったく・・・。」

「ポーリュシカさん。」

この場に、まさかポーリュシカさんがいたとは・・・!!

「・・・コージ。」

「!」

「・・・いずれか聞きたい事がある・・・今はこんな状況だから別にいい。
 気が向いたら来ておくれ。」

「え・・・はい・・・?」

聞きたい事・・・?一体・・・?

「じゃあ、私はこれで失礼するよ。」

ポーリュシカさんはそう言い、その場から去ったのだった。

「やだ・・・何コレ・・・カッコよ過ぎてウケるんですけど。」

何か知らないけど、グレイさんも笑顔になっていた。
それを見てジュビアさんが・・・まぁ、またいつものヤツですね。

「えー、これより、マグノリア町長から、記念品の贈呈です。」

「コホン。」

この街の町長さんが、俺達の為に、記念碑をか・・・!!!

「記念品とな?そんな気を遣わんでも・・・」

マスターは少し遠慮している様子。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の皆様・・・どうぞこちらへ。」

町長に案内され、俺達はそれに従って歩く。

「「「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」」」

俺達は記念品を見て、驚いた。










































妖精の尻尾(フェアリーテイル)は我が街の誉れであります。
 よってギルドを修繕して贈呈したいと思います。」

何と、俺達のギルドが返って来たのだった!!!!
確か話できいた所、7年のうちに借金の肩として売られてしまったが、
それが記念品として返され、修繕もしてくれたのだった。

「ギルドが元通りだーーーーーーーっ!!!!」

「あいさーーーーーーーっ!!!!」

ナツさんやハッピーは喜ぶ。もちろん、俺達全員も喜ぶ。

「これが本当のギルドなんだね。」

シャンディーは前のギルドの方しか知らないから、当然の反応だった。

「町長・・・あんたって人は・・・」

「いやいや、この街の者みんなで協力して、直したのです。」

町長の言葉にマスターは涙を流す。

「ワシはこの街が大好きじゃ~~!!!!」

大声でマスターはそう言う。本当に、感謝の言葉しか出ない。

「・・・ん?」

「どうしたの、コージ?」

「いや・・・今・・・・・・」

この感じ・・・・・・・・・

「(あの時の、小さくて黒い奴の気配を感じたが・・・・・・まさかな・・・。)」

あの、大鷲の尻尾(レイヴンテイル)のオーブラの肩に乗っていた
小悪魔の様な奴、あれの様なモノを感じたが・・・気のせいか?








































「キキッ。」

コージのそれは間違っていなかった。
大鷲の尻尾(レイヴンテイル)のオーブラの肩に乗っていて、
王国の魔法部隊から逃れた、あの時の小悪魔はいた。
建物の上から、この様子を遠くから見ていた。
実際には、あのオーブラと思われた大男は人形で、
こっちが本体なのかもしれない・・・・・・。

「キヒヒッ!」

小悪魔は下に降り、何処かへ走り出す。

「キキッ!!」

そして、ある人物の肩の上に乗った。



















































「やはり大魔闘演武を見ていたのですね、ゼレフ。」

その人物はゼレフであった。
そして彼に声を掛けたのはメイビスであった。
メイビスはゼレフの事を知っている様だ。

「声は聴こえず、姿も視えず、だけど僕にはわかるよ。
 そこにいるんだね、メイビス。」

「?」

ゼレフもメイビスの事を知っており、
幽体となっているメイビスがいる事を理解した。
オーブラの肩に乗っていた小さい小悪魔は
ゼレフが誰と話しているのか理解できない。
それが普通ではあるが・・・・・・

「7年前、あなたは私の近くにいた。」

「7年前、君は僕の近くにいた。」

「あなたは、まだ自分の死に場所を探しているの?」

「死に場所はもう決まっている。」

ゼレフは姿も視えない上、声も聴こえていないメイビスに話をしている。
まるで聴こえていなくても何を言っているのかがわかるかのように。

「僕は何百年もの間・・・時代の終わりを見続けてきた。
 人々の争い、憎しみ、悪しき心。
 新たなる時代において、それらの浄化をいつも期待する。
 もう何度目だろう・・・人々は繰り返す。何度でも過ちを。」

「それも人は、生きていけるのです。」

「生きていけないよ。本当の意味では・・・
 人と呼べる愛しき存在は、もう絶滅している。」

ゼレフがそう言った後、彼の周りの草は枯れ果てていった。

「もう・・・待つのはやめたのですか?」

「そうだね。7年も考えて出した結論なんだ。
 世界が僕を拒み続けるならば、僕はこの世界を否定する。」

ゼレスは立ち上がってそう言う。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)はこの世界を肯定するでしょう。」

「これは僕からの贈り物。世界の調和、そして再生。」

ゼレフは顔を下に向け、そう言う。

「戦いになるのですか?」

「いいや。」

メイビスの言葉にゼレフは否定する。
見ても聴こえもしないが、ゼレフにはそれがわかる。

「一方的な殲滅になるよ。誰1人として、生かしてはおかない。」

妖精の尻尾(フェアリーテイル)が全力で阻止します。
 滅びるのはあなたの方です。」

ゼレフの言葉にメイビスはそう言う。
彼と彼女の周りの木や草などは、全て枯れていた。

「??」

小悪魔は何が起きているのか理解できていない。

「(ナツ・・・決戦の時は迫っているよ。)」











































「!!?」

「お兄ちゃん?」

「どうしたの?」

「・・・・・・いや・・・。」

今の感じ・・・天狼島での・・・あの人のか・・・!?
それに初代の魔力も・・・・・

「(大丈夫・・・・・・なのか・・・・・・!?)」

俺は少し不安となってしまう・・・・・・。

「おーい、コージ!!!」

「!」

ナツさんが俺を呼んでいた。
気にはなるが、気持ちを切り替える事にした。
初代なら、大丈夫と信じたからだ。
さっきの気配も完全に消えていた。

「街のみんながこんなスッゲぇプレゼントしたんだ!!!!
 礼としてよ、アレやってくれよ!!!!」

「アレ・・・・・・まさか・・・。」

「おう!!!!」

ナツさんの言う、アレ・・・つまりは・・・

「それはいいな!!!」

「でも大丈夫なの?」

「隠しても仕方ねえだろ?」

「いつかはバレるからいいんじゃない?」

「やってくれよ!!!!」

ギルドの皆も、アレを知っている・・・・・・。
ナツさんが勝手に話したか・・・?

「ナツさん、まさか・・・」

「おう!!!!」

ああ・・・これは絶対に話したな・・・・・・・・・。

「あなたって人は・・・・・・」

「いいじゃねーか。」

「遅かれ早かれ、いつか見られるんだからいいじゃーん!」

「そうそう!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・。」























































「仕方ないですね・・・やってやりますよ!!!!」

「「「「「「「「「「オオオオッ!!!!」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」

儀ロ度の人達は喜び、住人の方達は何をするのかわからなかったり、
どんな事をするのか楽しみしたり、期待していたりする。

「アレやるには、こうならないとね!!!」

俺はそう言うと、まずはこれを先にした。

「混沌モード・・・100%!!!!」

俺は混沌モードを最大に、発動させた。

「そしてここから・・・!!!!」

例のアレ、発動します!!!!

「はぁぁぁっ!!!!」

俺の体は全身光出す。

「「「「「「「「「「!!?」」」」」」」」」」

これ、絶対驚くからな。
























































「ど・・・」

「「「「「「「「「「ドラゴン!!!??」」」」」」」」」」

俺はドラゴンになった。これが、例のアレである。

「デッケェ・・・!!!」

「ドラゴンって、本当にいたんだ・・・!!!!」

「スゲェスゲェ!!!!」

町の住民の人達は当然の反応をしているな。

「よーし!!!!僕も久々にやろう!!!!そうらぁ!!!!」

シャンディーもそう言い、本来の姿になった。

「おいおい・・・!!!!」

「ドラゴンが2頭なんて・・・!!!!」

「ありえねえぜ!!!!」

町の住民の反応はさらに高まっている。

「せっかくの光景だ。描いてやるぜ、ウィ!!!」

リーダダスさんがそう言い、絵を描きだした。

「みんなも、もっと中心に寄ってくれ!!!!」

「おう!!!!」

「へへ、いい絵ができる!!!!」

ギルドの正門で俺は右でシャンディー左、ナツさん達が中心におり、
王国杯を高く上げている。

「グルオオオオオオオオオッ!!!!」

「ギャオオオオオオオオオッ!!!!」

俺とシャンディーは喜びの遠吠えを上げたのだった。




















































「グオオオオオオオッ!!!」

「ギャアオオオオオッ!!!」


ドスッ!ドスッ!!ドスッ!!!ドスッ!!!!












「・・・・・・行ったみたいだ・・・。」

俺、コージは・・・・・・()()から現代に戻って来た。
俺の世界では、まだドラゴンがいる。

「(やっぱり・・・あの世界はパラレルワールドという事になったか・・・。)」

俺は心の中でそう思うのだった。
パラレルワールド・・・つまり俺達の世界と過去の俺の世界の未来は
全くの別々の世界となったという事だ。
そして今、俺は・・・生き残っていた人達と一緒に
城の地下、あの未来のローグと出会ったあの地下の、
その出入り口あたりに今いる。瓦礫を利用して隠れて。

「またこっちに来なきゃいいけどな・・・。」

そう言ってきたのは蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のニスイさんである。

「僕の古文書(アーカイプ)だと、ここにいても僕らの生存確率は0に近い。」

「そうですか・・・。」

青い天馬(ブルーペガサス)のヒビキさんにケイさんである。

「はぁ・・・はぁ・・・ここ、まで・・・強い、とは・・・。」

「無理しないでカグラ。」

人魚の踵(マーメイルヒール)のカグラさんにパープルさん。
カグラさんは、左腹部を押さえている様子。
そこがかなりのダメージを受けてしまっている様だ。

「強過ぎだろドラゴン。」

「本当・・・そう・・・ね・・・。」

「・・・・・・俺がいるから、安心しろよ・・・。」

青い天馬(ブルーペガサス)のレンさんが、蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のシェリーさんの肩を掴み、
自分の方へ寄り添わせる。何かこの2人、付き合っているらしい・・・。
でもシェリーさんがあそこまで怯えていると、そうなるか・・・。

「私の記憶も・・・今は何も役に立たぬとは・・・」

剣咬の虎(セイバートゥース)のルーファスって人は怪我が酷く、仰向けになっている。

「コージ、何とかなったよ!!」

「!!!!」

「本当に危なかったわ・・・生きていたのが奇跡だよ。」

そう言ってきたのは、ポーリュシカさんと蛇姫の鱗(ラミアスケイル)のシェリアだった。
シェリアはニスイさんの妹らしい。

「ああ・・・・・・本当に・・・本当に無事だったんだな・・・・・・」

































































「ウェンディ・・・。」

「うん・・・まだ痛いけど、大丈夫・・・。」

俺の大事なウェンディである。実はウェンディは奇跡的に生きていた。
俺がエクリプスの扉で過去に行った後、シェリアがウェンディを発見、
確認してみたら、僅かに息をしていたので、治癒魔法で回復させたが、
かなりの重傷だったので、簡単にはいかなかった。
そしてそのウェンディを助けてくれたのがポーリュシカさんだった。
どうも妖精の尻尾(フェアリーテイル)顧問薬剤師らしい。
ウェンディとも何か縁があるみたいだけど、それはまた今度聞こう。

「ごめんなウェンディ・・・俺が・・・俺が一緒にいれば・・・
 おまけに、ちゃんと確認しておけば・・・・・・・・・!!」

あの時、俺はウェンディの状態を確かめもせず、
死んだと思い込んでしまったし・・・・・・。

「・・・責めないで・・・お兄ちゃん・・・。」

謝る俺にウェンディはそう言う。

「本当に・・・2人には感謝の言葉しかないよ・・・ありがとう・・・!!!!」

俺は2人に礼を言う。

「別にいいわよ。私は私のやれる事をやったんだ。」

「私は大事な友達を助けたいだけ。」

「友達・・・・・・。」

「うん!私とウェンディ、友達!!!!」

「・・・そうか・・・。」

シェリアの言葉に俺は少し笑う。

「ヒスイ姫・・・。」

1人の女性に声をかける人がいた。
フィオーレ王国軍のクロッカス駐屯部隊、
桜花聖騎士団の団長アルカディオスさん。
そして声をかけた女性はこの国の姫様、ヒスイ・E・フィオーレだ。
一応、ここにいるのがこれで全員だ。
まだ生き残っているといいけど・・・・・・

「私のせいです・・・私のせいで・・・世界が・・・」

今のヒスイ姫は酷い状態だ。過去の方(あっち)でも、自分自身を責めていたな・・・。

「今更、もうそんなことは後回しにしてください・・・。
 今やる事は・・・生き残る事と・・・ドラゴン(あいつ等)を倒す事・・・!!!!」

俺はそう言い、俺は外へ出た。

「おい!!!!」

「奴等を・・・奴らをせれるのは・・・・・・俺だけだ・・・!!!!」

俺は覚悟を決め、ドラゴンと戦う事にした。

「今の俺なら・・・・・・できる・・・!!!!
 もう・・・・・・自分を責めるのはやめ・・・・・・
 迷いもない!!!!混沌モード・・・100%!!!!」

俺は混沌モードを最大に、発動させる事ができた。

「よし!!!!」

これなら・・・!!!!

「見つけたぜ!!!!」

1頭のドラゴンがやって来た。

「ん?お前、あの時のガキか!!!」

「・・・やっと会えたぜ。」

やって来たドラゴンはあの全身刃のの体を持つ、
ブレイブという名前・・・・・・そして、俺にあの傷をつけた奴だ。

「今度こそ、俺がお前を斬ってやるよ!!!!」

「・・・それは無理だな。」

「ああぁっ!!?」

「もう負けない・・・挫けない・・・諦めない・・・」














































「俺が、お前らを倒す!!!!!」

俺の体は全身光出す。

「ぐわあっ!!!目が!!!!」

「一体何が起きてんだ!!?」

ドラゴンだけでなく、外からニスイさんとウェンディまでも出て来た。
心配して出て来たのか・・・?

「何・・・だと・・・!?」

「おいおい・・・。」

「お兄・・・ちゃん・・・!?」

















































「もう俺は・・・負けない!!!!」

俺は過去の俺同様にドラゴンになった。
過去の俺(あいつ)に出来て、俺が出来ないはずがない!!!!

「馬鹿な・・・!?人間がドラゴンにだと・・・!!?」

「絶対に負けない・・・俺は絶対に負けない!!!!」

俺はそう言い、ブレイブを殴る。


ズドォォォォォン!!!!


「グオオオオアアアァァァッ!!?」

奴の声に驚いたのか、他のドラゴンがやって来るのが見える。

「掛かって来いよ・・・俺が全て、倒す!!!!」

俺は負けない、諦めない!!!!
まだ生きてる仲間がいる限り、俺が戦える限り、そして・・・
愛しく大切なウェンディがいる限り、俺は戦う。
この先の未来を変える!!!!

「掛かって来い!!!!ドラゴン共ぉぉぉぉぉっ!!!!」

俺が、必ず、未来を・・・・・・!!!! 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。
ついに、ついに・・・大魔闘演武を終わらせました!!!!
かなり長かった・・・!!!!(涙)
そして今回、最後の方に未来のコージの帰ってきた後の話を
出してみました。いかがでしたでしょうか?
次回から新章に入りたいですが・・・・・・・・・
どうか皆さんにお許したい事があります・・・。
実は、まだこの先をどうするか決まっていません・・・・・・
原作では太陽の村の話になり、
アニメではオリジナルの日蝕星霊編に入りますが・・・
どうするのかを悩んでいます・・・・・・。
よって、投稿がいつになるのかが決まっていません・・・
どうか、お許しください・・・。
次回までお楽しみに待っていてください!!!!
また、お会いしましょう!!!! 
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