ドリトル先生と春の花達
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第一幕その三
「そうするよ」
「うん。じゃあね」
「今日はそのまま楽しんで」
「それで寝て」
「朝はお風呂だね」
「お風呂に入って」
その時のことも言う先生でした。
「一旦お湯で汗を流して」
「一旦出て冷たいシャワーを浴びてだね」
「身体を冷やして」
「それから湯舟に入ってまた汗を流す」
「それを繰り返していたら」
「うん、お酒も抜けているよ」
二日酔いのそれもというのです。
「だからそうするよ」
「まあ先生は乱れないですからね」
酔ってもと言うトミーでした。
「暴れることも笑うことも泣くことも」
「うん、幾ら飲んでもね」
「酔い潰れなくて」
「そうした体質なんだ」
先生は酔っても変わらないのです。
「そのこともあってだね」
「はい、僕は安心してます」
先生がお酒を飲むことについてです。
「至って」
「それは嬉しいね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「日本酒は飲み過ぎますと」
「糖尿病だね」
「それの心配がありますから」
「だから毎日は飲んでいないよ」
そうしているというのです。
「僕もね」
「色々な種類のお酒を飲まれて」
「日本のお酒だと焼酎もね」
それもというのです。
「飲んでいるね」
「はい」
「ワインやビールもね」
「ウイスキーやブランデーも」
「とにかくね」
「日本酒だけだとですね」
「身体によくないから」
だからというのです。
「飲み過ぎ自体がよくないにしても」
「日本酒は糖尿病だね」
「それが怖いからね」
「どうしてもだね」
「毎日はよくない」
「そういうことだね」
「そう、美味しいけれどね」
実際に美味しく飲む先生でした。
「それでも毎日はよくないよ」
「ワインとかの方がいいのかな」
「あっちのお酒の方がいい?」
「そうなるの?」
「飲むならね」
「それなら」
「うん、日本酒やビールよりもね」
さらにというのです。
「ワインがいいんだけれど」
「飲みたい時がある」
「そういうことだね」
「先生はどんなお酒も飲めるからね」
「だから余計にだね」
「そうなんだ、それとね」
さらに飲みながら言う先生でした。
「この梅干しがまたいいんだよね」
「日本酒と合って」
「よく食べられて飲められる」
「先生の好きな組み合わせの一つだね」
「だから今も飲むんだね」
「そうなんだ、春だからってことで飲んでるけれど」
実はというのです。
「そうなくてもね」
「飲んでるよね、その組み合わせで」
「そうしてるよね」
「普段からね」
「その組み合わせでも」
「そうしてるよ、さて今日は」
杯に自分でお酒を入れつつ言います。
「一升開けたらね」
「それで、ですね」
「うん、止めるよ」
こう言うのでした。
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