| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と春の花達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一幕その二

「六月に実るからね」
「いい名前ですね」
「そうだね、まあそれでもね」
「花が咲く今にですね」
「梅干しを食べるよ」 
 その梅の実をというのです。
「そうしてお酒を飲むよ」
「風流も楽しむ」
「そうするよ」
 こう言って実際にでした、先生は筍御飯や春キャベツを楽しんでからでした。お酒を飲みますが。
 梅干しを食べてです、笑顔で言いました。
「いや、本当にいいね」
「そうなんですね」
「うん、春の飲み方の一つだよ」
 こうまで言うのでした。
「梅干しで日本酒を飲むのもね」
「だから今こうしてですね」
「楽しんでね」
 そしてというのです。
「満喫するよ」
「先生、二日酔いには気をつけてね」
「それはね」
 周りにいる動物の皆が先生に言ってきました。
「まあ先生お酒に強いけれどね」
「飲み過ぎると誰でもそうなるからね」
「それには気をつけてね」
「そうしてね」
「二日酔いになったね」 
 朝起きてです、その時はというのです。
「お風呂に入るよ」
「その時はだね」
「二日酔いになったらだね」
「朝にお風呂に入って」
「それですっきりするんだ」
「二日酔いにはそれが一番だからね」
 お風呂がというのです。
「イギリスじゃお風呂は滅多に入らなかったけれどね」
「シャワーだからね、イギリスは」
 ジップが言ってきました。
「大抵ね」
「湯舟には殆ど入らないね、確かに」
 チーチーも言います。
「サウナもね」
「あっさりしてるけれど」
 ガブガブが言うには。
「それじゃあ二日酔いはなくならないわね」
「だからだね」
 ダブダブも言います。
「お風呂の方がいいね」
「日本はお水もいいし」
 ポリネシアは日本のこのお話をしました。
「お風呂に入ってもいいのよね」
「イギリスはお水が少なくて質もよくなくて」
 このことを残念に思うトートーでした。
「日本みたいにいかないから」
「けれどここは日本だから」
 ホワイティは日本のことを言いました。
「お風呂も楽しめるわね」
「じゃあね」
「二日酔いになったらね」
 チープサイドの家族も言いました。
「お風呂に入る」
「それで解消ね」
「それじゃあ今日はだね」 
 老馬は先生に尋ねました。
「じっくりと飲むんだね」
「まあ先生はあまり二日酔いにならないけれど」
「大丈夫だと思うけれどね」
 最後にオシツオサレツが二つの頭で言います。
「若し二日酔いになっても」
「お風呂に入ればいいね」
「うん、だからね」
 梅干しを食べて飲みながらです、先生は皆に応えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧