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ナニイロセカイ

作者:猫丸
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オレンジ色の世界

わたしには小学校の頃からずっと虐めてくる男子がいます。一年生の頃から飽きずに毎日ずっと―

「ようアリスちゃん!」

今日もですか。彼はの名前は

<ダイヤのキング>

移動教室で教室を歩いるわたしに話しかけて金と茶と黒を混ぜたようなごちゃまぜ色のトゲトゲの髪型をしたフィリピンと日本人のハーフの男の子。耳にはピアスまで付けています。宗教的な物で生まれた時から開けているそうです。そんなのわたしには知った事ではないのですが……。

「無視? アリスちゃん」

チャラ男と言うわけではありません。わたしの脳内ではそうインプットされていますが、彼は不良です。ガキ大将。あの猫型ロボットが出て来るご長寿アニメのガキ大将みたいな子です。
でも顔はイケメンといわれる部類らしいです。日本人にはだいたいハーフという種族はイケメン/美女に見えるらしいです。
奇跡的にクラスは別の彼。よくここまで不良&問題児を集めましたねっと逆に褒めたくなるようなそのくらすで皆のまとめ役学級委員長をやっています。

―小学校の頃から中学校を卒業する日までずっと。

それも相まって彼の女子人気は爆上げ。ファンの子は沢山います。
どうしてそんな大人気のイケメンさまがわたしのような日陰者にちょっかいを出すのでしょうね? 話しかけてきてもいつも無視してスルーしているのに。六年間ずっと。

―意味が分からない。

「あー、アリスちゃんだー!!」

はぁ。あなたもですか……。
親分がやることなら当然子分もやります。真似します。あぁ気持ちが悪い。胸焼けがして吐き気がします。もうこんなやり取りを六年間ずっとやっていたらいい加減うんざりしてきます。
小学校頃やっている子だけならまだしも、中学からは他の小学校からの来た子達も混ざります。ようは数が増えてわたしではどうする事も出来ない状況の出来上がりです。

「「「わいわいわい」」」

楽しそうにはしゃぎ喜ぶ男子達とは真逆に疲れ切りうんざりだとため息をつくわたし。
その苦労をわかってくれる人。なんてものは誰もいません。誰に話しても、誰も聞いてくれませんでした。

―両親でさえも。

同級生の間では人気№1のダイヤのキング。彼の事が好きな女子は沢山います。そうゆう噂をよく耳にしましたし、告白してふられている姿をよく見かけたし、本人から自慢げ話として聞かされました。

―だからなんですか? それがわたしに何の関係があるというのですか?

彼のファンの女子からの視線が痛いです。敵を見る目。

―どうしてこうなってしまったの?

わたしはただ平穏に中学校生活を過ごしたかっただけなのに……なんでこんな目に合わされているの?
どうしてみんなわたしをそんな目で見るの? どうして_?
 
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