とある世界の物質破壊≪ディストラクション≫
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幻想御掌3 -魔の手は身近にまで-
前書き
湊『……この作者、絶対忘れてたでしょ。』
美琴『さぁ?一応構想とかを考えてたらしいわよ?』
湊『ふーん、まぁ別にやっと書いたからいいけどな。』
美琴『読者の皆さんに悪い事してる自覚あるのかしら。』
湊『んー、どうだろ?』
美琴『とりあえずマヌケな作者の代わりに謝罪するわ。』
湊『皆さん、大変お待たせしました…!』
美琴『では本編へ!』
──私は逃げた。
ひたすら、別に襲われているわけでもなく
何か逃げなきゃいけない特別な理由なんて無いけど
それでも、私は黒子と湊から逃げた。──
先程まで、幻想御掌の件で私と湊、黒子は病院に訪れていた。
でも木山先生に会う前に私が寝てしまい、起きた時の湊と黒子の会話を聞いて私はいてもたってもいられなくなった。
『昔は恋愛の意味で好きだった。』
──ほんと、私何やってんのかしら…
さっきの自分の行動に呆れて何も言えず、笑ってしまう。
別に自分と湊はただの幼馴染み、つい最近まで義理でも兄妹だったのだ。
自分は一体何を期待していたのだろう。
病院から走り何もか考えず我武者羅に走り続けた結果、いつもの見慣れた公園に着いていた。
私はいつものようにお金を飲み込む自動販売機に近づいて、いつも通りに蹴りを入れる。
「……またハズレ。」
今日はついてないな…と思いながら出てきた缶ジュースに視線を向けて、手に取る。
ジュース名は黒蜜サイダー。
「こんなジュース作ろうとした人の考えが分からないわよ…」
文句を言いながら遠くから聞こえた警備ロボから逃げるために近くの電灯に能力を使って飛び乗る。
電灯の一番上まで来てプルタブを手で触れて、開ける。
文句を言いつつも私は黒蜜サイダーを口に含んだ。
「……やっぱり、ヤシの実サイダーが一番ね。」
うんうんと一人で頷いていると電話に着信が入った。
ゲコゲコとゲコ太の鳴き声が着信音と、スカートのポケットの中でバイブ音と共になっている。
画面を開くと、真ん中にはいつも仲良くしているこの1人から。
─佐天さん─
「佐天さん?」
私は疑問に感じながら電話に出る方のボタンをタップし、耳元に携帯を近づける。
「もしもー」
『御坂さん!』
私の言葉は電話越しで慌てている佐天さんに打ち消されてしまう。
私は「とりあえず落ち着いて」とだけ告げて、落ち着かせた。
「それでどうしたの?」
『その……私、倒れちゃうかも知れません…』
「……え?」
私は携帯を持つ反対の手に持っていた缶を地面に落とした。
下にいたいた人が驚きの声をあげていたが申し訳ないと思いつつ、スルーする。
スルーと言うよりも電話越しに告げられた内容があまりにも簡単に受け止めきれる物じゃなかった。
「えっと…佐天さん?どういう事…?」
『私、幻想御掌を……』
「佐天さん?……佐天さん!」
佐天さんの言葉は繋がらず、変わりにガタッという音が電話越しに聞こえる。
何度呼んでも相手からの返事はない。
私は通話を切って、すぐさま地面に降りた。
「……っ。」
ギリッと歯をくしばり、握っている携帯に力を込めると別の着信が入った。
─湊(お兄ちゃん)─
私は確認するよりも先に通話ボタンをタップし、耳元に近づけると先程酷い別れ方をした相手の声。
『今何処にいる!?』
「……いつもの公園。」
『何が…あった?』
私の声で何かを察したのか湊は私に問いかける。
「佐天さんが……倒れたの……」
その一言で電話越しから黒子の声と湊の声が聞こえた。
『……今から黒子を美琴の所に向かせる。(お兄様!?)美琴、そっちは頼む。』
「……分かった。」
私は黒子が来る数分がもどかしかった。
あの電話、私がもっと早くから気づいてあげればあの電話を受けることは無かったのでは?
歳上として先輩として何か彼女を支える事は不可能だったのか?
考え出せば切りがない。
「お姉様!」
「…黒子。」
「初春からも連絡がありましたわ、今から初春の元に行きますの。」
「えぇ、お願い。」
私は黒子の能力である瞬間移動で初春さんと合流することにした。
後書き
遅くなりましたぁぁぁぁ!!
すみません、本当に……
次回は明日ぐらいには投稿します、やっと書けるようになったので。
と言いつつ、再来週には中間テストあるので本格的にスピードが戻るのはそれ以降です…馬鹿作者で申し訳ないです…
では、また次回も宜しくお願いします!
少し書き方変えようかなってこの頃悩んでます笑
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