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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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7部 中学生編
5章 文化祭
  文化祭パートB 舞台

 とうとう舞台の幕が開く

 太陽が沈みかけたある街の広場で、
旅人が岩に座りかけてカバンから楽器を取り出した。
長く腰辺りまで伸びた髪に、澄んだ薄紫の瞳を僅かに伏せ、その手にはハープを持っていた。
どうやら、その女性は旅の吟遊詩人らしく、
今からその演目が始まろうとしているのだろう。
やがて、ゆっくりと白く長い指が弦に触れ、そっと音を弾き出す。
余韻を残しつつ、静かにその音が消えると、またしても静寂が辺りを包み込む。
その静寂に誰かが痺れを切らすかといった手前で、
詩人の口から言葉が紡がれる。
静かに、美しく響く声は、しかし、しっかりと力強く、
聞く者を物語へと引き込んでいく。
一つの物語が語られていった。

「これから始まる物語。それは、愛の物語でもあり
友情の物語、復讐の物語、裏切りの物語」

 吟遊詩人に扮したすずかはすごく妖艶な雰囲気を出しながらハープを奏でて行った。
俺自身がハープを引けたのですずかに教えていたのだが、
他の楽器もしていたのでの見込みはすごく早かった。

 もうすぐ俺の出番が入る。
俺の役どころははじめ従者であり、なのはが演じる姫の身の回りをお世話する役どころ兼幼馴染でもある。
なのははこの国の第一お姫様
フェイトは隣国の王子であり、名前はフェイ
国同士の同盟国でもあった。 
フェイ王子の何回目かの訪問の時に3人の運命が変わった。
フェイ王子が滞在時にフェイ王子の国が攻めてきたから


「フェイ様これはどういうことなの?」

「ナノ姫私にはどういうことか一切わからないのです。」

「ナノ様、フェイ様今はそんなことを討論している暇はございません。
おふた方は私が守りますので安全なところまでご案内いたします。」

 しかし多勢に無勢
従者である綾は少しずつ押され始めてきた
3人の目の前にアリサが演じるフェイ王子の父君アーサー王が目の前に立ちふさがった。

「噂は本当だったか?姫を護る従者は100人の兵に勝る腕前を持つと」

「お父様これはどういうことですか」

「お前は黙っていなさい」

「は、はい」

「これはどういうことですか王様」

「おぉこれは美しいナノ姫。今日はこやつの誕生日でな、
何かプレゼントを考えていたのだが思い浮かばなくてな」

「王」

「こやつが今熱心に虜になっている姫を輿入れのお願いを何度もしたのだが返事が悪くてな。私は考えた。
なら攻め滅ぼせば簡単にはいるではないかと。そして我が国はこれまで以上に繁栄すると、そしてフェイの欲しいもの。私の欲しいものすべてが手に入ると」

「お父様、でも」

「フェイお前のためを思った事何か反論は?」

「・・・ありません」

「王様はどうしたのですか?」

俺がアーサー王に問いかえると

「あぁ、最後まで私を説得しようとした軟弱ものか。それは向こうで永遠の眠りについて居るわ」

「きさまぁ~」

俺はアーサー王に切りかけるために突進したが、後ろにいた騎士たちに横から切り付かれ最後にアーサー王に切られてしまった。

「本当はお前も欲しかったのだが、これも正当防衛。恨みはするな」

「あや~あや~」

「な・・・の・・・・さ」

 俺は目をつむり意識を手放した演技をする
一転舞台は暗くなり俺にスポットが当たる

「憎い・・・憎い親のいなかったはやて王は息子同然に育ててくれた。
身分の違いでそんなことは一生言えないナノ姫をさらわれてしまった。
親友だと思ったフェイ王子は親の言いなりで何も答えてくれなかった。
あの美しい王国がこの国に暮らしていた人々が燃え下がる。
このままでは死んでも死にきれない・・・・死にたくない」

 すずかが演じるマントを付けた女性が俺のほうに歩いてきた。

「死神か?でもこんなに美しいなら仕方ないのか」

「私は死神ではない。死にゆくものよ、力が欲しいか」

「復讐ができるのならそれを行いたい」

「なら契約をしなさい。そしたらあなたの願いはかなえられる」

「ありがとぅ」

「お礼は不要です。ただではないので。代償に」

「聞く必要はない。すべてを任せる。」

「そうですか、偽りかもしれないけれど第二の人生を」

「あぁ」

 そうして従者は生まれ変わった
舞台は稲妻の音とスモークを炊かせて、俺は衣装を着替えた。
スモークが晴れた瞬間

「はやて王あなたの恨みを晴らして見せよう。そしてアーサー貴様にこの国の恨みを晴らして見せよう。
そしてフェイよ王様の言いなりの人形にはそれにふさわしい結末を。そしてナノ姫あなたをお救いしよう」

 俺は腹の底からゆっくりと声を出しながら最後には高笑いをした。
そしていったん俺は舞台の後ろに下がった。

ここまではシナリオ通り

それから数年がたち巨大な王国となったアーサー王の国は統一を果たした。
クラスの子たちがこの国の住人になりお祭りの場面。
それから数回の春がたち嵐の音と共に災いがやってきた。

俺は舞台の後ろの出入り口に立ち俺の後ろにはクラスメイトがモンスターの仮装をしていた。

「さぁ私は帰ってきた。さぁお前たちこの国を攻め滅ぼすぞ」

 後ろのクラスメイト達の遠吠えにより、俺は中央通路を歩き出した。
その間観客を驚かせた。

これは演出で、観客を参加させちゃえと相談した内容の一つだった。
前回アリサに相談した内容がっこれだった。
そして王城に入りアーサー王とご対面

「お、お前はまさか」

「数年前の借りを返しに来たぞアーサー王」

「たかが従者のくせにこんなことをしていいと思っているのか」

「息子を滞在させて安心しきった同盟国に攻め入ることは良いことなのか王様よ」

「そのおかげで戦乱が急速に収まったではないか」

「戯言だ、あなたが教えてくれたことだ」

「何をだ?」

「この世はしょせん弱肉強食。力あるものが全てを得て愛や友情はしょせんはそれを得るためのエサでしかないと」

「それは違うぞ、私は私の国民を愛しているし、息子も愛している」

「違わない、俺は俺の野望のためにこの世と違うものと契約をした」

「まさか、魔族と」

「知らんなぁ、そうだ王様に献上するものがあった。」

「何をだ」

 俺はマントを一回転をしてマントを翻して何かを出すふりをする。
首から下は黒装束の顔には血のりを垂らしたはやて演じるはやて王が前に立った。

「あんなに信頼していたのに・・・」

「世迷いごとを貴様が姫を渡しさえすればこんなことにはならなかったのではないか・・・国が滅んだのは貴様の力不足と認識不足だ。
つい先刻までは動乱の世界で安心しきった貴様が悪い」

「恨めしいぞ~」

 そのセリフを言った瞬間
俺はアリサの前を通りすがるように疾風を放った。
そして前を過ぎた瞬間アーサー王は倒れた。

「我が王よ根源は滅ぼしました。」

「うん、後は頼んだ」

「お任せを」

 俺はマントをひるがえして一回転をしてはやては俺の方に向かって舞台袖に行った。
舞台は変わり王子たちの部屋の場面になった。

 俺は王子の部屋に突入をした。
そこにはこの国の立役者である。
閃光の死神と畏怖されたフェイ王子と美しさが増したナノ姫がいた。

「ナノ姫を迎えに来たぞ」

「たかが死にぞこないの従者が私の所に来るとは、姫は私がいただいた。
父が私に下さったからだ」

「もうあの時の王子はいないのか?心残りはもうない」

 フェイ王子はナノ姫の肩を抱きよせた。

「アヤなの?」

「はい我が姫」

「綾が生きてたって事は・・・」

「残念ながらみな死にました。私も一度は死にましたが、この世と違うものに契約をしまして」

「アヤもうやめて」

「それは姫の命令でもできません。みんな恨みのうちで死んでも死にきれない 怨嗟(えんさ)があるのです。」

「もう人が死んでいくのを見るのは嫌、あなたが流している涙を見たくないの」

「でも進むしかないのです。最後に聞く友人だと思った王子よ」

「お前を友人だと思ったことはない。ここまで来たのだ駄賃として聞いてやろう」

「ナノ姫を開放しろそしたら助けてやろう」

「それこそ世迷いごと、死んだのならこの世にあらわれるな。父君はどうした。」

「あいつはこの世とお別れをしたな」

 フェイ王子は剣を抜き俺に攻撃をしてきたがそれを体で受け止めた。
トリック剣なんだけどね。

「所詮人間の攻撃なんてこのようなものだ」

俺はフェイを投げ飛ばした。

「あぁ人間ではなかったか」

ここからはアドリブでやらせてもらう
フェイトごめんね 
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