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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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7部 中学生編
4章 体育祭
  体育祭午後1 100メートル決勝

 食後最初のスタートというわけで最初っから点数が動く競技はやらなかった。
最初はお約束?
俺が生前にもあった教職員レース。
いつもは偉そうにしている先生方が一生懸命走っているのを見るだけ競技

 お次はクラブ対抗リレー
各クラブのユニフォーム。
タスキの代わりにそのクラブのアイテムを持ってスタート。
この競技何を考えてそうしたのが不思議な競技だった。
テニス部ならウエアとラケットやサッカーならユニフォームとボール
ドリブルでリレーという変わったことやっていたけれど、
剣道部が一番最悪だった。
剣道着と防具を着てスタート
陸上部が絶対に勝つという決まりきったレースだけど、
去年それを変えてしまいそうだった。
サッカー部があと少しで優勝を狙えたんだけど流石に40メートルぐらい離れての追い上げは無理でした。
アンカー俺だったんだよね。

 お次は陸上部の選手は、競技を決めた時に俺をあおった瑞枝だった。
流石にアンカーだけあって速いと思った。
これなら優勝狙えるんじゃないと思った矢先に気持ち失速したような気がしたけれど、ちょうどアンカーに変わるときだったから気のせいと感じた。

 白チームの陸上部の部長。
中学レベルでは速いね。
白チームが優勝候補なのもうなずけるね。
まぁ本職の陸上部が負けたら結構悲しいものがあると思うから、
陸上部は本気の選手選びをしているのを感じた。
さて、余興が終わりクラス対抗競技は大縄跳びから始まった。

 問題をおきたのは100M決勝だった。
予選を勝ち抜いた7名がそろった。
他の競技が行っている所に予選が2回行われた。
俺自身午前中で100M、400リレー、高跳び、幅跳びの予選を潜り抜けていた。
その最初の決勝戦が100だったりする。


 俺の出番は大トリだったりする。
周囲を見ても陸上部が多い感じ
ここに来る前にみんなから頑張ってとエールはもらったんだけど、
今からやろうとすることはきっとスポーツマンシップから外れているんだろうなぁ

 みんなクラウチングスタートの準備をしている中

「よーい」

 掛け声で腰を浮かす動作の所俺は急に立ち上がった。

「どん」
 掛け声でみんながスタートをする所俺はしゃがみこんで靴紐を結ぶ真似をしながら

≪ティア15m進んだら合図頂戴≫

≪本当にやるとは思いませんでした今です≫

≪了解≫

 先頭が15M進んだ瞬間俺は本気で走った。
自力でアンディや美由希さんには勝てないかもしれないが俺も結構足には自信がある。
久しぶりに走るだけという状況下で本気で走っている。
後10Mぐらいで目の前に先頭の選手をとらえて、
ギリギリでの逆転でテープを切った。

 流石に全力で走ったせいかたかが100mで息を切らしていた。
周囲がざわざわ言っている。
そりゃそうかどうやら初めの動作で何やら言っているみたい
順位はそのまま言ったけれど
退場したとき呼び出されてしまった。
俺はそのまま先生方の所に向かった。

「どうしましたか」

 体育の先生が俺の事をじっくり見ていた。

「南條」

「なんです?」

「今のレースはなんだ?」

「スタートに失敗して靴ひもが外れてたんですがそれが何か?」

「なんですかじゃないだろう」

「意味が解らないのですか?」

「何故はじめっから本気を出さない」

「本気で走りましたが?」

「あぁハンディキャップでな」

「それがイケませんか?」

「周囲の人を侮辱してまでやることか?」

「侮辱はしてませんよ私としてはただ」

「タダなんだ」

「私が強いっていう理由で組別対抗って6種目出てるんですよね」

「らしいな」

「それはよくて私のやったことはいけないというの?」

「言っている意味が解らないのだか?」

「私って結果がわかっている勝負事やりたくないのですよね」

 俺はもしかしたら勝負事をしていたので熱くなっていたのかもしれない。

「戦略だと言われたらそれまでですが楽して勝とうっていうことはよくないでしょう。それに初めから本気で走っても私が面白くない」

「あぁ、だが」

「だがもくそもないでしょう。私は言った結果はどうなるかわからないって聞いていませんか?」

 この体育の先生は担任でもあったから知っているはずだ。

「ならこれからの総合リレー以外私は棄権しますのでよろしく」

「勝手なことを言うな」

「勝手だなんて先生が約束を破るからでしょう」

「あれはクラスの事約束で俺としたわけじゃないだろう」

「あれ先生ってば1組の担任ではなかったですか?」

「当たり前だろう」

「クラスのやり取りを見ていて止めなかったくせに結果は止めるふざけるな。」

「年長者に向かって」

「あぁ大方私の記録を知りたかったんでしょ?姑息すぎる」

「はいはい二人ともそこらへんで」

 本当にいいところで止めてくれる

「だが学園長」

「一人の生徒にこれだけ出るのはいかがだとそれを知って止めなかった先生にも日はあると思いますよ」

「スポーツの理念を」

「だ・か・ら」

「綾さんもストップ。綾さんも何か言われると知っていたのでしょ」

「まぁ、最悪呼び出しを食らうかなっと」

「体育祭は授業の一環なんです。本当なら注意なんですが、確かに今回はこの件は不問といたします。これ以上のレースはいかがしますか?」

「先ほども言いましたが結果が分かっている試合ほど楽しいものはありませんから総合リレー以外リタイアします。」

「そんな勝手なことが・・・」

「わかりました」

「ありがとうございます。戻っていいですか?」

「ええ」

 うちの担任大っ嫌いなんだよね。自分の成績しか考えてない。
大方私に有名な体育の高校を推薦したいのかしら

「綾ちゃん大丈夫?」

「あぁなのはどうしたの?」

「呼び出されたみたいで」

「ん~ちょっと担任とバトルしてきた」

「でも」

「久しぶりに本気で走ったら疲れたよ」

「速かったね」

「だって手を抜きたくなかったから」

「やっぱりスタートは」

「前にさ私はわかっている試合はしたくないんだよねって言った事あるでしょ」

「この間の帰りだよね」

「うん。調整して1位を取るのは簡単なんだけど、それこそみんなを馬鹿にしていると思う。だから本気を出したんだけど」

「うん」

「これ以降全種目初めっから本気で見たいな要望があったから総合リレー以外リタイアしちゃった。」

周囲からえ~っていう声が鳴り響いた。

「周囲の人も聞いてたんだ。いい、ほら決めた時に結果はどうなるかわからないって言ったでしょ。あれはね出る以上文句を言うなってことだったんだけど、先生にはわからなかったみたいだね」

 周囲のクラスメイトがどうして速いのって聞いてきたから
俺はさぁとだけ答えた。
リタイアしたから後は楽だね 
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