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Fate/ideal

作者:サクラ,
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episode4ラ・ピュセル 紅蓮の魔女

 
前書き
お久しぶりです だいぶ間が空きました
相変わらずな文章力ですが来てくれると嬉しいです
最近はとりあえず書きまくることを考えました

 

 
外にでてあたりを散策していたエクルは、自分の持つ黒剣を見つめていた
黒剣が反応しない。
冬木の聖杯戦争で手に入れたこの剣は一度対峙すればそのサーヴァントが自分がどこにいても位置がわかる
対峙したアーチャーとキャスターのが位置がわかるはずなのだが、アーチャーもキャスターも位置がわからない

「何か……何かが剣の能力を封じている」

黒剣が接触したのはアーチャーの矢とキャスターの短剣のみ。
これらに接触する前はちゃんと機能していた。
どちらかとキャスターの短剣が可能性としては高い
そう考えていると目的の人物があちらから現れた

「その剣の能力は短剣でふうじたわよ。私以外の誰も使うことがなかったがゆえに後世に語り継がれなかったこの短剣でね」

エクルの目の前にいるキャスターはこちらに見えるよう短剣を取り出す
昨日の戦闘のさいに俺たちのの攻撃をあの短剣が受け止めた。
その時に何か施したのだろう。俺一人でサーヴァントを探す手立てがなくなったものの、キャスターを探す手間がはぶけた。
即座にエクルは攻撃を仕掛ける

「Explosion!」

キャスターの目の前に飛んできた宝石はエクルの詠唱が合図になり宝石は凄まじい爆発をする
エクルの宝石魔術は単語一つで発動する。ほかの人はどうなのか知らないがそういうもん。
文句があればエルメロイまで。
キャスターは宝石魔術を知らなかったのか驚いた顔をするが、この程度でうろたえていては英霊とはいわれないのだろう。キャスターは距離をエクルから取り右手をあげ詠唱する。
キャスターとして呼ばれたのだから魔術はお手の物だろう。……例外はあるだろうが
エクルは剣を抜き、宝石を飛ばす。

「Enfer Flamme」

「Explosion!」

ほぼ同時に詠唱。エクルの宝石は先ほど同様爆発をしキャスターの魔術は炎の魔術だったが、エクルには当たらないようになっていた。それに気づき疑問に思った時にはキャスターではない攻撃をくらい気絶してしまった
「よくやったわ……バーサーカー」

バーサーカーは不満そうにキャスターを見つめるが何も言わずにキャスターから視線をそらした。
キャスターが行ったのは魔術で逃げられないように辺りを炎で包み、バーサーカーで不意打ちをしたのだ。
不意打ちというのは吾がもっとも嫌いなものだ。嫌なことを思い出す。
キャスターの顔も見ずにそう言い放ったが彼女は何も言わずにエクルを拘束する。

「……セイバーのマスターを何に使う。キャスター」

バーサーカーがキャスターに問いかけた。キャスターは何も無いところに手を伸ばし何かを捕まえる様動かす。鳥型の使い魔が姿を現した。セイバーに伝えなさい、1人で会いに来いと。そう言うと鳥型の使い魔を離した。使い魔はキャスター達から離れていった。キャスターはバーサーカーの方へ振り向く

「簡単な話よ。エクル・アルトマイルを使ってセイバーを呼び出す。それだけ」

そう答えた。縁があるのかどこか別の聖杯戦争で会ったのか。キャスターがセイバーに抱く思いは知らない。セイバーを直で見てないから分からないが三騎士が味方……味方とは違うが敵対する必要がなくなる。有利にはなるだろう。

「戻りますよ、バーサーカー」

そう言われたバーサーカーは返事もしなかったがキャスターはバーサーカーも一緒に転移をして消えていった。





「アサシンはいるか」

ここにいます。そう言いながら霊体化をといて現れる。少し広めの部屋に机と椅子がある。座っていたイスの向きをアサシンの方へ向きアサシンのマスターは話し出す。

「ここに用意したやつらを始末して持ってきてもう」

マスターが差し出した紙を受け取るアサシンは1つ1つ見ていく。死刑囚や脱獄囚などの犯罪者が多い。こんなことをもう何日も続けている。
ついには犯罪者だけではなく、リストには一般人ものっていた

「……罪を犯した人を殺すのならば構いません。生前の仕事が仕事ですから。ただ一般人を……」

言い切る前にマスターは行ってこいと言って椅子を回転させ机の方へと向いてしまう。
思わずアサシンはマスター!話を聞いてください!と叫んだ。
マスターはゆっくりこちらを向きながら話した。

「さっさと行ってこい。お前は私にしたがってればいい。お前が聖杯を望むならな」

手の甲をこちらに見せながら冷たい目でそう言い放った。アサシンは仕方なくその場所から失礼しましたと言って出ていった。令呪を残したまま死ぬのはもったいないが無駄に使うのも意味は無い。自分が従えばそれで解決する。

「……出来るだけ早く済ませたい」

殺しはなれてもその後の罪悪感はいつまでたってもなれない。それでもマスターには従おう。生前も苦悩した。呼ばれた後も苦悩はする。僕は言われたことをやるそれだけ。そう…それだけなんだ。
アサシンは霊体化してターゲットを「処刑」していく

数時間がたち最後のターゲット。もうすでに今までのはマスターへと送り出した。どこからか現れた謎の人物が毎回マスターの元へと運ぶのだ
対象の相手の寝ている間に首を切ろうと思った。この時に向こうを向いてた女性がこちらへ寝返りを打つ

「っ……」

驚いて思わず殺そうとした手を止める。似ている女性を知っていた。処刑人といえど人なのだ。人を愛しはする。彼女は敬愛していた王妃に似ている。切ったらきっともう戻れない。それでもアサシンは手を再び動かす。壊れてしまえばもう僕ではなくなるのならば今更誰をやったところで関係ないだろう。僕ではなく壊れた僕がやったのだ。だんだんと自分が狂っていくような気がする。
彼女を殺すのではない。ここにある誰かを殺すのにためらいなども必要ないだろう。
最後のターゲットをマスターの元へと運んだ……



アサシンが出たあとのマスターのいる部屋では電話の音が鳴り響く。電話を手に取ると耳には男性の声がする。

「例のものは用意できたんですかぁ旦那ぁ」

「心配はいらん。今行かせた。時期にお前に渡す分も持ってくるだろうさ」

電話の相手はさっすがぁ!と声を高らかにあげて喜ぶ。相手は闇商売を生業とする商売人。臓器も扱っている。魔術回路を取り出した後はすべて渡している
マスターは売上はどうだと話しかけた。
売れまくりですよ。首から下は綺麗ですからどの部分もね。と気色悪い声質でそう答えた
相手はマスターの状況を聞いてきた

「あなたはどうなんです?ゴーマッド・ツヴァイさん?」

アサシンのマスターの名はゴーマッド・ツヴァイ。魔術回路だけを取り出し、肉体や色んなものに移植。肉体にならば単純に魔力増幅。武器、例えば剣にならば魔力を込めることにより通常の強化より強くなれるのではと。考えた。その考えの為なら人を殺すことも構わない。その思想により彼は魔術協会から追い出される

「さてな。それでは切るぞ。今日はもう話す必要も無いからな」

相手の返しの言葉を聞かずに切った。ゴーマッドが聖杯を求めるのはただ一つ。新たな魔術の祖となりこの世界の支配者となることである。

「支配者の道はもうすぐだ。そうだろ?ケル」

ケルと呼ばれたその犬らしきバケモノは見た目と反して犬のようにただ吠えただけだった。




ライダーと別れたセイバーはキャスターに言われた場所へとやって来た。ムドンの森へと

「ここからは吾が案内する」

突然現れたサーヴァント、バーサーカー。彼女は歩き始める

「なんでバーサーカーがキャスターの所にいるんだ」

バーサーカーはお前に話す必要は無いと言った
セイバーはそれに対して何も言わずにそのまま森の奥へと入っていく。
少し開けた場所に着くと木に縛られているマスター、エクルと、キャスターがいた。

「よく来たわね。さ、取引。私の元へ戻れば何もせずにエクルは返してあげる。あなたを釣る以外に使い道はないわけだからね」

この際セイバーは宝具をぶちかまそうかと思ったがマスターを巻き込むしなにより母上はオレを操る手段がある。なぜかはオレにだってわからない。

「……従う。従うからどこかエクルを転移に飛ばしてからだ」

お利口ね。そうキャスターがいうと指を鳴らした。特に何も起こらなかったことにバーサーカーは疑問に思ったがセイバーは別だった。

「……なんで気づいた。ライダーがオレにかけた仕組みに」

セイバーはライダーにある仕組みをした。1度だけ発動する魔法陣を腕に仕組んである。魔力を流すと転移をするという。場所はランダムではあるが術者のライダーがいるこの土地のどこかであるため、遠くへと行くことは無い。
エクルをキャスターが飛ばした後に自分も飛ぶつもりだったがあっさり見破られた。

「この地は私になんでも教えてくれるからね。それより。もうあなたに手段はないわ。大人しくしなさい。エクル・アルトマイルを飛ばすわよ」

この地がなんでも教えてくれると言うのは引っかかるが……終わりか……セイバーは目を瞑る。
こいつの言いなりになるくらいなら死んだほうがましだな。



???


エクルは深くてくらい場所にいた。何も見えない。ただただ闇が広がる。見つめていると突然炎が巻き上がる。そして声が聞こえた。

ーー目を覚ましなさい、エクル。あなたはまだ終われないでしょう。あなたの仲間が危険な目にあってるわよ?せっかく私が力を貸してあげたのにそれで終わるつもりは無いでしょ。私の復讐の炎は、簡単には消えないわよ。エクル。詠唱しなさい。紅蓮の聖ーーいいえ、紅蓮の魔女とーー

エクルは詠唱した。仲間のために。かつて俺に道を示した…ルーラーのために


ムドンの森

「そうね。どこにに飛ばしてやりましょうか?」

キャスターがエクルを飛ばそうと手を伸ばす。だが突然あたりに炎が巻き上がる。それは木や草に燃え写っていく。
バーサーカーは訳が分からなく見ているだけであるがセイバーはこの混乱にと動き出す。その時、声が響いた。

ーー紅蓮の魔女ーー

その場にいたものがその声を聞いた。エクルの言葉を
炎を見ていた3人は声の聞こえたエクルの方へ向く

目を閉じ黒いマントを翻し、顔に黒い金属を身につけ、剣を持つエクルの姿があった。
目をゆっくり開きセイバーへと声をかける

「セイバー。お前に気をつけろって話して、俺が捕まるなんてな」

笑いながら話す。セイバーは呆れながらエクルの元へと走り出す。キャスターはバーサーカーに合図を出し攻撃に転ずるが。セイバー、エクルともに避ける。

「キャスターの対策はまだ出来てないからこのまま帰らせてもらうぞ。セイバーを操られるのはキツイからな」

エクルはセイバーの手を掴み転移をしようとし、詠唱が終わる前にとキャスターはバーサーカーに宝具を使用するよう命令する。
宝具はその英霊の象徴。真名がバレる可能性もある。ただマスターがキャスターの手のあるうちはバーサーカーは従うしかない。

「大江山大炎起!!!」

迫ってくる宝具が届く前に、エクルは転移していった。
バーサーカー。お前の武器は魔を断つ
そう言い残した。
バーサーカーはそれを聞いてただ自分の得物を見ていた
キャスターには、その言葉は聞こえておらず、すでにつぎはどうするかを考えていた。



 
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