Fate/ideal
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
Episode2 セイバーとキャスター
前書き
だいぶ時間が空いてしまいました。
今更だれがよんでるかわかりませんが、続けては行きます。ペースが遅いのでいつ終わるかもわかりませんが……
「は、母上……」
その言葉にエクルは魔術師の正体がわかった。
クラスはおそらくキャスター。セイバーに縁がある者。
「知ってる者が同じ聖杯戦争に召喚されるとは思わなかった。なにより、母上ときたか……」
エクルはこの場をどうするか考えていた。アーチャーの方は飛ばされた剣を取りにいっていた。
どうしたものかと考える
「よし……」
なんだか分からないが逃げるならば今がチャンス。先ほど宝具を使おうとはしたが宝具を知られれば自分の正体を知られるかもしれなかった。宝具とはその英霊が持つ武器や伝承などでありそれを知られれば真名を知られる。真名を知ってしまえば、その英霊の弱点が分かってしまう。そのためこの状況の魔術師……恐らくキャスターの出現はアーチャーに取って好都合だった。
突然現れた魔女によりセイバーはアーチャーを気にしていない。マスターである守矢に近づきセイバー達に聞こえない声で話す
「今なら……この場から逃げ出せます。知り合い同士みたいですし、手を組まれたらこちらには勝ち目がありません、行きましょう」
その提案に守矢は頷きその場から離れようとした。セイバーと魔女の方は話をしていた。
「ここに召喚されてから知ってる魔力を感じたからもしかしてと思ってね。話をしましょう。モー……セイバー」
アーチャーがいるからかセイバーの真名は出さずにセイバーと呼んでいた。それに対しセイバーはただ剣を構えた。エクルも立ち打つ気ではいた。マスターは周りに感じないため単独行動。三騎士クラスのセイバーならば勝ちに行けると感じた。
この時はセイバーもエクルもアーチャーの方は気にしてはいなかった。
「俺の方に話はない!燦き、蹂躙せよ!我が剣!」
剣を構えたセイバーは剣に魔力を貯めた。宝具を撃つつもりだった。この宝具は撃ったら1発で真名がばれる名前で、真名解放をして放つ宝具。アーチャーにバレるのは不味い。真名が分かれば対策をつけられる。
宝具を撃つことを止めようとエクルは叫ぶ。
「セイバー!宝具はやめろ!まだ近くにアーチャーがいる!」
真名をアーチャーに知られるわけにはいかない。
エクルの声にセイバーは止まらなかった。エクルの声が聞こえた守矢はその場に立ち止まった。
「アーチャー、ここからならいつでも逃げれる。どうやら宝具をキャスターみたいなのに撃つみたいだろしセイバーが分かればあの魔女もきっと分かるわ」
守矢の言うことは正しい。そう思ったアーチャーは立ち止まりセイバーとキャスターの戦いに視線を向けた。いつでもマスターを逃せるように構える
「燦然と輝く……」
エクルは叫ぶのをやめないがセイバーは止まらない。そんな中キャスターは不気味な笑顔をしていた。
「ーーーーーー」
確かに魔女は何かを言った。それはエクルにも、もちろんアーチャー達にも聞こえなかった。ただキャスターが言い終えたと同時にセイバーが大人しくなったのが不思議になった。セイバーと呼びながら近づくと、突然セイバーがこちらに切りつけた。
「セイバー!?何を……キャスター!お前セイバーに何をした!」
セイバーは虚ろな目をしていた。エクルはセイバーを交わしキャスターの方へ叫びながら走り剣を振りかざしたがキャスターの短剣に塞がれる。それと同時に剣に違和感を感じた
「元々あの子は私のよ。あなたにどうこう言われる気は無いわ、ねぇ?セイバー」
セイバーが後ろから迫ってきていた。キャスターから離れたエクルはセイバーの元へ向かいセイバーが振りかざす剣を避け動きを封じる。
動きは鈍い。これならば少しくらいなら抑えられる。このままだとやばい、だいぶ魔力は使うが転移するしかない。その前に言っておくことは言っておかないとな。
エクルはキャスターに向けていいはなった。
「キャスター……セイバーは俺の仲間だからお前にやる気はない」
エクルは消え去っていった。エクルが消えたのを見たアーチャー達はキャスターがこちらに向かう前に素早い足取りで逃げ出した。
「あら……逃がしてしまったわ……ふふふふ、あははははは」
周りに狂った様に笑う甲高い声が響いた……
「マスター?これは本当に……必要なことなのか?」
無数の死体がそこら中に落ちていた。この人らはすべて囚人であり死刑囚でもあった。そこに居たのはアサシンとそのマスター
「なんだ、アサシン。お前だって生前はギロチンで幾度となく人を殺したのだろう?ならば変わらない。私は死ぬべきものに罰を与えたそれだけだ」
そうアサシンに言い放つ。アサシンは困ったような顔をしたがマスターが望むならと納得し何も言わずにマスターの指示にだけ従った。
「これだけあれば、しばらくは実験には……」
そうアサシンのマスターは呟く。アサシンは何か言いましたか?と聞いたがマスターは何も言っていないと言葉を返した。
殺し尽くした後はその場所から離れる。その時にアサシンのマスターはなにかをまいてから後にした。アサシンはその行動は見なかったがこのマスターに何かしらの良くないと事を考えているのは感じたが、サーヴァントとして呼ばれた以上口出しをするつもりも無かった。
「あぁぁ……」
アサシンとそのマスターが後にしたその場所にうめき声があたりに響いた。
その数時間後今度はランサーとそのマスターがやって来た。
「これは……いくら死刑囚とは言えどこんな仕打ちをするとは」
アサシンがのマスターがまいた物は、死体を生き返らせる、リビングデッドの薬。
ランサーはリビングデッドへと近づき一言、呟く。
「せめてこの聖槍で……」
ランサーは次々とリビングデッドを刺していく。刺されたリビングデッドは消えていく。それを見ていたマスターは驚きつつその光景を見ていた。30分立つ頃にはすでに全員消えていた
「安らぎを……」
そうランサーは言うとマスターの元へと戻りマスターと共に歩き出す
一つの監獄だったあそこをどう侵入してどうしてあんなことをしたかランサーのマスターは気になって仕方なかった。
彼の願いはどんな者でも幸福を与えたい。そんな彼があんなのを許せるわけもなかった。たとえ監獄の中にいたものが大罪を犯したものでもだ。
そして神父である彼の名は
「フォルア・カシウスの名を持って、必ず聖杯を手に入れてみせる」
そう言うとランサーはついていきます。と答えフォルアは改めてよろしく頼むと返した。
エクル邸
とっさの転移ではあったものの何とか自分の家へと転移出来た。
久しぶりの転移でなおかつ魔力の制限をくらってるこの状況でよく成功したものだ。
「モードレッドは部屋に置いてきた。当分は起きないだろうし、俺は……あのキャスターの対策を考えなければな……」
エクルはまだアーチャーとキャスターしかあってないが今回戦って一番キャスターが厄介だと思いさっさと片付けることにした。
「しかし……魔女か……」
ーーここはどこだーーオレは母上とーー
何かが頭の中に入ってくるーーこれは?ーー
「父上!」
「父上と呼ぶな、所長と呼べ。実験体1号」
幼い子供と父上と呼ばれた白衣の男性。父上と呼ぶなと叱りつけると部屋をあとにする。子供は悲しそうにしていた
「アイシス、あの子の感情を消してくれ邪魔だ。アインツベルンの聖杯の器の子供と会ってからどうも扱いにくい」
「何を言ってるんですか!?感情を消すなんて非人道的過ぎます!仮にもあなたあの子の父親ではないですか!?」
あれは私の道具に過ぎぬ。そういって白衣の男性は出ていった。
アイシスと呼ばれた男性はただ拳を強く握りしめて何もできない自分に悔しがってるように見えた
そしてまた場面が変わる、雪の降る、あたり1面雪景色
見るからに日本人の男性と話す白衣の男性。遠くにはなれた白髪の大人の女性、そしてそれに似た子と幼い男の子。男の子の方がでかいとは思うが、そして
「アイリスフィール、あの人たちは信用していいのですか?」
「それは切嗣が決めるから大丈夫よ、セイバー。それにイリヤが楽しそうに遊んでるし」
オレと同様、セイバーと呼ばれた女性どこかで聞いたことあるような声。後ろを、アイリスフィールと呼ばれた女性の方へ向かって見ていたから顔は見えない
そこで夢は途切れる
「ん……」
ふと目覚めたモードレッドはマスターの夢だったと理解する。でもどうしても黒服のセイバーが気になって仕方がなかった。
後書き
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ページ上へ戻る