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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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レンリの何気ない一言のせいで、シーンと辺りが静まり返っている。
レンリ「あっ、あれ?」
超大爆笑が返ってくると思っていたレンリは、あまりの静けさに超動揺している。そんな、レンリを見てブルースが「はぁ~」と重たい溜息をはいた後、
ブルース「そいつの名は、アルトリンク。本来は、15歳の少女だが訳あって、この姿になっている。」
ウインリィ「訳って?」
ブルース「それは・・・・・」
*長いので省略*
ブルース「と言うことだ。撥ね返された以上、そとからカケラを戻すのは無理だ。中に入って、直接入れないとな。」
+カケラ=黄色い結晶+
ブルースはアルトについての説明と、これからしなくてはならないことをウインリィとシレーナに説明した。スベッタうえに、カッチョイイところを全部ブルースにとられたレンリはまた隅のほうで拗ねている。


レンリ「私の最高ギャグを笑わないなんてみんなどうかしてるぜ(泣」
シレーナ「…よしよし……」
泣いているレンリの背中をシレーナが優しく撫でてあげている。
レンリ「シレちゃんは、私のギャグどうだった?超面白かったでしょ(泣」
涙目で聞いてくるレンリにシレーナは素直に
シレーナ「…全然……」
と言う。レンリは、
レンリ「あ、そうだよね。シレちゃんは素直でいい子だもんね・・・。素直・・・だもんね。うわーーーーーーーん」
シレーナがとても素直でいい子なので、絶対に「超面白かった」と言ってくれないと改めてわかり大泣きした。
シレーナでなくても、「面白かった」と言う人はいないと思う・・・。


そんな、レンリをほっといてウインリィとブルースは二人だけで話を進める。
ウインリィ「それじゃあまた、スピルメイズに入るのよね?」
ブルース「ああ、そうなるな。」
ウインリィ「じゃあ、機械鎧の部品予定より多く買わないとね!」
ブルース「? なんでだ?」
ウインリィ「だって、エドのことだから絶対また壊すはずよ!!それにまた、あの人がいるかもしれないし・・・・。」
ウインリィは哀しそうに顔をレンリのほうへ向ける。「あの人」と言うのが誰かわかったブルースはその人名前を口にする。
ブルース「・・・・・アデールのことか?」
ウインリィ「うん・・・・。」
ウインリィは、静かに言う。ブルースも静かに、
ブルース「お前が気にすることじゃない。あれは、レンリとアデールの問題だ。他人が口出しするのは良くない。」
ウインリィ「でっ、でも!」
ブルース「でももへちまもない。お前は何も口出しはするな、それに心配しなくてもアデールはいない。アルトは、カケラを失っただけでデスピル病にかかったわけじゃない。」
ウインリィ「うっ、うん・・・・。」
ブルースの言うことは、少し残酷な気もするがそれがレンリのためだと思いウインリィは仕方なく納得した。


ウインリィ「あれ?そういえば、アルトちゃんはどこいったの?」
ふと、何気なく辺りを見てみるとアルトがいない。
ブルース「・・・そういえば、いないな。おーい!レンリ、アルトを見なかったかァ?」
ブルースがいじけているレンリにアルトを見ていないかと聞いてみたがレンリはまだ、
レンリ「ううっ・・・どうせ私なんて・・・・もうナマコになってしまいたい・・・(T_T)」
いじけ過ぎてて全然話聞いてない。
ブルース「いつまでいじけてんだぁ!!いい加減、返ってこーーーい!!!」
『バキッ!!!!』
レンリ「ふにゃ゛--------」
ブルースにレンリはおもっいきり蹴り飛ばされた。そして、レンガの壁にぶつかって・・・ムクッと起き上がり、
レンリ「\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/ワタシハダアレ?」
全(レンリ以外)「あ゛・・・・・・・・」
ブルースのせいで、一時的に記憶喪失になってしまった・・・・・・。


でもまぁ、一時的なんで3秒後。
レンリ「ハッ!!!なんか、別の世界に行っていたような気がする!!!」
全(レンリ以外)「おかえり。(…おかえり……)」
ちゃんと、こっちに戻ってきた。
戻ってきたレンリにアルトのがいなくなったことを伝え、二手に分かれてアルトを探すことにした。
1班、レンリとシレーナ
2班、ウインリィとブルース
この組み合わせにいろいろと文句があったが、ブルースが一言「問題無し!」と言ってみんな文句を言うのを止めた。
そして、1班は西方面を2班は東方面にアルトを探しに行った・・・・・。
真面目にではないけど(汗


~1班side~



西のほうを探しに行ったレンリとシレーナは今、
レンリ「アルトー、どこ行ったぁー」
シレーナ「…どこ?……」
ドラム缶なのが置かれている空き地で、アルトを真面目に探していた。
やっぱり、なんやかんや言っても心配なんだなぁ~。
レンリ「シレちゃーん、アルト見つかった?」
レンリの問いかけにシレーナは首を横に振った。
レンリ「そっか~、アルトは本当にどこ行ったんだぁ?」
腕を組んで、アルトが行きそうな場所を考えてみる。脳をフル回転させてもまったく、思いつかない。とゆうか、200年たっても思いつかないと思う。
・・・・そんなことを、考えていると聞き覚えの春人物の話し声が聞こえてきた。
アルト「お姉ちゃんって、実は恥ずかしがり屋なの?」
リン「そうだよ。レンリは凄いツンデレでさぁ~、前なんて・・・・・」
とゆう感じの会話が聞こえてきた。
レンリ「これ絶対アルトだよね?」
シレーナ「…うん…書いてある……」
レンリ「・・・そうだよね、誰が見てもわかるよね。」
誰が見てもわかる世に書いてあるので、レンリとシレーナほとんど確認の会話をせずすぐに声が聞こえてくる場所へと向かった。


~空き地~

リン「それから~。」
行ってみると、リンがビール瓶を入れる箱の上に座ってアルトと何かを話していた。
さっき話していた内容から推測するとたぶんレンリのことだろう・・・。
そして、話されてる張本人が、
レンリ「シャラプゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
リン「え?ギャァァァァ!!!」
『バキィィィィィ』
めっちゃ大きな声で叫びながら走ってきたレンリにリンはドロップキックをされ、空き地の遠くのほうまで蹴り飛ばされてしまった。
アルト「うわっ!!お兄ちゃん大丈夫?!!」
アルトが慌ててリンのもとへ駆け寄る。そして、シレーナがレンリの肩をポンとたたく。
レンリ「ん?なに、シレちゃん」
シレーナ「……やり過ぎ……」
レンリ「え?」
『スタスタ……』
シレーナはそれだけ言うと、スタスタとリンとアルトのところへ歩いて行った。

なんか、一人残されてしまったレンリはとにかく
レンリ「すいませんでした!!!!<(_ _)>」
誤った。何がいけないのか、自分がどんないけないことをしたのか全く分かっていないが、とにかく誤った。
誰に向かってとかも無いが(汗




レンリ「ほんと、なんかすいませんでした<(_ _)>」
珍しくレンリが腰を90度に曲げて誤ってる(゜-゜)
誰に誤っているのかは全然分かんないけど・・・なんか誤ってる・・・。
リン「いや~、レンリ。もういいから、俺は・・・」
レンリ「おめぇーに誤ってんじゃねぇーよ!!!」
『シュッ』
リン「ヨッ!」
レンリ「え?わあああ!!!」
『ドスンッ』
リンが「もう謝らないでいいよ」的なことを言うとレンリが「おめぇーじゃねぇ!!!」と言いながらリンを蹴ろうとしたが軽々と避けられ、レンリは蹴りの体制のまま飛んでいき最後に尻餅をついた。
この行動で、レンリガや余っている人物がリンでないことが分かった。まぁ、分かったのはそれだけだけど。
レンリ「い、いたた・・・・。リンのくせして、私の蹴りを避けるなんてぇ~(>_<)」
ものすごくくさしそうな表情をして、レンリは立ち上がる。


リン「あっははは♪ 誰だって蹴られそうになったら避けるよ。」
レンリ「そうかもしんないけど、お前が私の蹴りを避けるのはダメなの!!!」
リンの言うことにレンリは、意味不明な理屈で返す。
シレーナ「……お店に帰ろ?……アルト……」
このまま、この馬鹿たちの話を聞いてても時間の無駄と思ったかどうかは分からないがシレーナは、アルトを連れてウインリィが働いているお店に戻ることにした。
『テクテク……』
レンリ「だいたい、お前はいつも!!!」
リン「まぁまぁ、久しぶりの再会なんだからそんなに怒らない怒らない。」
レンリ「怒らないじゃねぇ!!!」
この馬鹿二人は、何故か普通の会話が喧嘩に勃発している。だからまだ、シレーナとアルトがウインリィが働いている機械鎧の店に向かって歩いているのに気がついない。
このまま、ずっと気づかないものだと思っていたら、突然レンリがシレーナに話を振った。


レンリ「ホント、お前はいつもいつも・・・・ねぇ、シレちゃんはこういう男どうだと思う?!・・・ってあれ?」
リン「ん?二人とももう帰ちゃたみたいだね。」
レンリ「私を置いて・・・?」
リン「まぁ、現状を見ればそうなるね・・・・。」
レンリ「マジかよ?!!! リン!喧嘩してる場合じゃねぇ、さっさとシレちゃん達に追いつかねぇーと!!!行くぞ、リン!!!」
リン「あ、レンリ待て!」
『タタタタタタタッ!!!!」
ようやく、シレーナとアルトが先に帰ったことに気付いたレンリとリン。慌てて喧嘩を止め、シレーナ達の後を追う。
でも、二人の追い方は普通に道を走って追うものでは無く、屋根の上をピョンピョン跳びながら走って追うものだ。
二人とも普通じゃないから、一般常識も通じない相手なので。

~2班side~



レンリとリンがシレーナ達に見捨てられていた頃、2班のウインリィとブルースは機械鎧の部品を市場で買っていた・・・・・・。



ウインリィ「あっ!この部品いい!!おじさん、これください!」
おじさん「あいよ!」
アルトを探すという目的はどこに行ったのか、ウインリィは楽しそうに機械鎧の部品を見ている。人が大勢いるため何も話せないブルースはただただ、呆れた表情でウインリィの事を見ていた。
ウインリィ「よっ。う~ん、このままじゃ持って帰れないなぁ~?」
と言いながら、ウインリィはブルースのことをチラチラ見ている。
そして、ブルースがウインリィの視線に気づき「マジかァ?!!!」と言いたそうな顔を見て、
ウインリィ「ブルース、お願い!!!店に帰るまでだから!!」
と言いながらどんどん買った荷物をブルースの上に乗っけている・・・ブルースは思った、「この女・・・下手したらレンリよりも危険かもしれない・・・」と。ウインリィは「そんなのお構いなしよ」と言わんばかりにどんどん買った荷物をブルースの上に乗っける。ブルースはカチンと気ながらも必死に耐え我慢した。なぜなら今喋ったら、大問題になるからだ・・・・。


そんなブルースを気にも止めずウインリィは、
ウインリィ「よしっ、これだけあったら当分買い出しはいらないわね!ブルース、帰るよ。」
と言って、ミサに向かって歩き出した。ブルースもゆっくり、一派ずつ足をだしウインリィの後を追いかけた。
なんか、可哀そうな苦労犬のブルースだった・・・・・・。
 
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